子育て

生後10ヶ月のミルクの量と回数例とは?フォローアップミルクについても紹介

生後10ヶ月頃の赤ちゃんの特徴とは?

生後10ヶ月頃の赤ちゃんの多くは、つかまり立ちができるようになります。最初はフラつきが見られるかもしれませんが、だんだんと立ち姿もしっかりとしてきます。

また、ママやパパを探してハイハイでついていく「あと追い」も始まります。

さらに手の機能も発達して、それまで手のひら全体を使ってつかんでいた赤ちゃんがこの頃になると親指と人差し指の2本で小さなものをつかめるようになります。

離乳食は朝昼夜の3回となりリズムもできてくる頃です。

生後10ヶ月の赤ちゃんが飲むミルクの量について

生後10ヶ月の赤ちゃんが飲むミルクの量としては、1回の量は200ml程度が標準で、1日5回が目安となります。

9〜11ヶ月の赤ちゃんの1日に必要なエネルギー量は約650〜700kcalとされています。この頃の赤ちゃんは離乳食を開始していることがほとんどなので、必要エネルギー量の半分を離乳食から、残りの半分をミルクから摂取することが理想とされています。

そのため、ミルクの量としては、1日約550ml〜700mlくらいが標準となります。

出典:日本人の食事摂取基準(2020年版)Ⅱ各論 2対象特性 乳児・小児|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586577.pdf

生後10ヶ月のミルクの量のポイント3つ

ここからは生後10ヶ月のミルクの量のポイントについて解説していきます。今回は、「完全ミルクの場合」を始めとした3項目をピックアップしていきます。生後10ヶ月のミルクの量のポイントについてご興味がある方は、参考にしてください。

生後10ヶ月のミルクの量のポイント1:完全ミルクの場合

完全ミルクの場合、1回量は200〜220ml程度与えます。

しっかりと200〜220ml程度を飲ませるのは、1日に2回で、離乳食後の3回は50ml〜100ml程度のミルクを与えるようにします。日中にミルクを与えるときは離乳食の後に与えるようにしてください。

離乳食の直前に与えたり、与えすぎたりすると離乳食が進まない原因にもなるので注意が必要です。

生後10ヶ月のミルクの量のポイント2:混合の場合

母乳は赤ちゃんが欲しがるときに飲ませてあげてください。ただ、離乳食の直前に与えると食べムラや離乳食が進まない原因になるので、時間を考えて与えるようにしてください。

混合の場合は、朝と夜の授乳は母乳をあげて、日中は粉ミルクを使う方法もあります。保育園等に預ける場合、日中は母乳を与えられないので昼間は粉ミルクを与えます。反対に赤ちゃんと向きあえる時間は、母乳をあげると赤ちゃんとのスキンシップの時間にもなるでしょう。

生後10ヶ月のミルクの量のポイント3:離乳食が始まっている場合

離乳食が始まっている場合、ミルクの量は離乳食の進み具合によって調整すると良いでしょう。

生後10ヶ月の赤ちゃんは離乳食を3食摂っていることが多いのではないでしょうか。ミルクを与えるタイミングは、朝と夜の2回と、離乳食の後3回を基本にします。

離乳食をよく食べてくれる場合は、離乳食後のミルクの量は少なくても問題ありません。あまり食べてくれない場合は、ミルクやフォローアップミルクで補います。

生後10ヶ月のミルクの回数例3つ

ここからは生後10ヶ月のミルクの回数例について解説していきます。今回は、「完全ミルクの場合」を始めとした3項目をピックアップしていきます。生後10ヶ月のミルクの回数例についてご興味がある方は、参考にしてください。

生後10ヶ月のミルクの回数例1:完全ミルクの場合

完全ミルクの場合は、先程も述べたように1日2回はたっぷりとミルクを飲ませて、離乳食後の3回は離乳食の進み具合を見て与えます。

例えば、あまり離乳食を食べなかった場合はミルク100ml、離乳食をたくさん食べた場合はミルク50mlにし、離乳食の間は200ml、寝る前はミルク200mlのような例もあります。

起床後に飲ませても良いですが、1回目の離乳食と時間が近くなるようであれば、朝は与えなくても良いでしょう。

生後10ヶ月のミルクの回数例2:混合の場合

混合の場合は、赤ちゃんとママにストレスの無いやり方が1番です。

混合の場合の例を紹介します。起床後は母乳を欲しがるだけ与えます。

そして、離乳食をたくさん食べた場合はミルク50mlにするか、ミルクをなしにするか離乳食を食べた量で判断しましょう。離乳食をあまり食べなかった場合はミルク100mlにして、寝る前に母乳を欲しがるだけあげるという例があります。

就寝前をミルクにすることで、朝までしっかり眠ってくれることもあります。また、安心感を求めて母乳を欲しがることもあるので、母乳の場合は決まった時間以外も与えても良いでしょう。

生後10ヶ月のミルクの回数例3:離乳食が始まっている場合

離乳食が始まっている場合は、朝と夜の2回はしっかりと飲ませて、離乳食後の3回は200mlまでの間で赤ちゃんが欲しがるだけ与えてください。

離乳食が始まっている場合の例として、起床後200ml、離乳食後に母乳なら欲しがるだけ、ミルクなら50〜100ml、寝る前200mlがあげられます。

離乳食の直前には母乳やミルクを与えると離乳食が進まない原因にもなるので、与える場合は離乳食後にしてください。

生後10ヶ月はフォローアップミルクが飲める?

生後10ヶ月の赤ちゃんにフォローアップミルクをあげても良いのでしょうか。

フォローアップミルクとはどんなものなのか、また飲ませることができる時期について説明していきます。

ミルクとの違い

育児用ミルクは完全栄養食と言って赤ちゃんに必要な栄養素がすべて入っているミルクですが、フォローアップミルクは離乳食の補完的な役割のミルクです。そのため、フォローアップミルクだけでは栄養素が不十分になります。

フォローアップミルクには、離乳食では摂りにくい栄養素がたくさん含まれているので、離乳食の進み具合に合わせて与えてあげると良いでしょう。

飲ませることができる時期

フォローアップミルクは生後9ヶ月頃〜3歳くらいまで飲ませることができます。

離乳食を思ったよりも食べてくれなかった時や離乳食だけでは栄養バランスに偏りが出来てしまった時などに飲ませます。あくまでも、離乳食の補完なので必ず飲ませる必要はありません。

しかし、逆に離乳食をしっかり食べてくれている場合でも、鉄不足が考えられる場合にはフォローアップミルクで補ってあげても良いでしょう。

フォローアップミルク3選

ここからはフォローアップミルクについて紹介していきます。今回は、「ビーンスターク つよいこ スティック」を始めとした3項目をピックアップしていきます。フォローアップミルクについてご興味がある方は、参考にしてください。

フォローアップミルク1:ビーンスターク つよいこ スティック

ビーンスタークのつよいこは、離乳食では不足しがちなカルシウムと牛乳では摂取しにくい鉄とDHAを配合したフォローアップミルクです。さらに、母乳に含まれる免疫成分であるシアル酸とオリゴ糖も配合されています。

スティックタイプなので、持ち運びにも便利な上、開封しなければ長期保管もできます。

対象年齢は満9ヶ月〜3歳頃までです。

出典:つよいこ|雪印ビーンスターク株式会社ホームページ
参照:https://www.beanstalksnow.co.jp/babymom/tsuyoiko/

フォローアップミルク2:雪印 たっち2 スティックタイプ

雪印のたっちは、牛乳では不足しがちな鉄が強化され、さらにビタミンC、D、E、DHAも適切に配合された商品です。

こちらもスティックタイプなので、軽量せずにミルクが作れる上に、持ち運びにも便利です。個包装なので衛生的に扱えます。

対象年齢は、満9ヶ月頃〜3歳頃までです。

出典:雪印メグミルク たっち|雪印メグミルク株式会社ホームページ
参照:https://www.meg-snow.com/snowbaby/product/tacchi

フォローアップミルク3:明治 ステップ らくらくキューブ

明治のステップはコップ2杯(400ml)で、1〜3歳の幼児に必要な鉄分とカルシウムの推奨量を100%補うことができる商品です。また、鉄の吸収を助けるビタミンCとカルシウムの吸収を助けるビタミンDも100%摂取することができます。さらにこの他にも7種のビタミンも70%を補うことができます。

独自のキューブ型は軽量がいらないだけでなく、容器に入れるときもこぼすことなく入れられるので便利です。

対象年齢は、1歳〜3歳です。

出典:明治ステップ|株式会社 明治ホームページ
参照:https://www.meiji.co.jp/baby/step/howto/

生後10ヶ月のミルク量は赤ちゃんごとに個人差があるので見極めよう

生後10ヶ月の赤ちゃんは、つかまり立ちをしたりハイハイが早くなったりと行動範囲も広くなってくる頃です。そんな運動量の増える生後10ヶ月の赤ちゃんですが、離乳食をよく食べてくれるようになる子もいれば、なかなか進まない子もいます。

この頃の赤ちゃんにはミルクからの栄養はまだまだ必要なので、母乳なら欲しがるときにミルクも1日2回はしっかりと与えるようにしましょう。また、離乳食の進み具合に応じてフォローアップミルクも活用してみてください。