【専門家監修】着床出血の正常な量ってどのくらい?多い場合の原因や対処法も解説
初回公開日:2021年09月29日
更新日:2022年02月22日
記載されている内容は2021年09月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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着床出血の4つの特徴
着床出血と聞いて、どのようなもので、いつ、どのようなメカニズムで発生するのかを正確に説明できる方はいらっしゃるでしょうか。
一言に着床出血と言われても、どのようなものなのか、また、どの程度が正常でいつ起きるものなのか、なぜ起きるものなのかをきちんと正しく理解している人は案外少ないでしょう。
本記事では、着床出血の4つの特徴や正常な量、さらに出血量が多い場合の原因や対処法についてご紹介していきます。
まずは、着床出血の特徴について見ていきましょう。
1:着床出血の時期
最初に着床出血の起きる時期について解説していきます。
そもそも着床出血とはどうして起きるのでしょうか。着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床するときに起きる微量の出血のことを指します。時期としては、妊娠4週目に起きるものです。
これはタイミングが生理予定日とほとんど同じであるため、生理なのか、着床出血なのか判断に迷ってしまう人も多くいます。また、着床出血は妊娠する女性の全員が経験するわけではありません。
2:着床出血の量
次に、着床出血の正常な量について見ていきます。
着床出血は、生理の出血と比べると量が圧倒的に少なく、出血が起きる期間も短いのが特徴です。大体の方が1〜2日のうちに出血が治まっています。まれに3〜4日続く方もいますが、生理の出血と比較すると期間が短いため、違いに気付くでしょう。
個人差もありますが、生理と同じような出血が何日も続く場合は、着床出血ではなく何らかの異常の可能性もあります。
3:着床出血の色
続いて、着床出血の正常な色について解説していきます。
着床出血は、おりものに若干血が混ざったような茶色だったと体験談を話す方がいる一方、鮮血だったと話す方もいます。そのため、個人差があると言えるでしょう。
生理との決定的な違いは、血の塊が出るかどうかです。生理では、血の塊が出ることがありますが、着床出血で血の塊が出ることはありません。
4:着床出血以外の自覚症状
では、着床出血を経験した方は、着床出血以外に何か自覚症状はあったのでしょうか。
多くの方が、チクチクとした腹痛を感じる程度だと語っています。生理痛のように強い痛みを伴うことはありません。また、個人差は大きいですが、腰が重たくだるい感じがしたという方もいました。
着床出血以外で考えられる10の原因
着床出血がどんなメカニズムで、どのようにして起きるのか、またその特徴についてはご理解いただけましたでしょうか。
ここからは、着床出血以外で考えられる出血の原因について解説していきます。生理以外のタイミングで出血があったら、誰でも驚き、不安になることでしょう。
ぜひ参考にして、病院を受診するかなどを検討してみて下さい。
1:機能性出血
まず原因の一つとして考えられるのが、機能性出血です。
機能性出血とは、一般に不正出血と呼ばれるものです。多くは病的な直接的原因は見つからず、ホルモンバランスの乱れやストレスが原因とされています。特に、思春期や更年期に起きることが多いようです。
2:炎症による出血
着床出血以外では、炎症による出血も考えられます。
膣炎など、膣の中で起きる炎症により、まれに出血を起こすことがあります。原因はさまざまですが、免疫力の低下や、膣周辺の洗いすぎなどが関係していることが多いようです。出血以外に、おりものの量、色や質に異変が見られたり、痒みを伴ったりします。
3:絨毛膜下血腫
また、絨毛膜下血腫も考えられます。
絨毛膜下血腫とは、妊娠初期から中期にかけて見られる疾患です。胎嚢の周りに血の塊ができてしまい、出血や腹痛、お腹の張りなどの症状を引き起こします。
血の塊が大きいと流産の危険もありますが、服薬や安静などの処置を施し、血の塊が自然に吸収されれば妊娠は継続できる場合がほとんどです。
4:子宮頚部びらん
出血の原因には、子宮頚部びらんの可能性もあります。
子宮頚部びらんとは、子宮の入り口の内側を覆っている粘膜が炎症を起こしたり、不正出血を起こしたりすることを言います。このびらんは投薬や膣洗浄だけでは治らないのが特徴です。一時的に症状が改善することはあっても、すぐに再発してしまいます。
長期的に症状を改善させるには手術が必要になります。入院などは必要なく、日帰りで行えることが多いようです。
5:子宮頸管ポリープ
着床出血以外に、子宮頸管ポリープの可能性も否定できません。
膣と子宮の入り口が繋がっている部分を子宮頸管と呼びます。この子宮頸管に、キノコのような形の柔らかい突起がぶら下がってしまうのが子宮頸管ポリープです。ポリープは米粒大〜親指くらいのサイズまで個人差があります。
痛みを伴わないため自覚症状はほとんどありませんが、組織が弱って出血しやすくなったり、おりものに血が混じったりします。ポリープが大きくなると、不正出血を起こすこともあるでしょう。
6:切迫流産
出血の原因は、切迫流産の可能性もあるでしょう。
切迫流産とは、「流産」と付きますが、普通よりも流産のリスクが高い状態で妊娠は継続している状態のことを指します。
主な自覚症状は出血と腹痛で、出血量が多く、痛みが強いほど流産しやすくなっている状態だと言えます。生理のような出血が続いたり、痛みが強かったりする場合は、早急に産婦人科を受診して下さい。
7:子宮頸がん
着床出血以外には、子宮頸がんの可能性も考えられます。
子宮がんには、子宮体部にできるものと子宮頸部にできるものの2種類があり、それぞれ子宮体がん、子宮頸がんと呼びます。一般的には子宮の入り口に近い子宮頸部から発生することが多いため、婦人科の検診や検査などで発見されやすいです。
初期には自覚症状は無く、出血があったり、茶色いおりものが大量に出たりしてから病に気が付くことが多いでしょう。さらに進行するとお腹や腰に痛みを感じるようになります。
8:異所性妊娠
異所性妊娠とは、別名「子宮外妊娠」と呼ばれ、子宮内膜に着床しなければならないはずの受精卵が、子宮内膜以外に着床してしまうことを指します。着床する部位には、卵管や卵巣、頸管などが挙げられますが、この異所性妊娠のほとんどが卵管妊娠です。
自覚症状としては、つわりのような吐き気を感じる方もいますが、無症状の場合も多いです。しかし、子宮外で妊娠が進んでしまうと、その部位が破裂して大量出血を引き起こす可能性があります。
9:初期流産
初期流産とは、妊娠12週までにお腹の中にいる赤ちゃんが、何らかの原因で亡くなってしまい、妊娠継続が不可能になってしまうことです。妊娠初期は胎盤も未発達で、流産の危険度は高いとされています。
この初期の流産の原因は、主に胎児の染色体異常だと言われていますが、妊婦の喫煙や飲酒、加齢なども関与していることが多いです。また、双子の妊娠でも初期流産のリスクは高いと言われています。
10:胞状奇胎
通常、妊娠は一つの卵子と精子が出会うことにより成立するものですが、受精がうまく行かないことがあります。これを胞状奇胎と呼びます。原因は、両親の遺伝や先天性のものではないとされ、突発的に一般の健康な夫婦やカップルでも起こりうる可能性があります。
この胞状奇胎の自覚症状としては、生理が止まったり、つわりを感じるなど、通常の妊娠とさほど差はありません。しかし、不正出血や腹痛が見られることがあります。
着床出血と月経との5つの違い
ここまでご説明してきた通り、着床出血と生理はタイミングが似ていることもあり、区別がつきにくいものです。妊娠を希望している方にとっては、着床出血なのか生理なのかは気になることと言えます。
ここからは、着床出血と生理の違いを判断しやすい5つのポイントに分けてご紹介していきます。ぜひ参考にしてみて下さい。
1:出血量が少ない
まずは出血量の違いを見ていきましょう。
着床出血は生理と比べて、量が少ないのが特徴です。個人差はありますが、下着が少し汚れる程度という方もいれば、おりものシートやナプキンが必要なほどだったという方もいます。
どちらにせよ、生理と比較すると着床出血での出血量は圧倒的に少ないのが一般的です。
2:高温期が長い
続いて、高温期の長さに着目してみましょう。
妊娠が成立していて着床出血である場合は、高温期が長く続きます。何となく顔が火照るような感覚になる方や、熱っぽいと感じる方もいるようです。対して生理の場合は、高温期が終わって低温期へと変わっていきます。
普段から基礎体温をつけている場合は、判断がしやすいでしょう。
3:期間が短い
さらに、その出血が続く期間について見ていきます。
着床出血の場合は、出血が起きる期間は1~2日であると言われています。個人差はあるものの、多い方でも2~3日中に治まるのが目安です。
生理であれば、出血は5〜7日ほど続く方が多いので、その違いに気付く方が多いでしょう。
4:血の塊などが無い
また、その出血の性状にも着目してみましょう。
経血を見てみて、レバーのような血の塊が出て驚いたことはありませんか。生理では、このように経血の中に血の塊のようなものが混ざることもあります。大量に出続けているわけでなければ、特に異常は無いでしょう。
一方で、着床出血では血の塊が出ることはありません。
5:月経中の諸症状が無いか軽い
さらに、生理中の症状の有無についても見てみましょう。
生理であれば生理痛や胸の張り、眠気など症状が現れるものです。一方、着床出血の場合はそれらの症状が無いか軽い場合が多いです。生理痛が重い方にとっては、判断しやすいポイントでもあるでしょう。
しかし、素人がこれらのポイントだけで判断するのは危険ですので、きちんと医師の診察を受けるようにしましょう。
量の多い出血があったときの3つの対処法
ここまで、着床出血の特徴やそれ以外に考えられる原因、着床出血と生理の違いについてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。生理以外で膣から出血を起こすことは滅多に無いため、突然のことが起きると驚いてしまう方もいるでしょう。
最後に、量の多い出血があった時の対処法を3つご紹介していきます。
1:状況を把握して情報を整理する
まずは、その出血がいつから始まり、どのくらいの量で何日くらい続いているのかなどの状況をきちんと自身で把握しておくことが大切です。この情報は、産婦人科を受診する際に医者に伝える必要があります。
医者が、病名の診断や必要な検査などをする際にそれらの情報はとても大切です。基礎体温をつけている方は、その記録も持参して下さい。
2:早めに受診する
そして、なるべく早く産婦人科を受診するようにして下さい。
不正出血は、その出血が起きている最中に受診することで原因が特定されやすくなります。したがって、出血が治まってからではなく、出血が続いている段階で受診することが大切です。
医療機関が休診の場合
では、受診を考えている医療機関が休診の場合はどうしたら良いでしょうか。
出血は続いているものの、痛みや出血以外の症状が無い場合や、特に緊急性が高くないと判断した場合は、後日診療がある日に受診すれば良いでしょう。
緊急性が高い場合
不正出血があるだけでなく、腹痛を感じる場合や他に何か異常がある場合は、救急外来の受診も考えましょう。
不正出血が続くだけではなく、痛みが強いのは正常ではありません。先述したような病気の心配もありますし、何より我慢することによって症状が悪化する可能性が高くなります。
躊躇せずに救急外来を受診することも視野に入れておきましょう。
3:医師の指示に従う
産婦人科や婦人科を受診すると、何らかの診断が下されることでしょう。治療法や日常生活で注意する点などを伝えられる可能性もあります。医師から何か指示があれば、その指示に従うようにしましょう。
不正出血の原因が先述したような病気であった場合は、治療しなければなりません。投薬や数回の通院で済むこともありますが、病気の進行度によっては手術が必要になることもあります。
着床出血の量が多い場合は早めに受診しよう
いかがでしたでしょうか。
着床出血はタイミングが同じであることから、生理との見分けが付きにくいものです。しかし、量や期間、性状などに着目することで違いに気付きやすくなるでしょう。
不正出血であった場合は、放置しておくと病気が進行したり、症状が悪化する恐れがあります。何より、どこか異常があるのかと不安を感じたまま生活するのは、精神的にもよくありません。
痛みを感じなかったり、日常生活に支障が無いと、なかなか産婦人科や婦人科を受診するのは敬遠してしまいがちですが、自身の体の健康のために早め早めの行動を心がけましょう。

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