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花嫁の手紙の書き方!構成する4つのパーツと書くと良いエピソード5つ

花嫁の手紙とは

花嫁の手紙とは、新婦が結婚式の披露宴で読み上げる、自身の両親へ向けて綴った手紙のことです。

花嫁の手紙は一般的には、披露宴でも最後の方に披露されます。花嫁の手紙を読み終わったあとは、たいてい新郎からの謝辞となり披露宴の閉式の挨拶が行われます。花嫁の手紙は新婦が読み上げたあと、記念品や花束と共に新婦の両親に手渡されます。

花嫁の手紙は誰にあてたもの?

花嫁の手紙は、花嫁から花嫁自身の両親にあてたものとなっています。

ただ、手紙の中で結婚式に参加してくれているゲストへ、またその様子を見守っている新郎の両親に向けて語り掛けることもあります。しかし、花嫁の手紙のメインはあくまでも、花嫁自身の両親になっています。

花嫁の手紙を構成する4つのパーツ

花嫁の手紙の構成は基本的にはまず「書き出し」、そして「両親との思い出話やエピソードの紹介」、「感謝の言葉」、「今後の抱負」という4つで構成されています。

これから花嫁の手紙を書くという方は、この4つの構成を守ることを考えて書いてみましょう。花嫁の手紙は両親へ感謝の気持ちを伝えるものであると同時に、花嫁や両親の人柄をゲストの方へ伝える役割も持っています。それを念頭においてください。

パーツ1:前置き・書き出し

花嫁の手紙の書きだしは、まずお招きしているゲストへの感謝の言葉と、この場で花嫁の手紙という個人的な手紙を披露する時間をもらうことのお詫びを入れると丁寧です。

ただ、とくにゲストへの感謝を書き出しに入れないという書き方もありますので、必ずそうする必要はありません。その場合、書き出しは両親へ向けた言葉で始め、手紙の結びにゲストへの感謝の言葉を入れるようにしましょう。

パーツ2:思い出話やエピソード

花嫁の手紙のメインとなる部分では、家族の思い出話をエピソードとして紹介します。

ここで紹介するのにふさわしいエピソードは、家族と一緒に何かをした思い出、家族に支えてもらった思い出、自分が失敗してしまった思い出などがよいでしょう。

気をつけておきたいことは、ここでのエピソードは両親と自分の人柄を伝えるエピソードを選ぶことです。両親に関係ないエピソードでは意味がありません。

パーツ3:感謝の言葉

花嫁の手紙の書き出し、エピソードに続いて直接両親へ感謝の言葉をつづります。

エピソードから自然に続くよう書くとよいでしょう。ここでのポイントは、特別な美辞麗句を使うのではなく、できるだけ花嫁自身の言葉で感謝の気持ちを表すことです。とってつけたような文言では、花嫁の気持ちは伝わりにくくなってしまいます。

つたない言葉でも、自分の感謝の気持ちが伝わるように素直な気持ちで書いてみましょう。

パーツ4:今後の抱負

花嫁の手紙の最後では、一組の夫婦として頑張っていくという未来への抱負、両親へのメッセージに加えて兄弟へのメッセージ、新郎の両親である義家族へのメッセージもあるとよいでしょう。

両親や兄弟へのメッセージは、「今後も変わらずよろしくお願いします」といった内容になるでしょう。新郎の両親は、今後新たな親族として関わっていくことになる大切な人です。改めて呼びかけ、義家族となることの感想や抱負を述べてみましょう。

花嫁の手紙に書くと良いエピソード5選

花嫁の手紙でメインとなるエピソードに、何を書けばよいのか分かりにくいという方もいらっしゃるでしょう。花嫁の手紙がもつ役割を考えると、ここで紹介するエピソードは、家族の人柄や花嫁の人柄が伝わる内容がよいです。

具体的にどのようなエピソードがよいのかというと、「幼少期の思い出」「家族との思い出」「親に怒られた思い出」「親を尊敬できる思い出」「自分の失敗した思い出」の5つです。

書くと良いエピソード1:幼少期の思い出

小さいころに家族と出かけた思い出や、家族と過ごした思い出を語ると、新婦が生まれてからこれまでの人生を振り返ることができ、家族との繋がりを強く意識させるエピソードになります。

ただ、幼少期の思い出をきちんと覚えている人ならよいのですが、あまり覚えていない人もいるかもしれません。その場合は、親戚など身近な人に幼少期の両親との出来事を聞いて、それに対する自分の感想などを述べてもよいでしょう。

書くと良いエピソード2:家族との思い出

具体的な家族との思い出のエピソードを思い出して綴ってみると、その当時の家族の様子や自分の気持ちなどを、聴いている人にリアルに伝えることができます。

例えば、家族で旅行したときの思い出、家族で何かをしたときの思い出などがよいでしょう。みんなで楽しく過ごしたこと、そのとき両親に感じたこと、兄弟への気持ちなどを合わせて書いておくのがおすすめです。

書くと良いエピソード3:親に怒られた思い出

家族といっても、いつも仲がよい訳ではありません。花嫁の手紙のエピソードとして、家族と衝突して親に怒られた思い出なども定番です。

門限が決まっていたのに友だちと話すのが楽しくて、ついつい門限を破ってしまい親に怒られた、などさまざまなエピソードがあります。親に怒られてしまったときの自分の気持ち、いま怒られたことに対してどう思っているか、反省の気持ちを手紙に書いてみましょう。

書くと良いエピソード4:親に感謝できる思い出

親に何かしてもらった思い出、自分の両親に対して感謝しているという気持ちを伝えられるエピソードを厳選しましょう。

学生である間、お弁当はいつも母親に作ってもらっていた思い出などがあるでしょう。毎日お弁当を作ってくれたことへの感謝や、そこまでしてくれた親を尊敬しているという気持ちを花嫁の手紙で伝えます。

両親それぞれについて、感謝できる具体的なエピソードを思い出してみましょう。

書くと良いエピソード5:今になって気づいたこと

子どもの頃には気づかなかったことでも、大人になってから気づくことは、たくさんあります。花嫁の手紙でも、大人になった今だから気づけたこと、結婚を目前にしてやっと気づいたことについて手紙に記してみましょう。

昔は両親の気持ちがよく分からなかったけれど、今はそうではなくなったというエピソードがないか、家族とのやりとりを振り返ってみてください。

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花嫁の手紙を書く際に気を付ける言葉3つ

花嫁の手紙には使わない方がよい言葉がいくつかありますので、確認しておきましょう。

結婚式の日はおめでたい日です。そんな日に、口にしない方がよい言葉として「忌み言葉」と呼ばれるものがあります。これらの言葉は、結婚式のスピーチなどでは使わないのが基本です。花嫁の手紙でうっかり使ってしまわないよう、気を付けてください。

気を付ける言葉1:別れを連想させる言葉

結婚式は他人であった2人を家族として結びつけることなので、別れを連想させる言葉は忌み言葉となります。

例えば、「別れる」や「離れる」、「去る」、「短い」、「終わる」などの言葉があるでしょう。もし文脈の中で「実家を離れたとき」のように使いたい場合には、「一人暮らしを始めたとき」というように言い換えてみましょう。

気を付ける言葉2:重ね言葉

他に使わない方がよい言葉として、「しばしば」や「たびたび」、「日々」や「いろいろ」などの重ね言葉があります。

重ね言葉は、つい使ってしまいがちです。「毎日毎日」や「くれぐれも」、「重ねてお礼申し上げます」の「重ねて」部分も重ね言葉となってしまいますので、注意してください。

気を付ける言葉3:忌み言葉

忌み言葉として他には、不吉なことや不幸な出来事を連想させるワードがあります。

「消える」や「忘れる」、「負ける」や「倒れる」というような言葉は不吉・不幸なことを連想させるとして忌み言葉となっています。とくにエピソードを紹介している部分で使ってしまうことがあるでしょう。

感謝の気持ちを込めて花嫁の手紙を書こう

花嫁の手紙は、花嫁の言葉で素直に率直に、両親へ感謝の気持ちが伝わるように書いてみましょう。両親のことも、「父」や「母」のような呼び方ではなく、花嫁がふだん呼び掛けている言葉で呼びます。

書き方は、敬語でも普通に語り掛ける形でもポエム形式でも構いませんので、もっとも自分と両親の関係を表せる書き方で書いてみましょう。