出産準備

赤ちゃんの抱っこ紐はどうやって選ぶ?種類と選び方のポイント4つ

赤ちゃんの抱っこ紐とは?

赤ちゃんを育てるのに欠かせない抱っこ紐はとても便利で、たくさんの種類が売られています。

そのため、どんな抱っこ紐が必要なのか迷ってしまうことも多いでしょう。

今回は、抱っこ紐の種類や選び方、メリットとデメリットなどについてまとめました。これらを参考にして、ぴったりの抱っこ紐を見つけてください。

抱っこ紐の種類4つ

最近の抱っこ紐は、安全性と機能性が追求され、赤ちゃんの身体をしっかりとサポートしてくれます。そして、赤ちゃんだけでなくママの身体への負担もより軽減する作りになっているようです。

抱っこ紐はさまざまな形が出ていますが、ここでは、ベビーキャリア型、スリング型、ヒップシート型、おんぶ紐を紹介していきます。

種類1:ベビーキャリア型

ベビーキャリア型は、いわゆる多くの人が想像する抱っこ紐で、肩ベルトや腰ベルトで赤ちゃんを真ん中に抱くように支える抱っこ紐です。

横抱き抱っこ紐、対面抱っこ紐、前向き抱っこ紐、腰抱き抱っこ紐などがあります。また、その中のいくつかを可能にした2way、3wayの抱っこ紐も登場しています。

横抱きか縦抱きかは、月齢・年齢に応じて使い分けましょう。

種類2:スリング型

スリングとは、ママの肩からリングのついた大きな布を吊るし、その中に赤ちゃんをすっぽりと入れて、包み込むように抱っこする抱っこ紐です。

横抱き、縦抱き、いずれも可能なので、新生児から3歳頃まで使用することができます。

ママと赤ちゃんとの密接度が高く、赤ちゃんが安心しやすい抱っこ紐でしょう。また、かさばらず持ち運びにも便利なのがポイントです。

種類3:ヒップシート

ヒップシートは、日本では聞きなれない抱っこ紐ですが、海外では使用頻度が高い国もあります。

腰ベルト部分に、軽くて丈夫な台座が取りつけられており、そのヒップシートに赤ちゃんを座らせて抱っこします。

赤ちゃんの体重がママの腰や肩にダイレクトに伝わることがないため、負担が分散されるのがメリットです。また、赤ちゃんに窮屈さを感じさせずに抱っこすることができるでしょう。

種類4:おんぶ紐

おんぶ紐はおんぶをするためのアイテムです。首がすわる生後4ヶ月頃から使用することが可能です。

昔から使用されているおんぶ紐の大きなメリットは、ママの両手が空くため動きやすく、家事をするときに重宝することです。

赤ちゃんがママの顔を見ることはできませんが、忙しいときにもママにぴったりとくっついていられるので、安心感は得られるでしょう。

抱っこ紐の選び方4つ

たくさんの種類の中から、自分に合った抱っこ紐を選ぶときには、赤ちゃんの月齢・年齢、使用用途、機能性と快適性、装着の容易さなどに注意しましょう。

さらに、ママやパパが良くても、赤ちゃんにとっては合わないこともあります。試着できるならば、試着したほうがより失敗がないでしょう。

それでは、抱っこ紐の選び方のポイントを見ていきましょう。

選び方1:月齢で選ぶ

抱っこ紐を選ぶうえで重要なのは、赤ちゃんの月齢・年齢や体格、発達具合に合ったものを選ぶことです。

早すぎたり遅すぎたりした抱っこ紐を使用すると、赤ちゃんやママが不快なだけでなく、墜落や赤ちゃんの首などに過度な負担がかかる危険性があり、安心して使用できないかもしれません。

赤ちゃんの安全のためにも、その時期に適した抱っこ紐を選びましょう。

新生児~4ヶ月くらい

新生児から生後4ヶ月までは、横抱き抱っこ紐や横向きスリングを使用します。

この頃の赤ちゃんは首がすわっていないため、寝かせた状態で移動しなければいけません。小さな赤ちゃんとはいえ、長時間横抱きするのはきついものです。

横抱き抱っこ紐や横向きスリングは、この時期に行かなければいけないお宮参りや健診などの際、慣れない抱っこをするママの強い味方になってくれるでしょう。

5ヶ月~12ヶ月くらい

首がすわり、さらに腰がすわり始める時期におすすめなのが、対面・前向き抱っこ紐やおんぶ紐などです。

対面抱っこ紐や前向き抱っこ紐は、縦抱き抱っこ紐で、それぞれママの顔と赤ちゃんの顔が向かいあわせ、または同じ方向を向くことになります。

前者は赤ちゃんがママの心音を聞くことができる抱き方なので安心感を与えられ、後者は赤ちゃんの視界が広がり好奇心を育むことができるでしょう。

12ヶ月~36ヶ月くらい

腰が完全にすわり、歩けるようになり始める頃は、おんぶ紐やスリングなどが良いでしょう。

この頃になると、赤ちゃんは体重10㎏を超えるまでに成長し、抱っこやおんぶをするママの負担も大きくなります。なるべくママの身体にかかる負担を減らすようなタイプの抱っこ紐を選びましょう。

選び方2:使い方で選ぶ

どんな時に抱っこ紐を使用するかを想定して抱っこ紐を選びましょう。

例えば、公共交通機関で移動するとき、病院に通うとき、家の中で家事をするときなどが挙げられます。また、ベビーカーを選択したほうが良い場合と、逆にベビーカーが使用できない場合があります。

それでは、使用用途別に適した抱っこ紐の種類を見ていきましょう。

乗り物移動で使用

出産後の退院時や1週間健診、1ヶ月健診など、自宅と病院間の乗り物移動は出産直後から発生します。その際に抱っこ紐が必要ならば、出産前に横抱き用の抱っこ紐を用意しておかなければいけません。

自家用車移動がメインならスリングなどの簡易的なタイプ、バスや電車での移動ならベビーキャリア型、ベビーカーと併用する場合はコンパクトなタイプと、それぞれ適した抱っこ紐が変わります。

室内メイン

例えば、料理や掃除などをしながら使用する場合はおんぶ紐が、出先で少し抱っこするだけならスリングなどのコンパクトにたためるタイプがおすすめです。

首がすわってからは、お出かけ用だけでなく、寝かしつけや家事の際に両手を空けるためにも、室内メインの抱っこ紐を一つ用意しておいたほうが良いでしょう。

パパ・ママ兼用

赤ちゃんを抱っこする機会はママが多いでしょうが、もちろんパパも抱っこ紐を使用して抱っこすることができます。

その場合、抱っこ紐のサイズはお母さんの体格に合わせて、調節機能があるものを選びましょう。あまりにも大きな体格差がない限り、夫婦で共有できるでしょう。「パパ・ママ兼用」と記載された商品もあります。

選び方3:機能性で選ぶ

月齢によって買い替えなくて良いように、一つの抱っこ紐で横抱き・縦抱きができるなど、抱っこ紐には3way、5wayと多機能なものも用意されています。

それらは便利ですが、その分装着の仕方が複雑になってきて、装着に時間がかかったり、1人での装着が難しくなったりする可能性もあります。

多機能な分だけ高価になってしまうこともあるため、使い勝手を十分検討してから購入しましょう。

選び方4:素材で選ぶ

抱っこ紐は、丈夫にするために厚手の生地で作られていたり、通気性の良いメッシュ生地で作られていたりするものなどがあります。

特に新生児時期は温度変化に対応しきれないため、抱っこ紐の素材選びは慎重にしましょう。夏に使用するならメッシュタイプが、冬に生まれた子なら厚手のタイプがおすすめです。

抱っこ紐と一緒に使う便利グッズ3選

抱っこ紐だけでも、非常に優秀で欠かせない育児アイテムですが、それとともに用意しておくと良い便利グッズがあります。

今回は、抱っこ紐ケープ、ベルトカバー、新生児パッドを紹介します。

関連グッズ1:抱っこ紐ケープ

ベビーケープは、寒さ・雨・紫外線などから子どもを守るために使います。

子どもの生まれた時期によって、どれか一つは用意しておくと良いでしょう。

特に、秋冬生まれの子がお出かけする際はダウンやフリース素材のケープで、冷たい風から子どもを守ることができます。

また、どうしても雨降りの日に出かけなければいけない時には、雨用ケープが活躍します。防水性の強いものを選べば、ほとんど濡れることなく移動できるでしょう。

関連グッズ2:ベルトカバー

抱っこ紐を使用すると、赤ちゃんのよだれや吐き戻しで汚してしまうことがあります。

抱っこ紐の肩ベルト部分につけるベルトカバーを使えば、その汚れを防いでくれます。

また、赤ちゃんは目の前のものを噛んでしまうことが多いので、ベルト部分は汚れやすくなります。汚れたベルトカバーは洗えるので、いつも清潔な抱っこ紐を使用できるでしょう。

関連グッズ3:新生児パッド

体温調節がうまくできない赤ちゃんは良く汗をかきます。特に、抱っこ紐を使用する際は、ママと密着するために汗をかきやすくなります。しかも、長時間抱っこやおんぶをすることもあります。

抱っこ紐を使う際は、汗取りパッドを上手に活用しましょう。

快適に使える抱っこ紐を選んで赤ちゃんとのお出かけを楽しもう

抱っこ紐は、赤ちゃんだけでなくママにとってもより快適に育児ができる欠かせない育児アイテムです。

抱っこ紐を選ぶ際は、赤ちゃんの発達状況と使用用途、ママの身体の状態などを考慮して決めましょう。また、必要に応じて、別の種類を買い足しても良いかもしれません。

さらに、抱っこ紐には赤ちゃんやママとの相性もあります。事前に試着をしてみるなど、後悔のないようによく検討して購入しましょう。