出産準備

安定期はいつから?妊娠週数の計算方法と安定期で行うこと7つを紹介

妊娠週数の計算方法とは?

妊娠週数の計算方法は最終月経の初日を妊娠0週0日として考えます。最終月経後から性交した日や受精した日を0週0日と計算してしまう人がいるので、気をつけてください。

妊娠週数や出産予定日を把握することで妊娠の経過や胎児の発育などを診断するのにとても大切なことであり、特に帝王切開や誘発分娩、無痛分娩などを行う場合、妊娠週を把握することは必要不可欠になってきます。

出産予定日の計算方法

生理周期が28日型の人の場合、出産予定日の計算方法は、最終生理の初日から数えます。

その日から280日目が出産予定日となり、最終生理があった月から3を引くと出産予定月がわかるため、日にちはプラス7を足した日が出産予定日という計算になります。

生理周期が28日型ではない場合はこの計算方法は使えないため、28日型でない場合は妊娠初期の超音波検査で出産予定日がわかります。

安定期とは?

安定期とは赤ちゃんが順調に育つ準備ができた時期のことです。

つわりも落ち着き、妊娠初期のようにいろいろなことに慎重に行動しなくても、ある程度、妊娠前のように過ごせるようになります。

安定期は一般的に妊娠5カ月以降の妊娠中期のことを指しますが厳密な決まりはなく、流産のリスクが減る妊娠4カ月からを安定期と見ることもあるので、出産予定日や安定期の過ごし方はどうすればいいのかなど、詳しくご紹介していきます。

妊娠期間の計算方法3つ

妊娠期間は、妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期に分けられます。1週間を7日、4週間を1カ月と考え、3カ月ごとにこの3つの期間に分けて考えます。妊娠期間の計算方法や算出方法を載せていきます。

妊娠期間の計算方法1:妊娠初期

妊娠週数の計算の仕方としては、月経周期が28日で一定している人の場合は最終月経開始日を妊娠0週0日と数えます。月経周期が35日で一定している人の場合は28日周期の人の日数より7日遅らせて計算します。

妊娠初期は妊娠4週~15週(妊娠2~4カ月)のことを指しており、流産のリスクが減るのは妊娠8週からと言われています。

妊娠期間の計算方法2:妊娠中期

妊娠中期の計算の仕方は妊娠14週0日(妊娠5カ月)からです。27週6日(妊娠7カ月)までを妊娠中期、安定期は妊娠中期以降を指します。

徐々につわりなどの妊娠初期症状なども落ち着き、母子ともに体調が安定してくる時期になり、お母さんのお腹も大きくなってきて胎動も感じられるようになってきます。

妊娠期間の計算方法3:妊娠後期

妊娠後期は妊娠28週目(妊娠8カ月)以降の期間で、お母さんのお腹はますます大きくなり、日常生活を送るのもさらに大変になってくる時期です。

また、妊娠36週目~妊娠41週6日(妊娠10カ月と2週目以降)は臨月と呼ばれ、赤ちゃんが少しずつ下に降りてきて出産の準備が始まります。妊娠週数を自動で計算してくれるツールがあるので、そちらを参考にしてみてください。

安定期に入って行うこと7つ

安定期に入ると、できることも増えます。安定期に入って行いたいことはたくさんありますが、あまりあれこれして無理をしてはいけません。

ここでは安定期に入って、特にしておきたいことを7つご紹介していきましょう。

安定期に入って行うこと1:周りや会社への妊娠報告

妊娠の報告のタイミングをいつにするか、迷う人も多いでしょうから、一般的に安定期に入ってから報告をします。

身体のことを考えたらできるだけ早い方がいいのですが、流産してしまった時のリスクや気を遣わせてしまうという遠慮から報告が遅くなる場合もあるかもしれません。

しかし流産リスクが少なくなる妊娠3カ月末までには報告し、報告する際には出産後に復帰する予定か退職したいのか決まっている場合には、伝えておくといいでしょう。

安定期に入って行うこと2:歯科治療

妊娠中は、つわりで歯磨きができなかったり間食が増えたりして口内環境が悪くなりやすくなります。またホルモンの変化が原因で虫歯や歯周病になりやすいと言われており、歯周病は早産や低出生体重児へのリスクを高めます。

産後は歯科治療に行く時間がなかなか取れないため、安定期に入ったら早めに歯科検診を受けておき、必要な際は産婦人科の先生と相談しながら進めるようにしましょう。

安定期に入って行うこと3:運動

適度な運動は体力づくりに必要で、急な体重増加を防ぐことは安産のために大事なことです。

そのために、毎日20~30分程度ウオーキングやマタニティヨガなどの運動すると良いでしょう。

何かあったときのためにスマホを持っていき、万歩計のアプリを利用したりするのもおすすめです。

安定期に入って行うこと4:出産や育児関連のスクール

出産や育児関連の理解や知識を身に着けるために、産婦人科や地域の母親学級・両親学級・スクールなどに通い、お産の流れや妊娠体操や呼吸法・栄養指導・妊娠中の赤ちゃんのことなどのさまざまな情報を得ることができます。

受講する妊婦さんは同じ時期に出産する方たちなので友達作りにもいい機会です。妊娠や出産に関する情報の交換もできますし、パパも一緒に参加するのも良いでしょう。

安定期に入って行うこと5:夫との二人の時間を楽しむ

安定期に入ったら、夫と二人の時間を楽しみましょう。

新型コロナウイルスがまだ完全には収まっていないので、人混みを避けつつ映画館や落ち着いたご飯屋さんなど赤ちゃんと一緒では行けないようなところに行ったり、赤ちゃんが産まれてからは難しそうなお家でゆったりDVD鑑賞などもおすすめです。

安定期に入って行うこと6:一人の時間を楽しむ

出産し子どもができると育児や仕事に追われ、一人の時間を確保するのはなかなか難しくなるため、今のうちに一人で過ごす時間を大事にしましょう。

音楽を聞いたり映画を見たり、胎教につながるよう穏やかに過ごすといいでしょう。

例えば、モーツァルトの「ゆらぎ」という曲にリラックス効果があるためお母さんだけでなく、お腹の赤ちゃんにも聴かせてみましょう。

安定期に入って行うこと7:保育園など復帰の準備をする

出産準備はもちろん、保育園に預けるための準備も必要なため、安定期の歩き回れるうちに、保育園の見学に行き園選びをしましょう。

出産後、早く復帰する場合もしない場合でも、申し込みの申請期限が決まっていたり待機しなければならないため、保育園の空き情報を役所またはホームページでその月の空き情報をチェックできます。

先輩ママや地域の担当課の人に相談するなどの早めの行動をとりましょう。

安定期での注意ポイント4つ

妊娠前とは違い安定期だからといって油断は禁物で、初産でも二人目以降の出産でも切迫早産になった方もいます。

気にしすぎも良くないですが、安定期でも妊婦さんということを頭に入れておきましょう。ここでは4つ、気をつけておきたいことを載せていきます。

安定期での注意ポイント1:妊娠中に安定期はない

安定期という言葉がありますが実は妊娠中に安定期はなく、妊娠中にトラブルがない時期はないと言われています。

また安定期と言われる妊娠16週目~妊娠21週までは、流産の可能性があるため、安定期だからと言って妊娠中期でも注意が必要です。安定期に入っても変化に注意し、体調が悪いときは、なるべく無理せずにゆっくり過ごしましょう。

安定期での注意ポイント2:旅行は自己責任で

安定期に入って旅行に行く妊婦さんも少なくないでしょうが、海外旅行などの長時間の移動はリスクが伴うため、長時間同じ姿勢でいるとエコノミー症候群になりやすくなります。

また、何か異変が起きたとき近くに産婦人科がなかったり、あってもかかりつけの産婦人科ではないため今までの経過がわからず、対応が遅れる場合もあるため、旅行に行く際は自己責任で、こまめな休憩などを行いましょう。 

安定期での注意ポイント3:体重の管理を

安定期はつわりが落ち着いてきて食欲もましてくる時期です。ちょっとの過食が体重増加につながるので、しっかりと管理することが大切です。

具体的には、食事を和食中心にしたり、間食するときはお菓子ではなくおにぎりやフルーツに置き換えたり、マタニティヨガやスイミング、軽めのウオーキングなどの軽い運動を行い、週に1回体重を測るのも体重管理する意識を高めるのにいいでしょう。

安定期での注意ポイント4:体の変化に対応できる服装を

お腹が目立ち始める時期、前傾姿勢にならないように体が自然にバランスを取り上半身をそらしてしまいがちになると、背中や腰に負担がかかり腰痛の原因となるためサポートと保温効果のある腹巻き(妊婦帯)を着用するといいでしょう。

妊娠中に体が冷えると、お腹が張りやすくなったりむくんだり足がつったりしやすくなります。手首や足首が冷えると全身が冷えるので、足首や手首を冷やさないサポーターなどを利用し冷えや体の変化に対応するといいでしょう。

妊娠中期からの安定期は適度な運動をしつつ穏やかに過ごそう

安定期の期間や安定期の過ごし方について、少しでも知っていただけましたか。安定期といえど、大事な時期ですので食べすぎや無理をして動いてしまったりして体調を壊さないようにしましょう。

妊娠中期からの安定期は、適度な運動をしつつ、身体に無理のないよう自分の体調と相談しながら穏やかに過ごしましょう。