マタニティ婚

現実は厳しい!子連れ結婚式の結婚準備 実例|マタニティ婚 結婚式事例

パパママ婚とは

 出産をしてからお子様と一緒に結婚式をされることをパパママ婚やファミリー婚などと呼ぶことがあります。お子様を授かってから結婚を決める場合、出産に対する不安や、仕事のキャリア設計、住む場所の変更等、めまぐるしい環境の変化のなかで結婚式は落ち着いてからと考えるのも当然かもしれません。

 しかし実際にお子様が生まれてみると、子育ての大変さを実感し、「こんなことなら出産前のほうがよっぽどゆっくり結婚準備ができた」と後悔する声も少なくありません。きょうは実際にパパママ婚を経験されたカップルの声をお届けします。

出産してから結婚式を挙げると決めたマユミさん(仮名)のケース

 最初に電話でお話した時から、マユミさんの声のすぐそばに小さなお子様の声が聞こえていました。電話越しにもマユミさんがお子様から話しかけられ続けているのがわかります。

 「この子を妊娠したことをきっかけに結婚することになりました。結婚式は絶対にしたいとずっと思っていましたが、仕事や住まいなど一気に考えることやするべきことが増えて、環境の変化についていくのが大変でした。結婚式はじっくり考えて納得いくかたちで準備したいと思っていたからこそ、出産して落ち着いてからしたいと思ったんです」とマユミさん。

 無事にお子様が生まれて家族3人での生活にも慣れてきたため、そろそろ結婚式の準備を始めようと考えていたそうです。そんな時に、2人目の妊娠が発覚しました。上のお子様は1歳半で、歩き始めたところです。一瞬も目を離せません。

 2人目を出産してから結婚式をする案が頭をよぎったそうですが、次のタイミングでまた3人目を授かるかもしれません。また、子供ひとり育てるだけでも毎日精一杯なのに、ふたりの子どもを育てながらの結婚準備はとてもできないと感じたそうです。

このタイミングを逃せば次はいつになるかわかりません。いま結婚式をしなければ、このままずるずると結婚式を実現することなく老後を迎える可能性もありました。

「ウエディングドレスは子供のころからの夢でした。いつか子供が大きくなったら自分の結婚式の写真を見せて、『お母さんキレイ!』と言われたかったんです」

 でも正直、夢を叶えたいという気持ちをどこまで持ち続けられるか自信がなかったそう。

これ以上、結婚式を引き延ばしたくない!

 2人目を妊娠中に結婚式を実現することに決めたマユミさん。絶対に夢を叶えるという強い気持ちで結婚準備に取り掛かりました。

 すぐ行動にうつしたマユミさんはウエディング相談カウンターに希望の結婚式場の条件やイメージを伝えた後、子育ての合間を縫って結婚式の準備を進めました。イメージに近い結婚式場を3つほどに絞ると、お子様と一緒に会場の下見へ。見学中は楽しんでいたお子様はお見積りの相談中に退屈してしまい、内容を検討する間もなく退散。

何とか結婚式場が決まって本格的に結婚準備が始まってからは、ドレスや引出物のパンフレットにジュースをこぼされたり、せっかく書いた書類にいたずらされたり。子供を横目に見ながらの結婚準備は、数えきれないほどの失敗とトラブルがありました。それでもマユミさんは旦那様とふたり、お子様が寝静まった後に眠い目をこすりながらコツコツと準備を進められました。

子供づれで迎える結婚式の当日

 そして苦労して迎えた結婚式の当日。マユミさんご夫婦は晴れやかなお顔をされていました。リングボーイの大役をまかされたお子様は寄り道しながらも無事、新郎新婦に指輪を届けてくれました。その愛らしい姿に会場中がほっこり。お子様をはさんで新郎新婦が両ほっぺにキスをしている写真を撮りたいという夢も、無事に叶えることができました。

 ウエディングドレスに繊細なビーズやレースがついていたため、子供が壊したらどうしようということも心配されていました。そこで結婚式の日は一日を通して新郎様か、ご両親に抱っこしてもらい、皆に協力してもらって無事に大盛況でおひらきを迎えることができました。

結婚式をふりかえってマユミさんが感じたこと

 自分が親の立場になってはじめて、親の気持ちが理解できるようになりました。順番は人とは違うかもしれないけれど私たちなりに、ちゃんとケジメをつけることができたと思っています。私たち以上に親が喜んでいて、それを見て私たちも苦労しても結婚式をして良かったと思いました。親の喜んでいる顔を見られてとても嬉しかったです。

 結婚準備中はつわりの時期もありましたし、正直なところ大変でした(笑)。今思えば出産前の時期が一番自分の時間があったと思います。でも、子供にいたずらされた書類も作り直せば済む話だし、ジュースのシミがついたパンフレットも私たちにしかない思い出。子供は結婚式に参加したことを覚えていないだろうけど、いつか写真をみせて一緒に振り返ることはできます。大変だったけれど結婚式をして本当に良かったです。

まとめ

 パパママ婚といわれるお子様と一緒の結婚式は、お子様と一緒だからこそできるふたりらしい家族の思い出になります。妊娠をきっかけにした結婚は両家の家族にとっても心の整理がつかないまま慌ただしく現実の変化だけが進んでいることも多いです。パパママ婚は両家のご家族にとっても、家族の歴史に節目をつける大切な一日になります。親から子へ、孫へ、世代をつないで家族のきずなを感じられる一日になるといいですね。

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