子育て

赤ちゃんのスプーン練習はいつから?3つの目安と練習方法4つを紹介

赤ちゃんがスプーンを使うのはいつから?

食べ物に興味を示し始める離乳食完了期に、そろそろスプーンの練習を考えているパパ・ママも少なくありません。赤ちゃんのスプーンの練習はいつからが良いのでしょうか?

今回は赤ちゃんがスプーンの練習を始めるのはいつからが良いのか、使うスプーンは何が良いのか、練習を始める時のポイントなどを紹介します。1歳前後の赤ちゃんと暮らしているパパ・ママ必見です。

練習を始めるのはいつから?赤ちゃんがスプーンを使う目安3つ

赤ちゃんがスプーンの練習を始めるタイミングはいつからでしょうか?年齢と共に、赤ちゃんの行動や成長に合わせて見極めていきます。

お兄ちゃんやお姉ちゃんがいると、スプーンを使い始めたがるタイミングが早くなることもあるようです。次の3つのタイミングが訪れたら、ぜひ赤ちゃんにスプーンを持たせてみてください。

スプーンを使う目安1:親指と人差指でつかめる

赤ちゃんがスプーンの練習を始めるタイミングの1つめが、親指と人差し指でものを使ってものを掴めるようになった時です。

5本指は全て同じタイミングで使えるようになるわけではなく、小指から徐々に発達していきます。何かをもたせた時に、手のひら握りになるのはこのためです。

親指と人差し指を使って掴めるようになったら、スプーンを持たせてみてください。

スプーンを使う目安2:離乳食後期から完了期

2つめのスプーンを使うタイミングは、離乳食後期から完了期です。後期から完了期になるころには、ドロドロにしていた離乳食から固さのあるものに変化していきます。

ある程度の固さがあるものなら、スプーンですくいやすくなります。この頃になると、手づかみでご飯を食べることもありますが、それもひとつの成長として見守ることが大切です。

手づかみで食べることで、自身の一口の量や、食材の感触などがわかるようになります。

スプーンを使う目安3:12ヶ月程度

最後に紹介する赤ちゃんがスプーンを練習し始めるタイミング3つめが、12ヶ月程度になってからです。この頃になると、食べられる食材も多くなってきて、さまざまなものに興味を示し始めます。

家族がスプーンやフォークを使って食事をしているのを見て、興味を持つのもこのタイミングです。あくまでも目安のひとつなので、赤ちゃんのペースに合わせてスプーンの練習を進めていきましょう。

赤ちゃん用のスプーンの種類4つ

赤ちゃんがスプーンを使うタイミングはいつからが良いのか確認した後は、使用するスプーンについてみていきましょう。離乳食を食べさせる時に使ったスプーンと、赤ちゃん自らが使いやすいスプーンの形は違います。

スプーンの形は、赤ちゃんが持ちやすいように太く短い柄のものを選びます。素材も色々ありますが、メリット・デメリットを見てから購入することがおすすめです。

スプーンの種類1:シリコン製

口当たりが柔らかいシリコン製は、離乳食初期でもよく選ばれている素材です。赤ちゃんの歯茎や歯を傷つけにくいので、安心して使用できます。

デメリットは油汚れが落ちにくいところです。色移りもしやすい素材なので、さまざまな食材を食べられるようになった時期は、気をつけて洗わなくてはいけません。食洗機が使えるものも多いですが、汚れが落ちているかチェックを忘れないようにしましょう。

スプーンの種類2:プラスチック製

シリコン製に比べると、少し固さが出てくるので食べ物をすくいやすくなるのが、プラスチック製の特徴です。軽く持ちやすく、口当たりが優しいのがメリットと言えるでしょう。

ものによっては食洗機が使えないものもあるため、事前に確認しておくことが必要です。シリコン製と同じように、色移りがしやすいのがデメリットとなります。

スプーンの種類3:木製

優しい口当たりが特徴的な木製のスプーンは、見た目もおしゃれなのがメリットです。熱が伝わりにくいため、赤ちゃんも安心して使用することができます。

デメリットは使用した後は、すぐに洗って乾かすというひと手間です。水につけたままにしてしまうと、劣化して割れてしまうので気をつけましょう。木製のスプーンを選ぶ時には、艶出し塗料が使われていないものを選びます。

スプーンの種類4:ステンレス製

耐久性も高くお手入れもしやすいのが、ステンレス製のスプーンのメリットです。汚れなども落ちやすいので、きれいな状態で使い続けることができます。

しかし食べ物の温度が伝わりやすいため、温かいものを食べる時には少し注意が必要です。赤ちゃんによっては、ひんやり感じるステンレスの口当たりを嫌がることがあります。

食べるものや、好みなどに合わせて使い分けられるように数種類のスプーンを用意することをおすすめします。

赤ちゃんのスプーンの練習方法4つ

幼稚園や保育園の入園を考えていると、いつから練習を始めた方が良いのかとついつい焦ってしまいます。しかしスプーンを使う練習は、焦らずに続けることが大切です。

スプーンの練習方法をいくつか紹介します。いつから使えるようになるのか、大人が焦るのは厳禁です。時には休憩しながら、取り組んでいきましょう。

スプーンの練習方法1:スプーンを赤ちゃんに持たせる

まずはスプーンを赤ちゃんに持たせることから始めます。離乳食中期から後期にかけて、赤ちゃんにご飯を食べさせていると器をつかもうとしたり食べ物をつかもうとしたりする動作をみせます。

これは食べることに興味を示しているサインです。もしパパ・ママが使っているスプーンなどを触りたそうにしていたら、持たせてみてください。スプーンを掴むこと、握ることも大切な練習方法のひとつです。

スプーンの練習方法2:大人が食べさせてあげる

スプーンを掴むこと、食べ物を掴むことが増えてきたらパパ・ママがサポートしながらスプーンで食べさせてあげましょう。声をかけながら食べさせてあげるのも、大切なポイントです。

離乳食の際も食べさせてあげていましたが、食べ物をすくったり口に運んだりする動作を口に出して行うと良いでしょう。その動作を見ることで、赤ちゃんもスプーンでの食べ方を学んでいきます。

スプーンの練習方法3:できたら褒める

赤ちゃんはパパ・ママが喜ぶ顔が大好きです。ちょっとしたことでも良いので、赤ちゃんを褒めてあげることがやる気に繋がります。

口に上手に運べた時はもちろん、スプーンを上手に握れた時なども褒めてあげてください。大好きなパパ・ママに褒められたことが嬉しくて、赤ちゃんは食べる時間がもっと楽しくなります。

赤ちゃんがスプーンの練習をする時には、パパ・ママの心と時間の余裕が必要となりそうです。

スプーンの練習方法4:赤ちゃんのサポートをする

赤ちゃんが一生懸命にスプーンで食べようとしている時には、サポートをしながら見守ってあげましょう。練習する時は、洋服やテーブルの周りも汚れても良い状態にしておくことがおすすめです。

スプーンに食べ物をのせてあげたり、口に運ぶ時に手を添えてあげたりしていきます。何度も何度も同じことの繰り返しとなりますが、根気よく続けていきましょう。いつからか、上手に食べられるようになるはずです。

赤ちゃんがスプーンを使えるようになるコツ3つ

1歳ころからスプーンの練習をはじめて、上手に使えるようになるのは早くても2歳くらいからと言われています。

いつから上手に食べられるようになるの?と焦る気持ちもありますが、1年はかかると思った方が良いでしょう。長い練習期間となるので、パパ・ママにとっても根気が必要となりますがのんびり構えることが大切です。

最後に赤ちゃんがスプーンを使えるようになるためのコツを紹介します。

スプーンを使えるようになるコツ1:すくいやすいものから始める

スプーンを使えるようになるコツの1つめが、食べ物はすくいやすいものを用意することです。赤ちゃんもスプーンを使いたいと思っていても、なかなかすくえない状態が続くと練習が嫌になってしまいます。

まずは、自分でもスプーンで食べられるという経験を作るためにも、すくいやすいものを用意してあげましょう。ゼリーやヨーグルト、とろみをつけたものなどが、すくいやすい食材なのでスプーンの練習に適しています。

スプーンを使えるようになるコツ2:焦らず練習を進める

練習を続けていれば、いつからかスプーンを使える日は来ます。それまでは器をひっくり返すのは当たり前、食べ物をこぼすことは当たり前という気持ちでのんびり構えましょう。

赤ちゃんがやる気が無い時は、無理強いする必要はありません。興味を示した時に、地道に練習することがスプーンを使えるようになるコツのひとつです。成長には個人差があるので、焦らずに親子で楽しみながら練習してください。

スプーンを使えるようになるコツ3:汚すことを気にせず食べられるように準備する

最後に紹介するコツが、汚すことを気にせずに食べられるように準備をすることです。床に新聞紙を敷いたり、食事用のエプロンをしたりと汚しても良い準備を整えてあげます。

赤ちゃんはパパ・ママの喜ぶ顔が嬉しい反面、イライラした顔にも敏感です。何があっても、すべて赤ちゃんにとっては大切な経験と思いながら、どっしりと構えておきましょう。気持ちに余裕が無い時は、練習をしないと割り切ることも大切です。

赤ちゃんがスプーンを使う練習はいつからでも良い!

いつから練習を始めれば良いのか、練習の始め方やコツなどを紹介しましたが、スプーンが使えるようになるスピードは赤ちゃんそれぞれです。

スプーンを使えるようになることよりも、楽しく食事をすることがとても大切だということを忘れてはいけません。全ての出来事は赤ちゃんの成長に繋がる経験なので、優しく見守りながらサポートしていきましょう。