出産準備

妊婦が骨盤ベルトをつけるのはいつから?骨盤ベルトをつける際の注意点6つ

妊婦さんがよくつけている骨盤ベルトってなに?

妊婦さんがよくつけている骨盤ベルトとは、骨盤の緩みや歪み、ズレ、開きを矯正するベルトのことです。仙骨・恥骨結合部・大転子の3点と結ぶラインをベルトで巻いて、骨盤を支える役割があります。

妊婦さんの骨盤ベルトはいつからつけるの?

妊婦さんの骨盤ベルトはいつからつけるのが良いのでしょうか。

妊娠すると出産時に赤ちゃんを通しやすくするため、「リラキシン」というホルモンが分泌されますが、このホルモンは妊娠初期から分泌され、骨盤周りの筋肉や靭帯に作用して骨盤が広がります。

そのため、骨盤ベルトは妊娠初期~産後2か月程度までつけるのが最も効果的であると言われています。

妊婦さんが骨盤ベルトをつける際の注意点6つ

妊婦さんが骨盤ベルトをつける際には、いくつか注意点があります。骨盤ベルトと言っても、さまざまな種類があり、個々に合った骨盤ベルトを使用することが必要です。そして、そのほかにも注意点がありますので紹介していきます。

骨盤ベルトをつける際の注意点1:種類を確認する

骨盤ベルトには、産前産後骨盤ベルトと産後骨盤ベルトがあります。最近では、妊娠初期~出産後まで使えるものも多くありますが、中には産前と産後で種類が分かれているものもあるため、よく確認することが必要です。

骨盤ベルトをつける際の注意点2:素材を確認する

骨盤ベルトにはいろいろな素材のものがあります。伸縮性がありズレにくいタイプやメッシュ素材で通気性が良いもの、また起毛を使用し冷えを防いでくれるタイプや天然ゴムでできているものなどさまざまです。

使用する時期も含め、自分に合った素材のものを選ぶようにしましょう。

骨盤ベルトをつける際の注意点3:つけ方を確認する

骨盤ベルトは先述したように、仙骨・恥骨結合・大転子の3点を結ぶラインでベルトを巻き、骨盤を支えるために使用します。そのため、正しいつけ方や手順、つける位置が適切でないと、妊婦さんの体に悪影響を与える可能性があります。

メーカーによって、立ったままつけられるものや寝転んでつけるものなど、つけ方が異なるためよく確認するようにしましょう。

骨盤ベルトをつける際の注意点4:巻き方を間違えない

骨盤の歪みや開きを矯正するためにと思い、きつく巻けば良いと考えている人もいるかもしれませんが、きつすぎると血流不良を起こしてしまいます。また逆に、緩すぎると骨盤ベルトをつけている意味がありません。

巻く際に、お尻にキュッと力を入れて引き締めてから軽く巻くと、ちょうど良い強さで巻くことができます。1日巻いていても違和感がないぐらいに使えるのが、ちょうど良い強さです。

骨盤ベルトをつける際の注意点5:トイレでははずす

骨盤ベルトのほとんどが下着の上からつけるタイプであるため、トイレに行く際には毎回外してつけ直さなければなりません。メーカーによっては、下着の下につけてお尻側を上にずらせるタイプもあるので、自分に合ったものを選びましょう。

骨盤ベルトをつける際の注意点6:寝るときもつける

寝るときも骨盤ベルトをつけることで、骨盤を矯正することやお腹を支えるだけでなく保温効果もあり、体の冷え防止にもなるため寝るときの骨盤ベルトはおすすめです。

巻き方がきつかったり、汗をかいてベタベタすると寝つきが悪くなったりするため、通気性の良いものを使用するのも一つでしょう。しかし、違和感で睡眠の妨げになるようであれば外しても問題ありません。

妊婦さんが骨盤ベルトを使うメリット3つ

多くの妊婦さんが骨盤ベルトをつけていますが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。次に、妊婦さんが骨盤ベルトを使うメリット3つを詳しく説明していきます。

骨盤ベルトを使うメリット1:おなかや腰をサポートする

妊娠するとホルモンの影響で骨盤の靭帯や筋肉が緩み、骨盤が広がるため恥骨や腰に痛みが出ることも少なくありません。

また、妊娠週数が進むにつれ、だんだん大きるなるお腹を支えようと反り腰になり、腰痛を伴う妊婦さんも多いでしょう。さらに、お腹が重くなってくると骨盤や腰への負担は大きくなっていきます。骨盤ベルトは骨盤を支えるだけでなく、大きくなったお腹を支える役割があります。

骨盤ベルトを使うメリット2:恥骨が痛いのを予防する効果がある

先述しましたが、妊娠すると骨盤の靭帯や筋肉を緩めるホルモンが分泌され、恥骨結合といった骨盤のつなぎ目の部分も緩むため、恥骨痛を伴うことがあります。それに加え、妊娠後期~臨月になってくると赤ちゃんの頭の位置が下がり、恥骨が圧迫されるため恥骨痛が起こります。

骨盤ベルトは仙骨・恥骨結合・大転子の3点を結んだラインで巻き骨盤を安定させるため、恥骨痛に対する予防することも出来るでしょう。

骨盤ベルトを使うメリット3:骨盤矯正の役割

妊娠するとホルモンの影響で骨盤の靭帯や筋肉が緩むことは先述しましたが、それだけでなく大きくなるお腹を支えようと反り腰になるため、姿勢が悪くなりやすいです。

また、元々横座りやぺたんこ座りなどをしていた人は妊娠中も同じように座っていると、骨盤の歪みを増強させてしまう可能性があります。骨盤が緩み、歪むことにより子宮を含む内臓が下がりますが、骨盤ベルトを正しくつけると内臓を正しい位置に戻した上で骨盤矯正ができます。

いつからでもつけられるおすすめの骨盤ベルト5選

骨盤ベルトはさまざまなメーカーから、いろいろな種類が販売されていて、骨盤ベルトの中には産前と産後で使用時期が分けられるものもありますが、いつからでもつけられる骨盤ベルトも多く販売されています。

ここでは、いつからでもつけられるおすすめの骨盤ベルト5つを紹介していきます。

おすすめの骨盤ベルト1:犬印本舗 なが~く使えるマタニティベルト

犬印本舗のなが~く使えるマタニティベルトは、犬印本舗ならではの「クロス構造」のベルトタイプの骨盤ベルトで、座ったときに足の付け根にベルトが食い込まないようカーブ設計になっているのが特徴です。

なが~く使えると謳っている通り、妊娠中から産後までしっかり骨盤ケアされるように設計されていて、ママたちの投票で選ばれる賞「マザーズ セレクション大賞 Best Mother 2016」にも選ばれています。

販売サイズはM~LLで、色はピンクと黒の2色があり、値段はメーカー希望小売価格で4,950円(税込)となっています。※LLサイズは5,170円(税込)です。

おすすめの骨盤ベルト2:コナミスポーツクラブ 産前産後骨盤ベルト

コナミスポーツクラブの産前産後骨盤ベルトのパワフルギアFは、寝転んだり立て膝になったりすることなく、立ったまま装着できるので装着が楽で、通気性の良いメッシュ素材のため夏でもムレにくいのが特徴です。

また、ベルトの内側は凸凹のズレ防止加工がされており、歩いたり座ったりしてもズレにくい設計ですが、肌に直接使用せず必ず下着や衣類の上から装着するタイプで、使用期間は産前~産後までです。

販売サイズはフリーサイズで目安としてヒップ85~105cmとなります。色はブラック1色で、値段は一般価格で7,150円(税込)です。

おすすめの骨盤ベルト3:Pigeon 妊娠中から使える骨盤ベルト

Pigeonの妊娠中から使える骨盤ベルトはベルトをお尻にフィットさせ、前でベルトを留めるだけで簡単につけることができ、内側と外側の2重ベルトがあるため2段階でしっかりと骨盤を締めることができるのが特徴です。

また、やわらかくメッシュ素材でできており、ムレにくいことに加えて、伸縮性も良いためずっとつけていてもズレにくいのも特徴で、妊娠初期~産後まで使えるベルトとなっています。

販売サイズはM~LLで、色はブラック1色です。値段は一般価格で4,792円(税込)となっています。※LLサイズは4978円(税込)です。

おすすめの骨盤ベルト4:青葉 トコちゃんベルトⅠ

青葉のトコちゃんベルトⅠは、骨盤を後ろから前に支えて恥骨の緩みを寄せるベルトで、恥骨の緩みによって恥骨が痛む人や、恥骨結合離開と診断された妊婦さんにおすすめとされています。

恥骨結合をしっかりと支えるダブルの面ファスナーでサンドイッチ構造となっているため、緩んだ恥骨をしっかりサポートする設計になっています。妊娠初期~産後まで使用できますが、妊娠していないときからも使用が可能です。

販売サイズはS~LLで、色は白色と紺色の2色があります。値段は一般価格でS、Mサイズが5,398円(税込)、Lサイズが5,939円(税込)、LLサイズが6,477円(税込)となっています。

おすすめの骨盤ベルト5:青葉 トコちゃんベルトⅡ

青葉のトコちゃんベルトⅡは骨盤を前から後ろに支え、仙骨関節の緩みを寄せるベルトで、骨盤の緩みによる腰やお尻の痛みがある妊婦さんにおすすめとされています。

ベルトを通す穴の位置を左右入れ替えることができ、自分に合った支点で使用することも可能です。トコちゃんベルトⅠと同様、妊娠初期~産後まで使用できますが、妊娠していないときでも使用できます。

販売サイズはS~LLで、色は白色と紺色の2色があります。値段は一般価格でS、Mサイズが6,390円(税込)、Lサイズが7,490円(税込)、LLサイズが8,590円(税込)です。

妊婦さんの骨盤ベルトはいつからつけるか確認しよう

妊婦さんの骨盤ベルトはいつからつけるのが良いか紹介してきました。

妊娠初期より骨盤の靭帯や筋肉を緩める「リラキシン」というホルモンが分泌されるため、骨盤が緩み始める妊婦さんが多く、徐々に大きくなるお腹を支えるため反り腰になったり、妊娠後期~臨月にかけては赤ちゃんの頭の位置が下がってきたりするため、さらに骨盤は緩みます。

妊娠初期は腰痛や恥骨の痛みがない妊婦さんも、妊娠週数が進むにつれて症状が現れる人もいるため、症状がなくても妊娠初期からつけるのがおすすめです。