子育て

新生児と添い寝をする時に気を付けること12選とは?メリットデメリットも紹介

新生児と添い寝してもいいの?

新生児とは生後28日未満の赤ちゃんのことを指します。夜間のお世話などを考えると、寝ている間もすぐ手の届く場所で見守っていたいと思うのが、お世話をするパパ・ママの本音ではないでしょうか。

しかし新生児との添い寝は、思わぬ事故により命の危険が伴うため、あまりおすすめしません。居住環境や生活環境によって添い寝をせざるを得ないという家庭は、注意しながら添い寝をしましょう。

新生児と添い寝するリスクとは

まず最初に新生児と添い寝するリスクをみていきましょう。新生児の成長に合わせてリスクも変わってきます。生後12ヶ月までは、添い寝の際のリスクも高いといわれているので気を付けましょう。

ここから紹介していくリスクは誰しも起こりうるシーンとなります。リスクを避けるポイントも後に紹介するので、一緒にチェックしておくとよいでしょう。

新生児と添い寝するリスク1:大人が眠り込んでしまう場合

新生児とパパ・ママが一緒に眠り込んでいる姿は、一見微笑ましいですがリスクが高いので注意が必要です。寝返りなどをしてしまった際やちょっとした体の動きで、新生児の窒息や落下の危険が出てきます。

大人が眠っている時間は、赤ちゃんのちょっとした異変に気付きにくくなってしまうので、添い寝をする大人も気をつけなければなりません。

新生児と添い寝するリスク2:寝返りができない新生児の場合

寝返りができない新生児特有のリスクがあります。それは思わぬきっかけで息がしづらかったり、暑さを感じたりしても寝返りなどをして自身で回避できないことです。

自身で回避できないまま近くにいる大人が気づかないと、体に掛けている毛布などで窒息してしまう可能性があります。

新生児と添い寝をする時に気を付けるポイント12選

新生児と添い寝をする時に気をつけなければならないポイントを紹介します。大人と違いちょっとした環境でも、思わぬ事故につながってしまうこともあるので、しっかりと確認をしておきましょう。

添い寝をすることが無くても、新生児が安心して寝られる環境を整えるためには必要なことがあります。

添い寝をする時のポイント1:ベッドの高さ

新生児と添い寝をする時のポイントひとつめが、ベッドの高さです。寝返りをするようになった新生児なら、特に気をつけなければならないポイントでしょう。

落下する高さがあればあるほど、転落した時のリスクが高まります。ベッドを使用する際にはベッドガードを使用する、高さのあるベッドよりは布団で添い寝をするなどの工夫が必要となります。

添い寝をする時のポイント2:挟まりそうな空間

大人では考えられないほどの隙間でも、新生児にとってはリスクがあります。新生児と添い寝をする時はもちろんのこと、一人で寝かせる時にも壁とベッドの間に隙間が無いのかも確認しなければなりません。

先述している内容と同じように、寝返りをする新生児ほどちょっとした隙間に挟まり窒息してしまう事故も起きてしまうので注意しましょう。

添い寝をする時のポイント3:掛け布団の柔らかさ

新生児を寝かせる時や、添い寝をする時には近くにある寝具などにも気をつけなければなりません。寝返りをしない新生児は息苦しくても、自身で逃れることはできないため柔らかい寝具の使用はNGです。

意外に感じられるパパ・ママもいるかもしれませんが、柔らかい掛け布団などの寝具は鼻や口を覆いやすく窒息の危険があります。柔らかいクッションなども顔まわりが埋もれてしまうので、近くに置かないようにしましょう。

添い寝をする時のポイント4:ぬいぐるみの有無

新生児が寝る場所の周りや、遊んでいる周りにはぬいぐるみは置かない方が良いでしょう。

少しでも目の届かない瞬間があれば、ぬいぐるみやクッションなどは近くに置かない方が安全です。ちょっとした仕草でぬいぐるみに顔が埋もれてしまい、窒息の危険性が高まります。

少し活発に動き回るようになった赤ちゃんは特に注意した方が良いでしょう。

添い寝をする時のポイント5:電気毛布の使用

新生児にとってより良い寝具環境を整えようと、電気毛布をつい使用したくなりますが使わない方がよいでしょう。大人に比べると皮膚が薄い新生児は、電気毛布を使用すると低温やけどを起こしてしまいます。

布団の冷たさが気になる時には、新生児が寝床につくまえに電気毛布の電気を切っておくことがおすすめです。新生児の低温やけどは治りにくいので、できるだけ使用しない方が良いでしょう。

添い寝をする時のポイント6:ベッドや布団以外での就寝

夜に寝るベッドや布団でしっかりと対策をとっていても、ふとした瞬間にリスクは高まります。昼間に子供とじゃれながら、ついうたた寝することもあるでしょう。

しかし場所によっては、リスクが高まることも知っておかなければなりません。特にソファやイスなどで新生児と一緒に添い寝をしてしまうと、転落してしまうことがあります。またソファの背もたれとの隙間に新生児が挟まることもあるので、注意が必要です。

添い寝をする時のポイント7:薬の服用

添い寝をする人は、眠気を誘発するような薬を服用しないようにしましょう。

もしも服用しなければならない状況であれば、飲むタイミングを考えたり添い寝を他の人に変わってもらうなりした方が良いでしょう。添い寝のつもりが深い眠りに入ってしまい、新生児に危険を及ぼす可能性が出てきます。

添い寝をする時のポイント8:添い寝する人間の体調

添い寝をする人の体調もしっかりと整えておかなければなりません。新生児への感染リスクも高まります。

大人にとってはすぐに治る体調不良などでも、新生児にとっては重症化してしまうリスクがあるということを忘れてはいけません。

添い寝をする時のポイント9:飲酒後の就寝

飲酒後の添い寝を避けることも、大切なポイントのひとつです。お酒を飲んだ後は、うたた寝しやすいうえに短時間で深い眠りにつきやすくなります。

意図しないタイミングで眠りについてしまうと、新生児に対してどのような体勢をとっているのか自身でも気づきにくくなるでしょう。また眠りも深くなるため、新生児のちょっとした異変に気づけなくなることも避けなければならない理由のひとつです。

添い寝をする時のポイント10:喫煙者との就寝

新生児と喫煙者との添い寝も、できれば避けたいポイントのひとつです。最近では喫煙者との添い寝をすることで、新生児の突然死リスクが高まるという喚起もされています。

喫煙をすることで新生児に対して何らかのリスクがあるということは、知っておいたほうが良いでしょう。

添い寝をする時のポイント11:ベットの共有

兄弟やペットが新生児と一緒に並んで寝ている姿は、とても微笑ましく感じるものです。しかし新生児と兄弟とのベッドの共有にもリスクがあるということは知っておかなければなりません。

兄弟の寝相によって新生児にケガをさせてしまったり、布団が顔にかかってしまったりとさまざまなリスクが起こります。兄弟で寝る場所を共有する際には、間に大人が入るなどの最低限の対策が必要です。

添い寝をする時のポイント12:騒音の有無

添い寝のリスクを軽減するためには、側で寝かしつける時間を少しでも減らすことが大切です。新生児が少しでも眠りにつきやすいように、騒音が気になりづらい環境を整えてあげましょう。

騒音はもちろんのこと、大人の足音などでも目が覚めてしまうことがあります。なかなか新生児が眠りにつかない時には、環境を見直すところから始めるとよいでしょう。

危険を回避して新生児と添い寝するには?

居住環境によっては、添い寝をしなければならない場合もあります。添い寝にもメリットはあるため、危険を回避すれば必ずしも行ってはいけないというわけではありません。

添い寝をすることで、寝付きが良くなる赤ちゃんもいるでしょう。危険を回避して新生児と添い寝をする方法を紹介します。新生児を安全に見守るためにも、家族全員で共有しておきたい情報ではないでしょうか。

新生児と添い寝する方法1:赤ちゃんが寝るまでと時間を決める

リスクを回避するために、気をつけておきたいのが寝るまでの時間を決めておくことです。長時間添い寝をしてしまうと、大人が一緒に寝てしまう可能性が高まります。

しっかりと意識がある中で、寝かせるためにも時間を決めて添い寝をすることが大切です。可能であれば眠りにつくまでのルーティーンを少しずつ整えていきましょう。

寝ている子供をつい眺めていたくなりますが、速やかに離れることもひとつの対策です。

新生児と添い寝する方法2:添い寝をする人は寝込まない

添い寝をする人は寝込まないということも、リスクを回避するポイントのひとつです。一緒に寝るというよりは、あくまでも新生児が寝るまで寄り添うというスタンスでいなければなりません。

照明を暗くして、眠りにつくまで側で寄り添うというのは少し大変かもしれませんが安全を確保するためには大切なことです。

新生児と添い寝する方法3:就寝環境を安全に整える

新生児にとって寝る時に快適な環境を作ることも大切なポイントです。転落防止のためにベッドの高さに気をつけること、窒息を防ぐために隙間や柔らかい毛布などに気をつけることは先述しました。

もうひとつ、プラスしておきたいのが空調管理です。呼吸の質を良くするためにも、扇風機を使うなどして空気がよどまないよう工夫することも必要だといえるでしょう。

新生児と添い寝する方法4:赤ちゃん用の布団を用意する

新生児と添い寝する際には、赤ちゃん用の布団を用意してあげましょう。大人が使用する柔らかい敷き布団では、新生児は沈み込みやすく窒息する可能性が高まります。

大人目線だと寝心地が気になるかもしれませんが、硬めの赤ちゃん用布団を使うことがおすすめです。

新生児と添い寝をするメリットとデメリット

添い寝にはメリットとデメリットがあります。リスクはありますが、やはり新生児とパパ・ママにとってメリットもあるのです。

リスクをきちんと回避した上で、添い寝をするためのメリットとデメリットをここからは紹介していきます。

新生児と添い寝をするメリット1:スキンシップができる

もちろん新生児とパパ・ママが添い寝をするメリットはあります。最初に紹介するメリットは、親子でのスキンシップができるということです。

日中働きに出ていると、なかなか子供と触れ合うタイミングがありません。添い寝をすることで、大切なスキンシップの時間となるのではないでしょうか。

新生児と添い寝をするメリット2:様子がすぐにわかるので安心

ちょっとした体調の変化に気づくことができるのも、添い寝をする際のメリットの1つです。

夜中に起きた赤ちゃんにすぐ気づけたり、体温調整がまだうまくできない赤ちゃんのために室温調整や布団をかけなおしたり、側にいることですぐに気づけることがあります。

添い寝をする人の意識がはっきりしている状態であれば、大きいメリットのひとつといえるでしょう。

新生児と添い寝をするメリット3:省スペースで寝られる

現実的なメリットとして挙げられるのが、親子で省スペースで寝られることです。新生児が別で寝るスペースを作るのは、住環境的に難しいこともあります。

しかし添い寝をすることで、今までとほとんど変わらない環境で親子が暮らせることもメリットの1つとして挙げられるでしょう。

新生児と添い寝をするメリット4:夜間授乳がしやすい

ママにとっての大きいメリットとなるのが、夜間授乳がしやすいことです。新生児の安全を守るために、離れた場所にいても授乳をするためにママはその場所に行かなくてはいけません。

始めは頑張ることができても、何日も続けるにつれて体力的・精神的につらくなってくることが出てくるでしょう。ママの負担を少しでも軽減させるために、添い寝が必要なこともあります。

新生児と添い寝をするデメリット1:睡眠不足につながる

次に紹介するのが、添い寝をすることで発生するデメリットです。添い寝をすることで考えられるデメリットのひとつが、睡眠不足に繋がるということではないでしょうか。

この睡眠不足というのは、添い寝される側・している側どちらでも考えられます。新生児のちょっとした異変が気になり起きてしまうパパやママと、添い寝されていることでパパ・ママのちょっとした動きで起きてしまう子供、どちらにもあるでしょう。

新生児と添い寝をするデメリット2:リスクが高まる

添い寝をすることで避けなければならないデメリットが、新生児にとって命にかかわる事故のリスクが高まることです。先述しているように、添い寝をすることで発生するリスクはいくつかあります。

添い寝をしなければならない状況であれば、側で寝る大人の健康状態や生活などをしっかりと整えることが大切です。

添い寝をするときは新生児の安全を確保しましょう

添い寝はパパやママとのコミュニケーションの一環にもなるでしょう。しかし何かが起きてからでは遅いので、リスクをしっかりと把握し、安全に添い寝できる環境を整えておきましょう。

新生児との添い寝はメリットだけではないので、パパ・ママが無理なく行える方法を見つけていくことが大切です。