結婚準備

結婚挨拶に行く際に知っておくべきポイント10選|当日のマナー7選とは?

結婚挨拶とは

結婚挨拶とは、双方のご両親に「報告」ではなく、結婚することを「許可」していただくものです。

いざ相手のご両親のところに挨拶に行くとなったら緊張してしまう方も多いのではないでしょうか。良い印象を持ってもらえるように、事前にマナーやポイントを押さえておくと安心です。

この記事では結婚挨拶をする時のマナーや流れを順番に紹介していきます。

結婚の承諾を得る

結婚挨拶とは、双方のご両親に結婚することを許可していただく趣旨を忘れないようにする必要があります。

お伺いする前のアポイントメントの段階から失礼のないように気をつけ、心構えからマナーの確認、手土産の準備などをしっかりと行っておく必要があります。

結婚挨拶に行く際に知っておくべきポイント10選

結婚挨拶に行く時に知っておくべき必要事項とは、どういったものがあるのでしょうか。

結婚挨拶で良い印象を持ってもらうために、事前に調べておくことや、準備しておくべきこと、終わってからするべきことがあります。

それでは具体的にポイントを順番に紹介していきます。

ポイント1:挨拶のアポは2週間程度前に行う

結婚挨拶は、まず、女性側の両親への挨拶を先に行うことがマナーとなっています。また、行く前にアポをとっておく必要があります。

結婚挨拶のアポは、親の準備期間を考えて2週間前程度の余裕を持って決めるようにすると良いでしょう。

また、ただ日時を決めるだけでなく、結婚したい相手がいることを親に伝えておくことで親の心の準備もできて当日もスムーズに流れるでしょう。

ポイント2:お日柄の良い日をリストアップ

結婚挨拶のお日柄は、結納や結婚式と違ってそこまで気にする必要はありませんが、双方の都合の良い日が複数出た場合は確認すると良いでしょう。

複数の候補日の中に「大安」があればその日にすると気持ちよく決めることができます。もちろん、大安がない場合は「友引」「先勝」でも大丈夫です。

ポイント3:お互いの実家の情報を共有し合う

当日までに、両親の出身地や職業、性格、趣味、ライフスタイル、好きなこと、避けたほうが良い話題などは二人で共有しておくことをおすすめします。

話が弾みやすい話題が事前にわかっていると、緊張しやすい当日も場が和んで話もスムーズに流れやすくなるでしょう。同様に、当日気まずい空気にならないように、避けた方が良い話題も必ず確認しておくようしましょう。

ポイント4:男性はオールシーズンスーツを着用

結婚挨拶のときの男性の服装は、きっちりとした印象を与えるオールシーズンスーツが良いでしょう。

「気軽な格好で」と言われたとしてもスーツを着ていくことをおすすめします。

服装選びで大切なのは「清潔感」と「フォーマル感」です。相手の両親の好みに合わせて、スーツの色を決めて、フォーマルにまとめたり、ネクタイやシャツの色で少しカジュアルにしても良いでしょう。

ポイント5:女性は清楚なイメージの服装

結婚挨拶のときの女性の服装は、品の良いデザインで丈の短くないワンピースかスカートが良いでしょう。

女性の服装選びで大切なのは「上品さ」と「清潔感」です。靴はブーツや高いヒールではなくパンプスが脱ぎ履きしやすいのでおすすめです。

派手な装いは無駄遣いを連想させるので、バッグはブランドロゴの目立つものは避け、アクセサリーも華美になりすぎないようにすると良いでしょう。

ポイント6:身だしなみのチェック

服装選びだけでなく身だしなみのチェックも欠かせません。

男女とも身だしなみは「清潔感」「上品」な印象を与える大切なポイントです。

男性は髭を剃り、清潔感ある髪型、シャツはアイロンをかけ、靴は磨けているか、綺麗な靴下を履いているかを確認しましょう。

女性はネイルやメイク、アクセサリーが派手すぎないか、香水が強すぎないか、スカートの丈やストッキングに伝線が入っていないかを確認しましょう。

ポイント7:持ち物は当日必ずチェックする

結婚挨拶の日の持ち物は、手土産からハンカチなどの身だしなみに必要なものがありますが、必ず当日の出発前にはチェックするようにしましょう。

大丈夫だと思っていたら大切なものを忘れてしまったり、靴下に穴が空いていたり、ストッキングが伝線していたりと思いがけないトラブルが起きることもあります。

念には念を入れて、到着してから焦らないように当日にチェックするようにしましょう。

ポイント8:手土産は事前に用意しておく

結婚挨拶の時に欠かせない手土産は、両親の好みを調べた上で、当日ではなく事前に用意しておきましょう。

ただし、好みに合わせても近所で購入すると、間に合わせのように見えてしまうので避けた方が良いでしょう。また、好きなものだけでなく、苦手なものも一緒に確認しておくとより安心です。

ポイント9:手土産は高すぎても安すぎてもNG

結婚挨拶のときの手土産は、高価すぎると気を遣わせてしまうので3000円を目安にすると良いでしょう。

ただ、値段ばかり気にするのではなく、3000円でも小さなチョコレートや家族の人数で分けにくい個数のお菓子などは気持ちが伝わりにくいこともあります。

大きさや家族の人数を考慮して分けられるものや、包装なども考えたうえで上限5000円までにするとよいでしょう。

和菓子・洋菓子は個包装になっているもの

結婚挨拶のときの手土産で和菓子や洋菓子を選ぶ場合は、切り分ける必要のない個包装になっているものを選ぶと良いでしょう。

羊羹やホールケーキなど切り分ける必要があるものは「縁が切れる」ことを連想させてしまうので良くないとされているからです。

また、すぐに分けやすいという配慮も喜ばれます。

地元限定のものや特産品

結婚する二人の出身地が離れている場合に限られますが、地元限定のものや特産品を手土産にするのもおすすめです。

手土産を渡した後の話も盛り上がりやすくなりますし、地元の話を自然にすることができて、自分を理解してもらうことに繋がるかもしれません。

ただし、いかにも観光客向けのお土産というものではなく、結婚挨拶にふさわしいものを選ぶ必要はあります。

お酒や果物

事前に確認して好きだとわかれば、お酒や果物も喜ばれやすい手土産となるでしょう。

お酒が好きであれば、地元に行かないと手に入りにくいお酒は喜ばれることでしょう。ただし、お酒は好みがわかれるものでもあるので、事前のリサーチは必須です。

果物が好きだとわかった場合は、自分ではなかなか買わない旬の高級フルーツは喜ばれるでしょう。

ポイント10:後日結婚挨拶後のお礼状を出す

結婚挨拶が終わったら、マナーとしてお礼状を投函するようにしましょう。

お礼状は、結婚挨拶の日から遅くとも一週間以内に届くようにするのがマナーです。結婚挨拶当日か、翌日に投函しておくと良いでしょう。

結婚挨拶がうまくいかなかったと感じた場合は、お礼状で挽回する気持ちで誠意を伝えると良いでしょう。書き方は正式な手紙の書き方で、心を込めて手書きで書くようにします。

結婚挨拶当日の知っておくべきマナー7選

結婚挨拶当日のマナーは、訪問時の挨拶から始まり、手土産を渡したり、本題の結婚挨拶、おいとまするまで多くあります。

事前にマナーを知っておくことで、当日緊張して失敗してしまうことも少なくなるでしょう。ここでは流れにそって当日知っておくべきマナーを7つ紹介していきます。

マナー1:時間厳守で訪問

時間厳守は言うまでもありませんが、正確には約束した時間から数分遅れてインターホンのチャイムを鳴らすのがマナーです。

ただし、大幅に遅刻するのはマナー違反なので家の近くには数分前には到着しておくようにしましょう。トラブルなどで5分以上時間に遅れそうな場合は、必ずわかった時点ですぐに連絡を入れるようにしましょう。

マナー2:玄関先でまず挨拶をする

玄関先での挨拶は、女性側の家であれば女性が両親に彼を紹介し、次に彼に両親を紹介します。

紹介されたら玄関に上がる前に明るく挨拶し、自分の名前を伝えて時間を作っていただいたことのお礼を言います。

入るように促されたら、靴を脱ぎ、上がってから靴先が玄関のドアの方に向くように揃えます。背中を向けて脱がないように気をつけましょう。

マナー3:客間では下座に座る

客間に通されたら、上座に座るよう勧められても「挨拶にお伺いしたのでこちらで結構です。」と伝えて入り口に近い下座に座るようにしましょう。

男性側、女性側のどちらの家でもふたりとも下座に座るようにします。

もし断っても上座を勧められるようであれば頑なに断らず、お礼を伝えてから座っても問題ありません。

マナー4:手土産は風呂敷や紙袋から取り出して渡す

部屋に入って挨拶をしたら手土産を風呂敷や紙袋から取り出し、リボンやのし紙を相手の方に向けて両手で渡します。

渡すときに「つまらないものですが」と言ってしまいがちですが、「お好きだとうかがいましたので」「地元で人気の銘菓です」などの言葉を添えるようにしましょう。

大切なのは「喜んでいただきたい」「おいしいので召し上がっていただきたい」という心をこめて渡すことです。

マナー5:場を和ますためにも本題の前に歓談する

いきなり本題に入るのではなく、自己紹介も兼ねて仕事や趣味の話、家族やペットの話などの歓談をして場を和ませましょう。

歓談が苦手な場合は無理に事前に用意するのではなく、家に着くまでの景色や、家の庭に咲いている花、出されたお茶やお菓子など、その場にあるものから会話を膨らませると自然です。

宗教や政治、見え透いたお世辞、品のない話題は避けるようにしましょう。

マナー6:本題の結婚の挨拶は敬う言葉で切り出す

歓談が途切れたタイミングで、相手の目を見て、誠実な態度で結婚の許可をいただく言葉を切り出します。

男性側、女性側どちらの家でも男性が本題を切り出します。結婚の許可をいただく責任感が問われるところです。敬う気持ちを込めて伝えましょう。

男性が伝え終わったら女性からも一歩引いた形で挨拶をします。

マナー7:感謝の意を告げおいとまする

結婚挨拶を終えたら歓談を続け、トータルで2時間を目処に男性から感謝の言葉を伝えてからおいとまの申し出をします。

食事や宿泊を勧められても一度はお断りするのがマナーです。時間を作ってもらったこと、結婚の許可をいただいたことへのお礼を笑顔で丁寧にしましょう。また、今後のことを相談させていただきたいことも伝えると両親も安心します。

結婚挨拶は好印象を心がけよう

結婚挨拶のおさえておくべきマナーやポイントについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

結婚挨拶で好印象を持ってもらえると、結婚式までの準備はもちろん、その後の親戚づきあいもスムーズになります。

社会人としてのけじめでもあり、新しい家族を築くためには欠かせない大切な結婚挨拶。緊張はするものですが、好印象を残せるような結婚挨拶ができるようにするとよいでしょう。