出産準備

妊娠中の生活の仕方6つを解説!控えるべき栄養素や成分3つとは?

妊娠中に気を付けることって?

妊娠中はお腹の中の新しい命が順調に育つためにも、生活する上で気を付けることがあります。特に妊娠初期は風邪や感染症に気を付ける必要があります。

なぜならば、妊娠初期は胎児の器官や中枢神経が形成される時期で、薬の服用が胎児に影響を及ぼす可能性があるからです。万が一薬の服用が必要な場合は、医師の診察を必ず受けましょう。

妊娠中の生活の仕方6つ

妊娠中は気を付けることがたくさんあります。体調管理はもちろんのこと、食事面や生活面でも気を付けるポイントがあります。ママ自身も妊娠をすると様々な体の変化を感じ、特に初妊婦のママはどうやって生活を送れば良いか、戸惑う部分でしょう。

しかし心配することはありません。いくつかのポイントをおさえ、今までの生活より少し気を付けるだけで良いのです。お腹の中の赤ちゃんの健康を考えて、妊娠期間上手に過ごしましょう。

妊娠中の生活の仕方1:睡眠のとり方

妊娠中はいくら寝ても眠気が取れないという方は多くいます。これは出産に備えて体が備えようとしている生理学的な反応ともいわれています。しかし、四六時中寝ていて良いというわけではありません。

妊娠中の睡眠時間は7~8時間が理想で、早寝早起きの規則正しい生活が理想です。これはとても重要で、お腹の中の胎児も母親から送られる血液の成分から昼と夜がわかるのです。つまり胎児の生活リズムにも影響が及ぶのです。

妊娠中の生活の仕方2:食事のとり方

妊娠中の食事は栄養バランスが整った食生活をすることが基本です。ママが食べたものがへその緒を通じて赤ちゃんに届くので、赤ちゃんの成長に関わってきます。食べる時間も、不規則な時間に食事をするのではなく、朝・昼・夜と規則正しい食事をとることが大切です。

妊娠初期、中期、後期でも、それぞれ食事で意識して欲しいポイントがあるので詳しく解説します。

妊娠初期

妊娠初期は、胎児の神経器官が形成される大切な時期です。そのため、妊娠初期に積極的に摂取して欲しいのが葉酸です。葉酸は胎児の神経器官の形成に必要な栄養素で、産科ガイドラインにおいても妊娠初期の葉酸の摂取を推奨されています。

葉酸の多い食品はほうれん草やからし菜などいくつかあります。しかし食事で完璧に摂取するのは難しい場合が多いです。葉酸のサプリメントなどを服用するなどして、上手に葉酸を摂取しましょう。

妊娠中期

妊娠中期は、胎児へ送られる血液の量が増えます。胎児への鉄の需要も増えるため、積極的に鉄をとるのが良いでしょう。体内の鉄成分は優先的に胎児に送られてしまうので、お母さん自身が鉄不足で貧血にならないように気を付ける必要があります。

鉄の多い食品はレバーや赤身肉、プルーンなどが有名です。こちらも食事だけで摂るのが難しい場合は、サプリメントで補うのが良いでしょう。

妊娠後期

妊娠後期は、胎児の脳が急激に発達する時期です。よってこの時期に積極的に摂ったほうが良い栄養はDHAです。DHAは脳の成長と発達に重要な役割を果たす栄養素です。

DHAを多く含む食品は、さんまや鯖などの青魚に多く含まれています。また、まぐろや豚肉、牛肉、チーズなどにも含まれています。こちらもサプリなども併用し、上手に摂取しましょう。

妊娠中の生活の仕方3:休息のとり方

妊娠中は疲れやすくなるものです。これは免疫の低下やホルモンバランスの乱れによって疲労が抜けにくいからです。また胎児へ栄養が送られているため、血液不足による貧血症状がでる妊婦さんもいます。

疲れや寝不足の症状がある場合は無理をせずに休むことが大切です。少し横になるだけでも改善する場合もあります。横になれない場合は、椅子などに座り目を閉じて深呼吸するだけでも良いでしょう。

妊娠中の生活の仕方4:衛生管理の仕方

妊娠中は食事の面で気を付ける他に、衛生管理面でも気を付けるポイントがあります。妊娠中は体内のホルモンバランスの変化で、妊娠前の体の状態とは違ってきます。

以下、特に意識したほうが良い、入浴方法、口内環境、乳房について、それぞれどういった点で気をつけたら良いかご説明させていただきます。

入浴方法

妊娠中の入浴は、少し注意が必要です。妊娠中は血液が固まりやすくなっています。

これは出産時に出血に備える体の自然な働きです。よって、入浴時長湯をすると発汗で脱水状態に近くなり、血液の固まりやすさが助長され、重大な病気を引き起こすきっかけにもなります。

また妊婦さんに適した入浴温度は40~41度です。熱すぎ又はぬるすぎの湯は交感神経が刺激され血圧が上昇するため、妊婦さんは避けたほうが良いでしょう。

口内環境を整えよう

昔は「子供を一人産むと、歯が一本なくなる」といわれていましたが、これは妊娠中食事が不規則になり口の中に食べかすが残りやすいため、歯のトラブルになりやすいということを示しています。また妊娠中は歯周病菌が増殖しやすくなり、口腔内の疾患にかかりやすくなります。

これらを防ぐために、食生活を規則正しくする、糖分などの嗜好品をダラダラ食べないということが大切です。自治体の妊婦歯科検診を受診するのも良いでしょう。

乳房の経過観察

妊娠中はホルモンバランスの影響とともに出産後の授乳に備えて乳腺が発達します。妊娠後期になると、皮膚や筋肉が引っ張られて、乳房に痛みを感じることがあります。乳房の痛みはストレスによる場合もあるので、「なにか、胸の病気かな?」と過剰に心配する必要はありません。

しかし、痛みとともに明らかにしこりがある場合は、自己判断せずに病院に行きましょう。妊娠中も定期的に乳房のセルフチェックをすると安心です。

妊娠中の生活の仕方5:家族と協力しよう

妊娠中は、つわりやホルモンバランスの影響で思うように家事ができない場合があり、歯がゆさを感じる妊婦さんもいます。しかし、そんな時は家族を頼ることが大切です。あれもこれもやろうとすると疲れてしまいます。

「絶対にやらなきゃいけない家事なんてない」くらいの気持ちでいたほうが良いでしょう。家事ができなくてイライラし、ストレスをためると、それは胎児や自分の体に不調として出てきます。どんどん家族を頼りましょう。

妊娠中の生活の仕方6:アクティビティ関連の行い方

妊娠期間、体調が不安定な時期もありますが元気な時期もあります。体調が良い時期、妊娠しているからという理由でレジャーやアクティビティを我慢するのはストレスが溜まります。ポイントを押さえれば妊娠中でもそれらを楽しむことは可能です。

妊娠中の旅行、運動、姿勢について、気を付けるポイントを以下ご説明させていただきます。アクティブに、かつ自分の体をいたわりながら自分らしい妊婦生活を送れるようにしましょう。

旅行は可能なのか

妊娠中の旅行で気を付ける点をご紹介します。

まず時期は妊娠5~7ヶ月の安定期をおすすめします。妊娠初期や臨月は避けましょう。また旅行先は海外ではなく国内にしましょう。万が一、旅先で体調を崩し病院にかかる場合言葉が通じず苦労します。

更には、妊娠中は血栓ができやすいため同じ姿勢をとり続ける移動中はこまめにストレッチをするよう心がけましょう。以上のことに気を付け、是非素敵な旅をしてみてください。

行っても良い運動

妊娠中の運動は、特にやっていけない時期はありません。ただし妊娠初期で出血しているうちや切迫早産などと診断をされたときは控えましょう。

妊娠中は、怪我の恐れがあるスキーや激しくジャンプ、体をひねる運動は避けてください。ウォーキングやストレッチ、ヨガや水泳がおすすめです。しかし、どの運動もお腹が張ったり痛みを感じたときはすぐに休むようにしましょう。

適度な運動をして、健康な妊婦生活を送りましょう。

姿勢に注意する

妊娠中はお腹が大きくなるとどうしても腰に負担がかかります。その痛みを少しでも緩和するためにも正しい姿勢をとることが大切です。

まず立っているときは、前傾姿勢をやめるようにしましょう。前傾姿勢は腰に負担がかかるので、掃除機や皿洗いなどの家事は連続で行わないで前傾姿勢を減らすことを意識してください。

座るときは、猫背にならないように座る、立ち上がるときは足の裏をしっかり地につけて立つようにしましょう。

妊娠中は控えるべき栄養素や成分3つ

妊娠中、避けたほうが良い食べ物や飲み物があります。それらを摂取すると、お腹の中の胎児に悪い影響を与える可能性があるからです。

お母さんが口に入れた栄養分は、へその緒を伝って胎児に送られます。胎児が健康にすくすく育つために、食べるのを避けたほうが良い食べ物を知っておきましょう。以下、妊娠中に摂らないほうが良いとされる3つの栄養素とそれを含む食べ物をご説明します。

控えるべき栄養素や成分1:水銀

妊娠中の食事で控えるべき成分に、まず水銀があります。水銀は体の神経系に作用し、お腹の中の胎児はその影響を受けやすくなります。

メカジキ・メバチマグロ・クロマグロなどの特定の魚に、高い濃度の水銀が含まれているので、妊娠中はそれらの魚の摂取量に注意をする必要があります。

例えばメカジキならば1週間に80gとされており、もし食べ過ぎたら翌週は控えるよう推奨されています。妊娠期間は特に注意しましょう。

控えるべき栄養素や成分2:アルコール

妊娠中、アルコールも避けたほうが良い成分です。妊娠中にアルコールを摂取すると、流産や死産を引き起こす要因になるほか、胎児に異常がでる場合があるからです。

妊娠初期・中期・後期を通して、アルコールは避けましょう。また少ない量でも胎児に影響を及ぼす可能性がありますので、妊娠中は禁酒を肝に銘じたほうが良いでしょう。

控えるべき栄養素や成分3:カフェイン

妊娠中カフェインの摂取も気を付ける必要があります。カフェインの過剰摂取は流産の可能性や胎児の成長に影響がでます。平均よりも低体重の赤ちゃんが生まれる可能性があります。

カフェインで有名なのはコーヒーです。妊婦さんが1日に摂取して良いコーヒーはおよそ3~4杯です。カフェインの上限は200mgから300mgになります。コーヒーが好きな方は、ノンカフェインコーヒーなどを取り入れて上手に摂取しましょう。

妊娠中は正しい生活習慣を心がけよう

妊娠中は食事面や行動面、衛生面で気を付ける項目が多数あります。全部を厳しく管理するとストレスがたまりますので、取り組めそうなところから始めてみましょう。

お腹のなかの赤ちゃんと自分を守るために、体を大切にしながら、10ヶ月の妊婦生活を楽しんでください。

家事などの負担は家族と協力し、決して無理をしないようにしましょう。助けが足りない場合は、家事代行サービスや自治体のサポートを利用するなどして過ごしてみてください。