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結婚式の謝辞とは?新郎の父が行う場合の構成と文例7つを紹介

結婚式の謝辞とは?

謝辞とは結婚式の締めくくりにする挨拶のことです。

両家の代表者が出席してくれたゲストに感謝の挨拶をして結婚式を締めくくりますが、そこで述べられる挨拶を謝辞といいます。

昔は両家の代表ということもあり結婚式で謝辞を述べるのは新郎の父だけでしたが、最近では、新郎だけや新郎の父と新郎がそれぞれ述べるなど、色々なパターンが増えてきました。ここでは、新郎の父が述べる場合の謝辞について紹介します。

謝辞は誰が行う?

結婚式の謝辞は両家の代表者が述べる挨拶です。

結婚といえば、昔は家同士を繋げるという意味合いが強く、結婚式の謝辞は新郎側の父が述べることが主流でした。

ですが、現在の結婚式は家同士の結びつきよりも新郎新婦が結婚したことを披露するという意味が強くなっているため、最近の謝辞は新郎のみが述べたり新郎と新郎父がそれぞれ述べたり、色々なパターンが見受けられます。

【状況別】結婚式の謝辞を新郎の父が行う場合の構成と文例7つ

構成と文例1:自己紹介

謝辞での自己紹介について紹介します。

謝辞は新郎の父が自己紹介として自分の名前を名乗りながら出席してくれた来賓への感謝の言葉が含まれていると好感が持たれます。

文例としては「ただいまご紹介にあずかりました新郎の父・○○○○でございます。本日は新郎○○、新婦○○の為にご多忙の中、出席していただきましてまことにありがとうございました。この日を無事に迎えられたことに感無量の思いでいっぱいです。」といった感じです。

構成と文例2:来賓への感謝のお礼

謝辞で来賓への感謝のお礼の気持ちを伝えましょう。

次は来賓への感謝のお礼を伝えます。来賓とは、結婚式へ出席してくれたゲストを現します。文例としては「先ほどより大勢の皆様から心温まるお祝いの言葉を頂戴し、深く御礼を申し上げます。皆様のおかげで素晴らしく心温まる式となりました。」といった感じです。

もしくは「ご多忙の中、新郎新婦のために駆けつけてくださった皆様に感謝いたします。」などでも良いでしょう。

構成と文例3:媒酌人への感謝のお礼

結婚式の立ち合いをしてくれた媒酌人への感謝の言葉を伝えましょう。

媒酌人とは結婚式の当日に挙式や披露宴に立ち会ってくれる夫婦のことを指します。最近では媒酌人を立てない結婚式もありますが、媒酌人を立てた場合は感謝のお礼を言葉で伝える必要があります。

文例としては「本日はご媒酌を快く引き受けてくださいました○○様ご夫妻に、この場を借りましてお礼の言葉を申し上げます。」といった感じです。

構成と文例4:来賓へ力添えのお願い

新郎新婦の力添えを貰えるようなお願いの言葉を伝えましょう。感謝のお礼の言葉の次は新郎新婦へ力添えが貰えるような言葉を謝辞に盛り込みます。

文例としては「まだまだ若く未熟者の2人ですが、今後とも今までと同様に新郎○○と新婦○○のためにご指導をいただけますようにお願いいたします。」といった感じです。

もしくは、「これからも皆様方のお力添えを賜り、2人を見守っていただけたら幸いに存じます。」などもあります。

構成と文例5:親としての心情

新郎の父としての心情を結婚式の出席者に伝えましょう。

謝辞の中に父親として新郎とのふれ合いや新郎のエピソードを盛り込むと、より謝辞を聞いている人たちの心を掴みます。

文例としては「小さい頃は身体が弱くて心配することもありましたが、成長を感じられる度に嬉しく感じられるものでした。ですが、今では病気など気にならないほど元気になり立派に成長してくれて、心から嬉しく思っています。」といった感じです。

構成と文例6:新郎新婦へのはなむけの言葉

新郎の父としての新郎新婦へのはなむけの言葉を伝えましょう。

改まった場合でも無ければ、お祝いの言葉をかける機会はないので、これから結婚生活を共に歩む新郎新婦のために、新郎の父としてだけでなく人生の先輩としてはなむけの言葉を贈りましょう。

文例としては「2人は夫婦として共に歩んで行くのですが、今日の喜びを忘れず弛まぬ努力を続け、素敵な家庭を築いていって欲しいと願っております。」といった感じです。

構成と文例7:結びの言葉

結婚式に出席してくれたゲストの多幸とお礼の言葉を盛り込むと良いでしょう。

謝辞を締めくくる結びの言葉は、結婚式を締めくくる言葉ともいえます。ですので、結びの言葉は結婚式に出席してくれたゲストの多幸とお礼の言葉を盛り込むようにします。

文例としては「皆様の末永いご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、私のご挨拶とさせていただきます。本日はお忙しい中、誠にありがとうございました。」といった感じです。

結婚式の謝辞を書く時のポイント6つ

ポイント1:原稿は500文字以内におさめる

謝辞の原稿は500文字以内におさめるようにしましょう。

謝辞は結婚式を締めくくるために大切なものですが、いくら良い言葉だったとしても長すぎる話は聞いている人たちを飽きさせてしまいます。

むしろ、短くて心のこもった謝辞は人の心を掴み涙を誘います。そういった意味でも、謝辞の原稿は長くならないように500文字以内におさめるようにすると良いでしょう。

ポイント2:新郎の挨拶と内容が被らないようにする

新郎も謝辞を述べる場合は、内容が被らないように確認しましょう。

結婚式には、新郎の父と新郎が謝辞を述べる場合もありますが、その際に内容が被っていないか確認が必要です。

新郎の父と新郎の謝辞は、どちらもゲストへの感謝を伝える意味では一緒ですが、新郎の父は親として新郎新婦の将来を想うものであり、新郎は夫や夫婦としての抱負をゲストに伝えるという内容を基本にしておくと内容の被りを防ぐことができるでしょう。

ポイント3:来賓への感謝と新郎新婦に対する温かい気持ちが伝わる

来賓と新郎新婦への配慮した謝辞にすると良いでしょう。

結婚式は来賓者が新郎新婦や両家の為に時間を割いて出席してくれます。その気持ちを伝えるために謝辞に来賓者への感謝の気持ちを盛り込みましょう。

そして、謝辞の中で新郎新婦に対しても心を込めた言葉を添えるようにします。そうすることにより、謝辞は2人の門出を祝う言葉だけでなく新郎新婦の心の支えとなる言葉にもなります。

ポイント4:来賓のお礼の気持ちを優先

結婚式へ出席してくれた来賓へのお礼の気持ちをしっかりと伝えましょう。

結婚式は新郎新婦と両家だけでなく、沢山の来賓が出席してくれて成り立つ者です。多忙なスケジュールの中、時間を割いて駆けつけてくれていることを忘れてはいけません。

そういった意味でも、謝辞では来賓へのお礼の気持ちを優先した内容にするようにしましょう。そうすることにより、謝辞が結婚式の結びの言葉として主賓に良い印象を与えることができます。

ポイント5:縁起が悪いとされている忌み言葉は避ける

結婚式へ述べる謝辞には縁起の悪い忌み言葉を含むのは避けましょう。

結婚式は、新郎新婦や両家の門出を祝う事なので、謝辞の中に縁起の悪い忌み言葉を含むことは避けるべきです。

忌み言葉を具体的に紹介すると、「去る」「離れる」「終わる」など直ぐに思いつく言葉もありますが、中には「消える」「浅い」「飽きる」といった言葉も忌み言葉に含まれています。忌み言葉を含みそうになったら別の言葉に言い換えるようにしましょう。

ポイント6:新郎新婦2人について触れる

結婚式で述べる謝辞には新郎新婦に語り掛ける内容にすると良いでしょう。

結婚式は2つの家が結びつくことでもありますが、新郎と新婦が結婚する門出を祝うものです。ですので、新郎の父として謝辞を述べるのであれば、新郎新婦2人に語り掛ける内容にすると良いでしょう。

これから夫婦として人生を共に歩む2人の為に、人生の先輩として心を込めた謝辞は2人の心に響く物なので、新郎新婦に寄り添った謝辞を贈りましょう。

結婚式の謝辞は気持ちが伝わる文章にしよう

気持ちが伝わる謝辞は来賓や新郎新婦の心を動かします。

謝辞は、結婚式の結びの言葉となる物なので、新郎の父として来賓してくれたゲストや新郎新婦の為に良い文章にしたいと思うことでしょう。

まずは謝辞を作成したら声に出して読み上げる練習をしたり、人に聞いてもらうようにすると良い文章になっているか確認が出ます。

新郎の父として、しっかりと謝辞の内容を確認しつつ心構えを持ち結婚式当日に備えましょう。