子育て

【専門家監修】粉ミルクのメリットは?粉ミルクを選ぶ時の4つのポイントとおすすめ10選

粉ミルクのメリットは?

出産を控えている人や、現在育児中で粉ミルクについて気になっている人は多いことでしょう。

「粉ミルク」とは牛乳成分から作られた食品で、乳幼児の成長を助けるためのものです。粉ミルクには、栄養成分がたっぷりと含まれています。

粉ミルクのメリットは、何と言っても簡単に作れることです。母親の体調が優れないときや母乳が出ないときでも、さっと作って赤ちゃんに飲ませられるので、育児の強い味方になってくれるでしょう。

粉ミルクの種類

粉ミルクには、「育児用ミルク」「フォローアップミルク」「アレルギー対応ミルク」の3種類があります。育児用ミルクは母乳に近い成分で作られており、新生児から飲ませることができます。

なお、フォローアップミルクは育児用とは違い、9カ月頃から飲むことを想定して作られています。またアレルギー対応ミルクは、アレルギーのために一般的な粉ミルクを飲めない赤ちゃんに向いています。

粉ミルクを選ぶ時のポイント4つ

前述のように、粉ミルクにはたくさんの種類がありますので、どれを選べば良いのか悩む人も多いのではないでしょうか。

ここでは、粉ミルクを選ぶときに注目したいポイントを4つご説明します。粉ミルクは、赤ちゃんによって合うものが違います。

外出などでたまに飲ませる程度か、完全に母乳の代わりにするのかなど、自分の使い方に合わせて選ぶことが大切です。粉ミルクを購入する前に、まずはポイントをチェックしてみてください。

粉ミルクを選ぶ時のポイント1:表示成分

1つ目のポイントは、粉ミルクの表示成分です。

粉ミルクには母乳に近い栄養素が入っていますが、実は厚生労働省によって基準となる成分が定められています。国内で製造販売されている粉ミルクは、どれもしっかり基準を満たしたものです。

基準以外の栄養も摂って欲しい人は、各メーカーの表示成分に注目してみてください。基準の成分以外で、赤ちゃんに良いと言われる成分をプラスしているものもあります。

粉ミルクを選ぶ時のポイント2:溶けやすさ

2つ目のポイントは、粉ミルクの溶けやすさです。

赤ちゃんが泣いているときなど、急いで粉ミルクを作るときは溶けやすい方がおすすめです。沸かしたばかりの温かいお湯なら、どの粉ミルクも数秒で溶けていきます。

ただし、溶けたように見えても瓶の底に溜まっている場合もありますので、振って確かめましょう。溶けやすさで言うと、キューブの固形タイプは欠片が残ることもあるので、粉タイプの方がおすすめです。

粉ミルクを選ぶ時のポイント3:使いやすさ

3つ目のポイントは、使いやすさです。

粉ミルクには、缶に入った粉タイプ、キューブタイプ、スティックタイプがあります。どれが良い悪いではなく、使い方に合わせて粉ミルクのタイプを選ぶのがおすすめです。

家で毎日使う場合は、大きな缶にたっぷり入ったものがおすすめですが、たまにしか使わない場合や外出時に飲ませたいときは、キューブやスティックタイプが使いやすいのでおすすめです。

粉ミルクを選ぶ時のポイント4:コスト

4つ目のポイントは、コストパフォーマンスの良さで選ぶことです。毎日家で作る場合は、なるべくコストが低い粉ミルクを選ぶのがおすすめです。

コストパフォーマンスが一番良いのは、大きな缶タイプのものです。毎回スプーンで計量する必要はありますが、経済的には助かります。

逆にキューブタイプやスティックタイプのものは、計量する手間は掛かりませんが、小分けになっている分、コストパフォーマンスはあまり良くありません。缶タイプに比べるとかなり高くなります。

粉ミルクのおすすめ10選

現在国内で製造販売されている粉ミルクの中から、おすすめのものを10個ご紹介します。

粉ミルクには、形状や味、栄養成分などにさまざまな違いがあります。ここでは、人気の粉ミルクをたくさんご紹介していますので、ぜひ購入の参考にしてみてください。

スーパーや薬局だけでなく、ネットでも購入できます。外出が難しいときは、ネットで購入するのがおすすめです。

粉ミルクのおすすめ1:明治ほほえみらくらくキューブ

株式会社明治が製造しているキューブタイプの粉ミルクです。

1キューブで40mlのミルクを作ることができ、1袋には200ml分のキューブが入っています。この「めいじほほえみらくらくキューブ」のメリットは、なんと言っても計量の手間がかからないことです。

小分けになっていますので、衛生面が気になる人や外出時に持ち運びたい人にもおすすめです。量を間違えにくいため、祖父母など誰かに赤ちゃんを預けるときにも便利です。

粉ミルクのおすすめ2:雪印メグミルクぴゅあ

雪印メグミルク株式会社が製造している粉ミルクです。

コスパが良く、数ある粉ミルクの中でも溶けやすいことがポイントです。またメグミルクぴゅあには、大缶のものと少量のスティックタイプがあります。

いきなり大缶を購入するのにためらいがある人は、小さい物から試してみるのがおすすめです。また、満9カ月頃からは、フォローアップ版の「メグミルクたっち」もあります。

粉ミルクのおすすめ3:森永乳業E赤ちゃん

森永乳業が製造している粉ミルクです。

たんぱく質を母乳とほぼ同量にするなど、母乳にこだわった成分で作られ、消化負担を母乳と同じ程度にまで下げているのがポイントです。

「森永乳業E赤ちゃん」には、大缶、小缶、スティックの3タイプの販売がありますので、用途に合わせて使い分けると良いでしょう。

粉ミルクのおすすめ4:和光堂レーベンミルクはいはい

アサヒグループ食品が製造している粉ミルクで、缶タイプには大缶と小缶があります。

溶かした後泡立ちにくいため、作ってすぐに飲ませたいときに便利なことと、一般的な粉ミルクと比べて少し甘めになっていることが特徴です。

赤ちゃんによっては、甘めの方が飲みやすいこともありますので、他の粉ミルクを好まなかったときに試してみるのもおすすめです。

粉ミルクのおすすめ5:明治ほほえみ

こちらも明治株式会社が製造している大缶タイプの粉ミルクで、1缶に800g入っているため、毎日使いたい人におすすめです。

開けやすく衛生的に使えるよう、蓋は取り外さなくても良いつくりになっています。さらに、蓋の部分を使って簡単に計量できるような工夫もされています。

明治では、母乳の研究だけでなく赤ちゃんの発育も一緒に研究しています。こちらのミルクは、母乳の栄養成分にこだわりたいという人におすすめです。

粉ミルクのおすすめ6: 森永チルミル

森永乳業のチルミルは、離乳食期以降に不足しがちな栄養素を含んだフォローアップミルクです。

牛乳だけでは不足してしまいがちな、鉄分、カルシウム、18種類のビタミン、DHAなどが配合されています。

また、離乳食が始まると、さまざまな菌が増えることにより減ってしまうビフィズス菌、ビフィズス菌を守るラクトフェリン、オリゴ糖も配合されており、赤ちゃんの体づくりをサポートできる商品です。

大缶、詰め替え、スティックタイプなどラインナップも豊富です。

粉ミルクのおすすめ7: 雪印ビーンタークすこやかM1

こちらも雪印メグミルク株式会社が製造している粉ミルクです。

大缶、小缶、普通スティック、ミニスティックの4タイプがあります。大缶には、スプーン付きとそうでないものがあるため、注意が必要です。缶の側面が抗菌仕様になっているため、より衛生的に使うことができます。

また、ミニスティックタイプは、1袋で50mlの調乳が可能です。母乳が足りなかったときなど、ほんの少しだけプラスしたいというときに便利です。

粉ミルクのおすすめ8:和光堂ボンラクトi

こちらもアサヒグループ食品が製造している粉ミルクです。

牛乳成分が合わない赤ちゃんや、一般的な粉ミルクの味が苦手な赤ちゃんにおすすめの粉ミルクです。牛乳成分は入っていませんが、しっかりと栄養バランスが取れており、育児用粉乳として飲ませることができます。

ただし、大豆が使用されていますので、医師に相談の上で使用することが推奨されています。

粉ミルクのおすすめ9: 森永乳業はぐくみ

森永乳業株式会社が製造している粉ミルクです。

大缶、小缶、スティックタイプに加え、日本では珍しい詰め替え用の4タイプがあります。詰め替えタイプは、袋のまま詰め替えられるので衛生面でも安心して使うことができます。また、ゴミが少なくて済むのもメリットです。

味が甘めで飲みやすいのもポイントです。

粉ミルクのおすすめ10:江崎グリコバランスミルク

江崎グリコ株式会社が製造している粉ミルクです。

母乳に近い香りや色になっているのがポイントで、成分も母乳に近く、消化吸収しやすいように工夫されています。

大缶、小缶、スティックタイプの3つがあります。

粉ミルクはいつまで飲ませる?

育児用の粉ミルクは、だいたい1歳頃までを前提に作られています。なお、フォローアップミルクの方は、3歳頃までの幼児を対象としています。

しかしながら、いつまでもミルクを続けていると卒乳が遅くなるということもあり、1歳頃で終わりにする人が多い傾向にあります。

粉ミルクは、直接飲ませるだけでなく料理に混ぜて使うこともできます。食が細くて栄養が気になる場合は、食事の補助として料理に混ぜても良いでしょう。

粉ミルクを選ぶ時は赤ちゃんの体質や好みも考慮しよう

本記事では、たくさんの粉ミルクをご紹介してきました。自分の赤ちゃんに合いそうなものが見つかったのではないでしょうか。

粉ミルクはどれも似ているようで、メーカーによって味が違います。赤ちゃんにも好みがありますので、最初は小さめサイズのものを買って試してみるのがおすすめです。

飲みが悪くても、別のメーカーなら飲んでくれることもあります。粉ミルクは使い勝手も大切ですが、赤ちゃんの体質や好みにも考慮して選んであげましょう。