妊娠症状

【専門家監修】妊娠8ヶ月のママの体の変化5つや赤ちゃんの様子|注意点3つ

妊娠8ヶ月とは?

妊娠8ヶ月とは?妊娠後期に突入して体も重くなり寝る体勢が難しくなる時期です。おなかの赤ちゃんに負担のない体勢で横になろうとしても急におなかがはってきたり、寝つきが悪くなる人もいます。

また子宮が胃を圧迫してしまうので、食事がとりづらく、人によってはつわりのような吐き気に悩まされる人もいます。この時期は切迫早産になるリスクが高くなるので、出血したり、痛みを伴うおなかの張りを感じたら医師に相談しましょう。

妊娠8ヶ月のママの体の変化5つ

妊娠8ヶ月のママの体の変化で主なポイントは5つです。まず妊娠8ヶ月のママの体の変化ですが、お腹が大きくなることでむくみやすくなります。塩分をとりすぎていないか食事を見直しましょう。

一般的には引き続き体重コントロールが難しい時期ですが、大きくなったお腹で胃が圧迫されるため食欲が落ちる場合もあります。その場合は小分けにして食事を摂るのもよいでしょう。

また妊娠8ヶ月のママはお腹がはりやすくなりますが、まだ早産の時期なのでお腹が張ったら休むようにしましょう。お腹もどんどん大きくなるので妊娠線のケアも積極的に行うとよいでしょう。

妊娠8ヶ月のママの体の変化1:むくみやすくなる

妊娠8ヶ月のママの体の変化で気になるのが、手の甲や足がむくみやすくなり、時に違和感や痛みをともなってしまうことです。体が重くなりますので買い物や散歩さえもつらく感じることもあるかもしれません。

食事のメニューを変更すると解消することもあるので、試してみましょう。タンパク質やカリウムはおすすめです。血流改善のために温かいスープやお茶を飲むのもいいでしょう。

塩分接種は控えめにするとともに、可能であれば岩塩などミネラルを含む天然塩を使うようにするとよいでしょう。

妊娠8ヶ月のママの体の変化2:お腹が張る

妊娠8ヶ月のママの体の変化はお腹が張りやすくなることです。この時期はお腹も大きくなり買い物に行くのも一苦労です。階段の多いところだと足元が見えにくくなりますので、転倒などしないよう注意しましょう。

またお腹が張る場合は、少し休みましょう。休んですぐにおさまるようなら問題ありません。痛みを伴う頻繁なお腹の張りは、切迫早産の可能性もあります。かかりつけの産婦人科に相談するようにしましょう。

常位胎盤早期剥離

常位胎盤早期剥離について知っておきましょう。

常位胎盤早期剥離とは、赤ちゃんがまだお腹にいるのに胎盤が子宮壁からはがれてしまう状態のことをいいます。赤ちゃんに酸素が送ることができなくなる、非常に危険な状態です。また、ママにとっても危険な状態になります。

症状としては、おさまることのないお腹の張りが続く、激しいお腹の痛みがある、明らかに胎動が少なくなる、出血です。すべての症状がそろうわけではありません。判断がつかない場合も含めて、異変を感じたらすぐに病院に連絡しましょう。

妊娠8ヶ月のママの体の変化3:妊娠線が出始める

妊娠8ヶ月のママの体の変化ですが、妊娠線ができやすくなります。赤ちゃんの体重と胎盤や羊水の重さ、お産や母乳を与えるための蓄えとして必要な体重増加はあります。

非妊時の体格がふつう(BMI:18.5~25.0)である場合は7~12㎏の体重増加が推奨されます。もともとの体格によって推奨される体重増加は違います。かかりつけの産婦人科で指導されることが多いと思いますが、母子手帳にも記載されているので確認しておくとよいでしょう。

妊娠後期に急激に体重が増加すると、妊娠線が目立つこともあります。妊娠線を予防するクリームも売ってますので、保湿をしてお腹まわりのケアをしましょう。妊娠線は太腿やおしり、乳房にもできる場合があるので合わせてケアするとよいでしょう。

妊娠8ヶ月のママの体の変化4:食欲が増す

妊娠8ヶ月のママは引き続き体重コントロールが重要になります。妊娠後期に急激に体重が増加してしまうと、ウォーキングも苦痛になります。運動がおっくうになるとますます体重コントロールは難しくなってしまいます。

また食欲が増すことは妊娠中の生理的な現象ですが、急激な体重増加は合併症発症のリスクが高くなります。食事を摂る順番を意識するのも効果的です。

野菜から摂取するようにしましょう。また、よく噛んでゆっくり食べることで、満腹中枢を刺激するとともに内臓脂肪を分解する酵素の分泌を促すことができます。

妊娠高血圧症候群

妊娠8か月のママが知っておいたほうがよいことが、妊娠高血圧症候群です。妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降に血圧が上昇し蛋白尿が出る病気です。蛋白尿を認めなくても、採血のデータ次第では診断される場合もあります。

もし発症したら、食j療法と薬物療法を行い、ママと赤ちゃんの状態を評価しながら、分娩の時期を決める必要があります。程度によっては入院する場合もあります。異常の早期発見のためにも健診は決められた間隔できちんと受診しましょう。

妊娠8ヶ月のママの体の変化5:尿もれしやすくなる

妊娠8ヶ月のママの体の変化は尿もれしやすくなることです。妊娠後期はお腹の赤ちゃんの成長とともに子宮も大きくなり、骨盤底筋もさらに緩みます。下着を清潔に保つため、市販の尿漏れ用のパッドを活用するのもよいでしょう。

また尿漏れは産後にもしばらく続く場合もあります。妊娠前のからだに戻るまでは6~8週間程度かかるといわれています。からだの回復とともに少しずつ尿漏れの症状も改善してくるでしょう。妊娠中から行うことのできる、骨盤底筋を鍛える体操もあります。確認してみるといいでしょう。

妊娠8ヶ月の赤ちゃんの様子5つ

妊娠8ヶ月の赤ちゃんの様子は妊婦健診の時のエコーなどで確認出来ます。この時期の赤ちゃんは臓器も完成形に近づき骨格がほぼ完成するといわれています。

里帰りしない場合は、産後のサポートについて夫婦でよく相談しましょう。夫が育休をとれない場合は行政の産後サポートについても確認しておきましょう。事前に登録が必要な場合もあるので、余裕がある時に準備しておきましょう。

妊娠8ヶ月の赤ちゃんの様子1:骨格がほぼ完成する

妊娠8ヶ月の赤ちゃんの様子ですが、骨格がほぼ完成します。 筋肉も発達してくるので動きが活発になります。胎動が激しくなり存在感が増すことでしょう。

また神経も聴覚も発達しますので、絵本の読みきかせをしたり、赤ちゃんに話しかける時間を作るとママも赤ちゃんもリラックスして過ごせるでしょう。

妊娠8か月の終わりころには赤ちゃんの体重は1800gくらいになります。逆子といわれる場合もあるかもしれませんが、まだ逆子が直る可能性は高い時期です。

妊娠8ヶ月の赤ちゃんの様子2:目を開けることができる

妊娠8ヶ月の赤ちゃんは目を開けることができるようになります。赤ちゃんのまつ毛も確認できます。

まばたきが出来るようになり、超音波検査では赤ちゃんの位置を知ることができますが、頭はまだ骨盤にはまり込んでいないため位置は日によって変わります。胎動も激しくなるので、パパもママのお腹を触るとはっきり感じることができるでしょう。

妊娠8ヶ月の赤ちゃんの様子3:内臓の形や機能

妊娠8ヶ月の赤ちゃんは内臓の形や機能が整います。赤ちゃんの腎臓は妊娠6ヵ月には機能しますので、おしっこも出来るようになります。妊娠8ヶ月で臓器は細部まで発達しますが、問題なくお腹の外で生活できるまでは発達していません。

特に、肺はまだ未発達で、おなかの外で呼吸できる状態になるまではまだ時間がかかります。呼吸に近い運動はしています。

妊娠8ヶ月の赤ちゃんの様子4:消化器系の働き

妊娠8ヶ月の赤ちゃんの様子ですが消化器系の働きが整います。羊水の量で赤ちゃんの消化管の状態がわかる場合があります。

羊水過少は、胎児の腎機能障害の場合があります。羊水過多は食道や腸の障害の可能性があります。いずれにせよ、赤ちゃんの状態を注意深くみていく必要があります。

消化管が正常かどうかの検査も必要でしょう。MRIでの検査が必要になるママもいるようなので注意しましょう。

妊娠8ヶ月の赤ちゃんの様子5:羊水の中で回転する

妊娠8ヶ月の赤ちゃんの様子ですが、羊水の中でくるくると回転します。しかし羊水の中でくるくると回転しているうちに逆子になってしまう胎児もいます。

通常胎児が成長とともに頭が重くなって自然に頭位になることが多いです。胎児の頭位が安定しない場合、産婦人科の方針によっては逆子体操を指導される場合もあるかもしれません。鍼灸や骨盤ケアが効果的な場合もあります。逆子になった場合は医師や助産師に相談してみましょう。

妊娠8ヶ月の過ごし方の注意点3つ

妊娠8ヶ月の過ごし方の注意点をあげます。妊娠後期になる8か月の時期は赤ちゃんもさらに成長するため、必要摂取カロリーも妊娠前+450kcalになります。しかし、食欲のままに食べていると体重が増えすぎてしまうケースが多くみられます。

また妊娠後期に入り足がむくみやすくなったり、お腹が大きくて足元が見えにくくなることもあるため、日常生活では転倒に気を付けましょう。

出産が近づいてくることで不安を感じることもあるかもしれません。少しでも不安を感じたときは医師や助産師に相談しましょう。

妊娠8ヶ月の過ごし方の注意点1:食べ物の好き嫌いをしない

妊娠8か月に限らずいえることですが、食事の栄養バランスを大切にしましょう。いずれ赤ちゃんに食事を作ることになります。妊娠中から栄養バランスを意識しすることは、必ずその後の生活の役にたちます。

妊娠8ヶ月の過ごし方の注意点2:ストレスをためない

ストレスをためずに過ごせることが理想的です。妊娠8か月にもなると、おなかの張りが増えたり、マイナートラブルも増えるので心も体もつらくなってしまうことがあるかもしれません。

不安を解消することでストレスを軽減できるかもしれません。先輩ママや家族に相談したり、母親学級や両親学級があれば積極的に参加するとよいでしょう。

妊娠8ヶ月の過ごし方の注意点3:トラブルの兆候を見逃さない

妊娠8ヶ月以降はトラブルも増える時期なので、異変の兆候を見逃さないようにしましょう。

お腹のはり方が明らかに普段と違う、破水したかもしれない、出血がある等切迫早産の兆候がみられた場合や急激な体調不良があれば病院に連絡しましょう。

妊娠8ヶ月は無理せず過ごそう!

妊娠8か月は妊娠後期に入る時期です。安定期を過ぎ、体調の変化やトラブルが起こりやすくなります。

赤ちゃんの胎動が活発になることで成長に喜びを感じられる一方、お産に対する不安も感じるようになるかもしれません。

異変を感じたら、ためらわずに病院に連絡しましょう。また、少しでも不安を感じる場合には遠慮なく医師や助産師に相談してください。不安を解消しながら、赤ちゃんの成長を楽しんでいきましょう。