子育て

赤ちゃんと登山はできる?赤ちゃんと登山するときの注意点8つを紹介

赤ちゃんと登山はできる?

登山といえば、登山靴を履き自力で登山し、帰りもまた自力で下山するというイメージがつきものです。ファミリー登山を計画したい家庭にとって、赤ちゃん連れだとまだまだ先の話と思っている方も多いのではないでしょうか。

実は、気を付けるポイントを押さえれば赤ちゃんと登山することは可能です。ここでは、赤ちゃんと登山するときの注意点を解説していきます。

どんな山がおすすめ?

富士山や榛名山といった百名山も気になるところですが、まずは無理のない近場の山から始めましょう。お住まいの居住地からできるだけ近くにあり、標高が低めで現地へのアクセスが良く、親子連れでも登りやすい地元の山がおすすめです。

ご自分がお住まいの地区で、おすすめの山を見つけてみましょう。

赤ちゃんと登山する際のポイント8つ

実際に赤ちゃんと登山する際には、どんなことに気を付けたら良いのでしょうか。

ここからは、赤ちゃんと登山する際に一緒に行く人や、登山する山の選び方をはじめ、8つのポイントを紹介します。

赤ちゃんと登山する際のポイント1:一緒に行く人を検討する

赤ちゃんのお世話にはおむつ替えや授乳、離乳食を食べさせるなど様々です。そういったことから、赤ちゃんと登山する際はどうしても荷物が多くなります。できれば一緒に行く人は、荷物を背負える大人や、赤ちゃんをお世話する際のサポートができる人が良いでしょう。

可能であれば、普段から赤ちゃんをよく知る人、サポートに慣れた人と一緒に行くのをおすすめします。

赤ちゃんと登山する際のポイント2:登りきる時間で選ぶ

山頂までどのくらい時間がかかるかを調べることは大切です。

赤ちゃんを連れての登山は、途中こまめな休憩や世話する時間なども含めると、所要時間よりは多めに見積もった方が無難です。

ハイキングコースの地図と、所要時間があわせて記載されているサイトなどもあるので、できるだけ無理のない計画を立ててみましょう。一般的には、初心者ルートをおすすめします。

赤ちゃんと登山する際のポイント3:登りきる距離で選ぶ

山頂までの距離を必ず調べましょう。

地図上での大体の距離だけを見て「ここは短いから楽だろう」と思い、実際登ってみると道が険しく大変だったということもあります。

距離と所要時間を両方組み合わせてみることをおすすめします。

赤ちゃんと登山する際のポイント4:山の標高を確認しておく

山の標高を確認しておきましょう。できるだけ標高が低い山から登山を始めるのがおすすめです。また、標高があまりに高いと気温が低くなり、赤ちゃんの体調管理が難しくなります。登山は気温変動のあまりない、標高の低い山が良いでしょう。

また、標高だけでなく、登山口までのアクセス、登りやすさなどもあわせて確認しておきましょう。

赤ちゃんと登山する際のポイント5:赤ちゃんのご飯を用意しておく

離乳食など、赤ちゃんのご飯を用意しておきましょう。自宅と違い電子レンジはもちろんありません。また、大人だと食事をとる時間を計画できますが、赤ちゃんは待てません。登山中にぐずりだし、おやつや食事が必要になる可能性が高くなります。

おにぎりやすぐにあげられる赤ちゃんせんべいなど、手軽に食べさせられるものを小分けにして準備しましょう。また、レトルトの離乳食の場合、あらかじめ温めておいたスープジャーのような入れ物に入れておくと保温がきくのでおすすめです。

赤ちゃんと登山する際のポイント6:準備物をそろえておく

普段行くショッピングモールなどでの外食やおでかけとは、登山は事情が異なります。

登山の場合、完全な屋外に加え、天候によっては足元が悪いことも考えられます。また夏場は虫や紫外線を避ける対策も必要です。そういったことを想定しながら、必要な持ち物を揃えていきましょう。

最低限必要なのは、おむつ(最低5枚)、おしりふき、ビニール袋(色々な用途で使えます)、着替えセット(最低1セット)、季節に合わせた防寒具や肌を守る衣類、離乳食やおやつなどです。

ご家庭や赤ちゃんの月齢などにより必要なものは変わってきますので、普段使っているものやいくつかのサイトを参考にしながら、自分に合ったものを準備しましょう。

更に、赤ちゃんを抱っこしての登山は危険です。必ずベビーキャリアを装着してから登山するようにしましょう。

赤ちゃんと登山する際のポイント7:季節ごとの気温に注意する

一年を通してどの時期に登山するかで、季節ごとの気候や気温が変わってきます。登山する日程が決まったら、当日の気温などをチェックしておきましょう。

朝晩が冷え込み、昼間は暖かいときもあります。また、晴れか曇りかで、昨日は暖かかったのに今日は冷えるということもあります。調整のしやすい衣服を選び、服装には注意しましょう。

また夏場は湿度が高く、普段より汗をかきますので、着替えるものを多めに準備し、あせもなどに注意しましょう。

赤ちゃんと登山する際のポイント8:ロープウェイの高さを調べておく

ロープウェイの高低差を調べておきましょう。一般的に、標高が高くなるにつれて気圧が下がりますので、あまりに高低差が大きいロープウェイを利用すると、赤ちゃんの耳が痛くなってしまいます。

唾液を自分で飲み込める学童期の子どもだと対処がしやすいですが、赤ちゃん連れでの利用は避けた方が賢明でしょう。

赤ちゃんとの登山におすすめのベビーキャリア5選

ベビーキャリアとは、赤ちゃんを安全かつ快適におんぶするための道具です。形は、おんぶ紐と背負子の中間のようなデザインです。

エルゴなどの一般的なおんぶ紐との違いは、自立式で地面に置け、赤ちゃんの乗せおろしが簡単で、そのまま離乳食をあげることができます。またオプションで、サンシェイドやレインカバーが販売されているものもあるので、天候が変わりやすい山でも安心して登れます。

使用可能時期は、赤ちゃんが生後6ヶ月から3才くらい、体重が9kgから18㎏くらいまで対応するベビーキャリアがほとんどのようです。耐荷重は荷物も合わせた合計が22kgというのが、一番重さに耐えられる製品です。

ここでは、赤ちゃんとの登山におすすめのベビーキャリアを5つ紹介していきます。

おすすめのベビーキャリア1:VAUDE ワラビー

ファウデは、登山用リュックサックやバックパック、テントや寝袋などを中心に製造販売しているドイツのブランドです。国内産にこだわり、確かな品質から数々の賞を受賞しています。商品開発には、登山家の経験豊富な知識やデータが活用されてきました。

このシリーズはすっきりとしたデザインが特長です。荷物の容量が12L、本体重量は1990g、年齢は2才まで、最大積載体重が14㎏までとなっています。

おすすめのベビーキャリア2:キッドコンフォート アクティブ

ドイターは、元々は郵便局などで使用する業務用の袋を作っており、そこでの品質が評価され、山岳用のバックパックを手掛けるようになったドイツのブランドです。

容量は12L、重量が1990g、最大積載体重が22㎏までです。別売りで日よけ)あるのが魅力です。

ドイターのチャイルドキャリアは、世界初のTUV承認を受けました。

おすすめのベビーキャリア3:モンベル ベビーキャリア

品質とコストパフォーマンスの良さから定評のある、日本のアウトドアブランドです。

荷物容量が26Lという大容量なのが特長です。本体重量が2240g、対象年齢は生後9ヶ月から3才くらいまでです。また、別売りでサンシェイドとレインカバーをオプションとして付けられます。

おすすめのベビーキャリア4:VAUDE シャトルコンフォート

前述したワラビーよりも容量が25Lと大容量に加え、最大積載体重は22kg、3才まで使用可能になります。その分重量が3100gと少し重くなるので、どちらが使いやすいか検討して購入した方がよさそうです。

接続フレーム付きのサンレインカバーと、接続フレームなしで全体をカバーできる大型のレインカバーが別売りで販売されています。

おすすめのベビーキャリア5:LittleLife チャイルドキャリアー

日本では亀の甲羅や、てんとう虫などのかわいらしいデザインのハーネス付き子ども向けリュックでおなじみの、イギリス発祥のブランドです。

荷物の容量は1Lと小さめですが、重量が1700gととても軽く、普段使いにもおすすめです。また、内側にはかわいいイラストも施されています。対象年齢は6ヶ月から3才まで、最大積載体重は20kgまでとなっています。

ベビーキャリアを使って赤ちゃんとの登山を楽しもう

赤ちゃんとの登山の際に気を付けておきたいこと、必要なもの、おすすめのベビーキャリアについて解説しました。

ベビーキャリアを上手に活用して、安全かつ快適に赤ちゃんとの登山を楽しみましょう。