子育て

赤ちゃんの独り言はいつから始まる?返答の仕方のポイントも紹介

赤ちゃんが独り言を言う理由

赤ちゃんは生後1ヶ月~2ヶ月頃を過ぎると、「あー」や「うー」といった独り言を話し始めます。これは「クーイング」と呼ばれる現象であり、赤ちゃんの口やのどが成長とともに発達している証拠です。

赤ちゃんの独り言は、赤ちゃんが意識して言葉を発声しているわけではなく、声帯の使い方を練習しています。独り言を発することで、徐々にお話しが上手になります。

赤ちゃんが独り言を発し始めたら、コミュニケーションをとってあげましょう。

赤ちゃんの独り言はいつから始まる?

赤ちゃんが独り言を話し始める時期は、だいたい生後2ヶ月~3ヶ月が多いです。また、早くて1ヶ月を過ぎた頃から話し始める赤ちゃんもいれば、あまり言葉を発しない子もいます。

最初の頃の独り言は、「あー」「うー」などですが、生後3ヶ月を過ぎた頃には濁点などを発するようになり、赤ちゃんの独り言も、成長とともに変化していきます。

赤ちゃんの独り言の種類

赤ちゃんは、成長とともに独り言を発しますが、これは、赤ちゃんの声帯が発達している証拠です。この独り言に応答することで、赤ちゃんのコミュニケーション能力が身に付きます。

また、赤ちゃんの独り言の種類は、成長とともに変わります。生後2ヶ月~3ヶ月頃は「クーイング」と呼ばれ、それ以降に発する独り言は「喃語(なんご)」と呼ばれるものです。ここでは、「クーイング」と「喃語」の具体的な違いについて説明します。

喃語

喃語とは、クーイングで発声方法を学んだ赤ちゃんが、「あー」「う―」といった言葉でなく、「だだだ」「ばばば」というような連続した音や、濁点のついた言葉を発声することです。

喃語の話し始めは3ヶ月頃からで、8ヶ月~9ヶ月頃にピークを迎えます。しかし、この時期においても個人差があり、よくお話しする子もいれば、あまりお話ししない子もいるでしょう。

また、1歳を過ぎたあたりから、喃語で学習した発声方法を利用し、「ぶーぶー」「わんわん」などの意味をもった言葉を発するようになります。赤ちゃんが意味をもった言葉を発するためにも、独り言は放置せず、コミュニケーションをとることが大切です。

クーイング

クーイングとは、成長とともに声帯が発達してきた赤ちゃんが発する独り言であり、生後1ヶ月くらいから見られますが、2ヶ月~3ヶ月頃が多いです。

まれに4ヶ月、5ヶ月となってもクーイングをしない赤ちゃんもいます。しかし、クーイングが遅いからと言って成長が遅いわけではありません。おしゃべりが好きな赤ちゃんもいれば、そうでない赤ちゃんもいるため、個性だと思って温かく見守りましょう。

赤ちゃんが独り言を話していた時の返答の仕方3つ

赤ちゃんが独り言を話している時、どのように返答してあげると良いのでしょうか。ここでは、独り言を話す赤ちゃんへ返答する際に心がける3つの項目についてお話しします。

1:褒めるように返答する

クーイングや喃語を発声している赤ちゃんは、コミュニケーションをとろうと思い、話しかけようとしている場合があるため、その際は褒めるように返答しましょう。褒められた赤ちゃんは、さらにコミュニケーションをとろうと話しかけてくれるでしょう。

また、コミュニケーションをとっていくうちに、言葉の意味を考えて発声するようになります。独り言を上手に話している時はもちろん、日頃から褒めるように優しく話しかけましょう。

2:同じ声のトーンで返答する

クーイングや喃語は、赤ちゃんが大人へコミュニケーションをとろうと思い、話しかける行為といわれているため、同じトーンで話しかけてあげましょう。

いつもより声を高く、赤ちゃんと同じトーンで話しかけてあげることで、赤ちゃんも「自分が話しかけて喜んでくれている」と思い、もっと話しかけてくれるでしょう。

3:赤ちゃんの気持ちを想像して言葉にする

大人同士でコミュニケーションをとる際に相手のことを考えながら発言するように、赤ちゃんの気持ちを想像しながら話しかけることが大切です。

クーイングや喃語は、赤ちゃんの成長過程でコミュニケーション能力を身に付ける役割を果たします。そのため、コミュニケーション能力を養うためにも、赤ちゃんの気持ちを想像しながら話しかけましょう。

赤ちゃんの独り言がない時は?

独り言を話さない赤ちゃんや、今まで独り言を話していたのに急に話さなくなってしまう場合もあります。ここでは、赤ちゃんが独り言を話さない場合、どのように対応してあげると良いのかご紹介します。

クーイングや喃語の発生には個人差がある

クーイングや喃語を発するタイミングは、赤ちゃんによって異なります。生後1ヶ月でクーイングを始める赤ちゃんもいれば、クーイングを行うことなく喃語を発声する赤ちゃんもいます。

他の赤ちゃんと比べてしまい、「クーイングをしないから成長が遅いかも」と不安になることもあるでしょう。しかし、個人差があることを理解し、温かく成長を見守ることが大切です。

クーイングや喃語など、独り言を発さないとしても、日々のコミュニケーションは重要です。独り言を発さなくても、こちらからたくさん話しかけてあげることで、ある日突然独り言を話し始めることもあります。

そのため、赤ちゃんにはたくさん話しかけてあげましょう。

心配であれば小児科医に相談する

クーイングをしなかったり、今までしていたのに急にしなくなったとしても、特に心配することはありませんが、いつもと様子が違ったり、話し声に反応しなかったりと、不安に思う場合は、かかりつけの小児科医に相談しましょう。

その際に、普段のクーイングや話しかけた際の反応などを記録しておくと、スムーズに相談できます。

赤ちゃんが独り言を言い始めるようにたくさん話しかけよう!

赤ちゃんの独り言である「クーイング」「喃語」は、コミュニケーション能力を身に付けるための手段の1つです。

また、クーイングや喃語を発する平均的な時期はあるものの、赤ちゃんごとに個人差があります。あまり不安にならず、温かく見守ってあげましょう。しかし、いつもと様子が異なったり、あまりにも不安が生じたりする場合は、小児科の先生を頼ることも視野に入れましょう。

赤ちゃんがクーイングや喃語を発した際には、家族みんなでたくさん話しかけることも大切です。話しかけることによって、答えるように赤ちゃんが独り言を発するでしょう。