出産準備

【専門家監修】妊婦さんがめかぶを食べるときの豆知識6つ|注意する食材5つ

妊婦さんはめかぶを食べてもいい?

妊婦さんはめかぶを食べてもいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。実際には、妊娠していてもめかぶを食べることは問題はありません。

しかし、妊婦さんがめかぶを食べるときには、注意する点がいくつかあります。妊婦さんがめかぶを食べる時に気を付けることについて一緒に見ていきましょう。

そもそもめかぶとは?

わかめの根元部分をめかぶといい、めかぶはわかめの一部です。産地では採れたてのめかぶを茹でてそのままポン酢などで食べられています。こりこりツルツルとした食感でさっぱりと食べられます。

めかぶはわかめの生殖細胞の集まった部分で、美味しい時期は3~4月といわれています。

めかぶの栄養素とは

めかぶに含まれる栄養素は、免疫力を高める効果のある「フコイダン」とデトックス効果のある「アルギン酸」です。また新陳代謝を上げる「ヨウ素」や骨粗しょう症の予防にもなる「カルシウム」も含まれています。

多くの栄養素からなるめかぶは、食べることで美容的にも健康的にも期待できる海藻です。

妊婦さんがめかぶを食べるときの注意点

妊婦さんがめかぶを食べる時の注意することは、めかぶに含まれているヨウ素を取り過ぎないようにすることです。

ヨウ素は妊婦さんにとって必要な栄養素ですが、過剰摂取してもよくないことが知られています。

ヨウ素はわかめや昆布、ひじきなど海藻類に多く含まれており、日本人は海藻類を好んで食べることから取り過ぎないように気を付けなくてはいけません。

妊婦さんがめかぶを食べるときの豆知識6つ

妊婦さんがめかぶを食べる時は、ヨウ素の取り過ぎに気を付けないといけません。なぜなら、ヨウ素を取り過ぎてしまうと赤ちゃんが先天性甲状腺機能低下症になってしまう可能性があるからです。

ここからは、妊婦さんがめかぶを食べる時の豆知識について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

めかぶを食べる時の豆知識1:妊婦さんが摂取してよいヨウ素の量

妊婦さんが摂取してよいヨウ素の量は決められています。

厚生労働省の日本人の食事摂取基準2020年最新版「ミネラル」にあるヨウ素の食事摂取基準によると、18歳~49歳の推奨量は1日に130μgとなっています。さらに妊婦の付加量が+110μgとなっていますので、合わせて240μgの摂取が可能です。

めかぶを食べる時の豆知識2:めかぶ1パックあたりのヨウ素の含有量

めかぶ1パック当たりのヨウ素の含有量はどのくらいでしょう。

1パック50gのとき、約200μgです。これは妊婦さんが1日に摂取してよいヨウ素の量の範囲内だといえるでしょう。

めかぶを食べる時の豆知識3:めかぶは昆布よりヨウ素が少ない

めかぶは、同量の昆布に比べるとヨウ素の量がかなり少ないことがわかっています。

文部科学省の日本食品標準成分表2015年版(七訂)によると、100g中に含まれるヨウ素の量は、めかぶは390μgで昆布は約20万μgと記載されています。

めかぶを食べるときの豆知識4:めかぶばかりを食べ過ぎない

妊婦さんは体調が悪い時や食欲がない時に、口当たりがよくてツルっと食べられてしまうめかぶをつい食べ過ぎてしまうかもしれません。

しかし、食べ過ぎるとヨウ素の量が過剰摂取になってしまうでしょう。ヨウ素量を過剰摂取すると体や赤ちゃんに悪影響を及ぼすといわれています。妊婦さんは口当たりがよくても、めかぶばかり食べ過ぎないように気を付けましょう。

めかぶを食べる時の豆知識5:サプリメントのヨウ素にも気を付ける

妊婦さんでサプリメントを取っている人は、ヨウ素の摂取量に気を付けなければなりません。

日本で製造・販売されているサプリメントにはヨウ素はほとんど含まれていませんが、海外で製造されているものはヨウ素が配合されていることがあります。サプリメントを購入する時には成分を確認するとよいでしょう。

めかぶを食べる時の豆知識6:量を調節する

妊婦さんがめかぶを食べる時は、他の食材と調整しながら食べることをお勧めします。昆布やわかめにもヨウ素は多く含まれており、めかぶと一緒に食べるとおいしいものでも、ヨウ素を過剰摂取してしまう可能性があります。

昆布だしを使ったものなどと一緒にめかぶを食べる時は、量を調節して食べるようにしてください。

めかぶの他にも注意したい食材5つ

めかぶだけではなく、海藻にはヨウ素が多く含まれているため、妊婦さんが海藻を食べる時は、ヨウ素の過剰摂取に取りすぎないように気を付けなければなりません。

ここからは、めかぶの他にも注意したい食材をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

めかぶの他にも注意したい食材1:わかめ

わかめはヨウ素を多く含む食材の1つです。

生のわかめ100g当たりに含まれるヨウ素は1600μgと言われています。一方、湯通し塩蔵したわかめは100g当たり810μgと、ヨウ素が含まれる量が異なっています。

乾燥したわかめにもヨウ素は多く含まれているため、汁物などにわかめを入れる際には食べすぎに注意しましょう。

めかぶの他にも注意したい食材2:昆布

昆布は、100g中に13万μgのヨウ素が含まれているといわれています。1gに換算しても1300μg含まれていることになります。

生の昆布だけではなく、昆布のだしにもヨウ素が含まれるため注意が必要です。市販の麺つゆなど、昆布だしが使用されている調味料の使用頻度を下げて、摂取量を調整するようにしましょう。

めかぶの他にも注意したい食材3:のり

焼きのりは、1枚で約20μgのヨウ素が含まれているといわれています。

焼きのりの他にも、のりの佃煮や青のりなどにもヨウ素が含まれています。焼きのりは、たくさん食べても満腹感を感じづらい食材なので、つい食べ過ぎてしまったということのないように注意しましょう。

めかぶの他にも注意したい食材4:ひじき

ひじきは、5g中2250μgのヨウ素が含まれているといわれています。

ひじきには、カルシウムや鉄分など妊婦さんに必要な栄養素も含まれていますが、ヨウ素の含有量も多いため、過剰摂取に注意しましょう。

めかぶの他にも注意したい食材5:もずく

もずくは、100g中に140μgのヨウ素が含まれています。

もずくに含まれる食物繊維やフコイダンは、腸内環境を改善したり、免疫力を高める効果があります。もずくは他の海藻類に比べて、ヨウ素の含有量が少ないと言われていますが、過剰に摂取しないように注意しましょう。

妊婦さんがめかぶを食べる時は組み合わせに注意しよう

妊婦さんがめかぶを食べるときは、一緒に食べる食材の組み合わせに注意しましょう。

めかぶにはヨウ素がたくさん含まれており、また一緒によく食べる海藻にはさらの多くのヨウ素が含まれています。

ヨウ素を過剰摂取してしまうとおなかの中の赤ちゃんに悪影響を及ぼすことがあります。

めかぶを食べる時は、ヨウ素の過剰摂取にならないように組み合わせる海藻類に注意してください。