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結婚式のお車代やお礼の相場はいくら?相手別の相場6つと注意点7つを解説

結婚式のお車代とは?

結婚式で渡すお車代には2つの意味があります。1つ目は遠方から参列してもらうゲストの交通費や宿泊費として渡すものです。2つ目は主賓や祝辞をお願いしたゲストへのお礼の意味が含まれたものです。

お礼の意味がある場合は、実際にかかる金額よりも少し多めに渡しましょう。お車代を渡すことで、わざわざ来ていただいたことへの感謝の気持ちを伝えます。

対象になるゲスト

結婚式のお車代は、主賓や乾杯をお願いしたゲスト、また遠方からのゲストに来ていただいたことへの感謝の気持ちを込めて渡します。

また、受付を担当してくれた人や、スピーチや余興をやってくれたゲストなど、結婚式の当日にお世話になった方にはお礼として渡すのが一般的です。

お車代やお礼の袋・包み方

結婚式のお車代やお礼はご祝儀袋に入れて渡します。このとき、金額によってご祝儀袋は変えるようにしましょう。

金額が1万円から数万円の場合は、水引とのしがついたご祝儀袋に入れます。1万円程度の場合は、水引とのしが印刷されたものを使います。3000円から5000円程度の場合はポチ袋に入れても問題ありません。

また、ご祝儀袋にお札を入れる場合はお札の人物が上にくるように入れます。ポチ袋の場合は三つ折りにして入れます。

【相手別】結婚式のお車代やお礼の相場6つ

結婚式のお車代やお礼は、渡す相手によって相場が異なります。この相場より多すぎても少なすぎても失礼になりますので、相場を理解したうえで金額を設定しましょう。

ここでは、結婚式のお車代やお礼の相場を相手別で6つご紹介します。

相場1:受付を担当してくれた方

まず、結婚式の受付をお願いした方へのお礼の相場は3000円から5000円です。

受付は、両家のゲストの中から1~2名にお願いするのが一般的です。受付の方には早めに会場にきてもらうので、受付が始まる前にそれぞれ頼んだ側の両親から、あいさつを兼ねてお礼を渡します。

相場2:スピーチを担当してくれた方

結婚式でスピーチを担当してくれた友人へのお礼の相場は3000円から5000円で、品物でも構いません。

友人にスピーチを頼む場合、親しい人に頼むのが一般的なので、相手に気を遣わせない金額にしましょう。また、渡すタイミングは披露宴の終了後か、後日早めにしましょう。

相場3:余興を担当してくれた方

結婚式で余興を担当してくれた方へのお礼の相場は、3000円から5000円です。

余興を頼まれたゲストは、前日まで準備し出番まで緊張しながら待っていることになります。せっかくの料理も落ち着いて食べられないかもしれません。たとえ親しい友人だとしても、その辺りを考慮しお礼の気持ちを表しましょう。

新郎新婦または両親から、披露宴終了後に渡すのが一般的です。

相場4:遠方から来てくれたゲスト

遠方から結婚式に来てくれたゲストへのお車代の目安は、かかった交通費か宿泊費の、半額から全額程度となります。

受付時または披露宴終了後のタイミングで、受付係か両親から渡してもらいましょう。当日は遠方から出席してもらっても、 ゆっくり話す時間が取れないかもしれません。お車代に、お礼を書いたメッセージカードを添えると気持ちが伝わるでしょう。

また、お車代を用意することをあらかじめ伝えておけば、遠方からでも出席しやすくなります。

相場5:主賓・乾杯・祝辞を依頼した方

結婚式の主賓・乾杯・祝辞を依頼した方へのお車代の相場は、1万円から3万円です。この場合はお礼を含めた金額のため、実際の交通費よりも多くなることもあります。

主賓や、乾杯・祝辞を依頼したゲストには、最低でも1万円以上を渡すのが相場です。たとえ相手側の自宅が式場から近くても、相場の金額を渡しましょう。

主賓は、両家からひとりずつ頼むのが一般的で、受付後、頼んだ側の両親から目立たないように渡してもらいましょう。

相場6:お願いして出席してもらった特別なゲスト

結婚式の主賓や乾杯、祝辞を頼んだ方は、新郎新婦がお願いして出席してもらった特別なゲストです。

当日は慌ただしく、新郎新婦からお車代を直接手渡すことは難しいかもしれないので、お礼状やメッセージカードをお車代に添え、両親から渡してもらいましょう。

また、後日手紙を送ってもよいですし、新婚旅行に行くのであればみやげを持って訪ね、手渡す際に直接お礼を言ってもよいでしょう。

結婚式のお車代やお礼は感謝の心尽くしを金額にしたもの

お車代やお礼は、新郎新婦からの感謝の気持ちを金額にしたものです。「あなたのために準備しました」という気持ちを表すためにお札は新札にしましょう。折る場合もそうでない場合も新札にするのがベターです。

最近ではこだわらない人も多いと思いますが、相手に気持ちを伝えるためには細かいところまでマナーを守って準備をするとよいでしょう。

結婚式でいろいろなマナーを学ぼう

結婚には、さまざまなマナーがあります。

結婚前の相手の両親へのあいさつから、結婚式の2次会まで、ひぐちまり氏監修の「きちんと知っておきたい 本人・両親 結婚のしきたりとマナー新事典」で結婚のマナーを勉強することができます。ぜひ参考にしてみてください。

結婚式のお車代を渡すときの注意点7つ

ご祝儀ほどではないですが、結婚式のお車代やお礼を渡す際にもマナーがあります。お礼の気持ちを込めて渡すものが、ゲストに対して失礼になってしまっては元も子もありません。

ここでは、結婚式のお車代やお礼を渡すときの7つの注意点をご紹介します。

渡すときの注意点1:キリのいい額

結婚式のお車代やお礼を渡す時の注意点は、1万円、2万円などの端数が出ないキリのいい金額で渡すことです。

お車代の場合、相手の交通費が中途半端な金額であっても、いくらかを上乗せしてキリのいい金額にしましょう。

渡すときの注意点2:偶数額でも良い

結婚式のお車代やお礼を渡すときは、偶数でも問題はありません。ご祝儀の場合は、「割れる」金額であるなどの理由から偶数の金額はタブーとされていますが、新郎新婦側から渡すお車代やお礼の場合は、偶数でも気にすることはありません。

渡すときの注意点3:多すぎても少なすぎても良くない

結婚式のお車代やお礼を渡す時の注意点は、渡す金額が相場の金額からかけ離れないようにすることです。あまりに多い金額では相手に気を遣わせてしまい、あまりに少なすぎると失礼にあたります。

相場をしっかり調べて、多すぎず少なすぎない程度の金額を渡しましょう。

渡すときの注意点4:状況が同じゲストには同じ金額

結婚式のお車代やお礼を渡すときの注意点は、同じような状況で参加してくれたゲストは金額を同じにすることです。

後日、ゲスト同士で結婚式の話をする際、お車代やお礼を貰っていないゲストがいたり、金額に差があったりするとお互いに嫌な思いをしてしまうかもしれません。また、新郎新婦に悪いイメージを持たれる可能性もあります。

参加するゲストの状況が似ている場合は、同じ金額に合わせておくようにしましょう。

渡すときの注意点5:「いらない」と言われても渡すもの

お車代の場合、招待状を送った時点で遠方から来てくれるゲストにはお車代を渡すことを伝えるのがベターです。そのときにお車代を辞退する人もいますが、当日両親から渡してもらうか、金額を少額にするなどしてなるべく渡すようにしましょう。

それでも辞退された場合は、あまりしつこくするのも相手に失礼なので、後日お礼の品を送るなどして感謝を伝える方法もあります。

渡すときの注意点6:渡すときにお礼の言葉を添える

結婚式のお車代やお礼を渡す時には、お礼の言葉を添えましょう。当日、新郎新婦は忙しいため直接渡せない可能性も高く、封筒にお礼のメッセージを入れることで気持ちを伝えることができます。

また、後日お礼状を送ってもよいでしょう。

渡すときの注意点7:渡すタイミング

お車代やお礼を渡す場合、3つのタイミングがあります。多いのが受付時に受付担当者から渡してもらうケースです。受付では名前を記帳してもらうので渡し間違いを防げます。

披露宴の最中に渡す場合は、親や兄弟姉妹に頼んでお色直しのときなどに、目立たずにそっと渡してもらいましょう。

披露宴後のお見送りの時に渡す場合もあります。このタイミングなら、新郎新婦が直接お礼を言いながら渡すことができます。

結婚式のお車代やお礼は失礼の無いように渡しましょう

お車代やお礼は主賓や乾杯をお願いしたゲストや、遠方から来てくれるゲスト、当日お手伝いをしてくれたゲストへ感謝の気持ちを込めてお渡しするものです。

素敵な結婚式にするためにも、渡す相手や相場を事前に確認し、失礼の無い金額を準備するようにしましょう。