妊娠症状

【専門家監修】妊娠6ヶ月におけるママの体の変化6つ|赤ちゃんの様子は?

妊娠6ヶ月とは?

妊娠6ヶ月目というと妊娠20週目となり、40週と言われる妊娠期間のちょうど折り返し地点にあたります。

そして、妊娠6ヶ月となると、だんだんとお腹の膨らみが分かるようになり、さらに胎動を感じる人も多いようです。赤ちゃんは、この時期に筋肉や骨格が成長してきて、体を動かすことが多くなるでしょう。

ここからは、妊娠6ヶ月のママの体調の変化と赤ちゃんの体の変化について順を追ってみていきます。

妊娠6ヶ月におけるママの体の変化6つ

だんだんと赤ちゃんの動きなどを感じられるようになる妊娠6ヶ月目ですが、ママの体にはどのような変化があるのでしょうか。

これから、妊娠6ヶ月におけるママの体に起こる変化を6つご紹介します。間もなく妊娠6ヶ月を迎えるというママの方は、ぜひ参考にしてみてください。

妊娠6ヶ月の体の変化1:体調が安定する

妊娠6ヶ月の体の変化の1つ目に、体調が安定することがあげられます。

妊娠中期にあたる6ヶ月ごろは、つわりがおさまってから1か月以上経過し比較的過ごしやすい時期です。そのため、一般的には体調が安定してくる時期と言われます。しかし、体調が安定していても、油断はしないよう体調管理には気をつけましょう。

また、お腹はまだそこまで大きくないため胃の圧迫感もなく、引き続き食欲が増えている時期です。体重管理にも気をつけましょう。

妊娠6ヶ月の体の変化2:乳輪の変化に気づく

妊娠6か月前後で、乳輪マッサージの指導を受けたり、乳房の変化について両親学級で聞いたりする機会が増えるでしょう。自分の乳房を観察すると、乳輪の色が濃くなっていることに気づくかもしれません。

妊娠中にホルモンの影響でメラニン色素が増えるため、乳輪の色も変化するのです。また、乳輪だけではなく、乳頭の色が濃くなる人もいます。

新生児は視力がまだ弱いため、色のコントラストがはっきりしたもののほうが見えやすいのです。生まれてすぐにおっぱいに吸い付くことができるように、この変化が起こります。

妊娠6ヶ月の体の変化3:静脈瘤がでやすくなる

妊娠6ヶ月の体の変化の3つ目は、静脈瘤がでやすくなることです。静脈瘤とは、太腿や足の外側にある静脈が膨らんだり、蛇行したりしている状態を意味します。これは、静脈の流れが悪くなることで、静脈弁が壊れ、その結果血液が体の下方にある血管に溜まることで発生します。

妊婦さんの場合、子宮が大きくなることで、足の血液が心臓へ戻りにくくなります。また、ホルモンの影響で血管が拡張しやすく収縮を抑制しやすい状態になります。そのため、静脈瘤がでやすくなるのです。

妊娠6ヶ月の体の変化4:腰痛や背中に痛みを感じる

妊娠6ヶ月の体の変化の4つ目は、腰痛や背中に痛みを感じることです。

赤ちゃんが大きくなってくることで、ママが立っている状態のとき、お腹がせりだすような姿勢になります。そのため、腰に痛みを感じるようになるのです。

また、妊娠初期から骨盤を緩ませるホルモンが出ますが、しゃがむ動作が少ない現代の人は骨盤周りの筋力が弱い人が増えています。骨盤が緩みすぎることによって痛みが生じることも多くみられます。

腰や背中に痛みを感じる時は、姿勢に気を付けたり、骨盤ベルトでケアをすることによって楽になるでしょう。

妊娠6ヶ月の体の変化5:便秘になりやすくなる

妊娠6ヶ月の体の変化の5つ目は、便秘になりやすくなることです。妊娠とともにホルモンの影響で腸の動きが悪くなりますが、それに加え、子宮が大きくなるとともに腸が圧迫されることが原因で便秘になりやすくなります。

便秘は、食生活の改善や適度な運動で予防や改善を見込めるので、食物繊維の多い食事などを取り入れるようにしましょう。

妊娠とともにホルモンの影響で腸の動きが悪くなりますが、それに加え、子宮が大きくなるとともに腸が圧迫されることが原因で便秘になりやすくなります。

妊娠6ヶ月の体の変化6:赤ちゃんを感じやすくなる

妊娠6ヶ月の体の変化の6つ目は、赤ちゃんを感じやすくなることです。赤ちゃんは、妊娠6ヶ月ごろから筋肉や骨格がますます発達してきます。

そのため、この頃からお腹の中での動きが活発になるようです。そうすると、ママが胎動を感じることが多くなり、赤ちゃんの存在を感じやすくなります。

妊娠6ヶ月の赤ちゃんの様子5つ

続いては、妊娠6ヶ月を迎えた赤ちゃんの様子を5つご紹介します。

毎日、少しずつママのお腹の中で成長をしている赤ちゃんは妊娠6ヶ月の時には、どのような様子なのでしょうか。詳しくみていきます。

妊娠6ヶ月の赤ちゃんの様子1:動きが活発になる

妊娠6ヶ月の赤ちゃんの様子の1つ目に、動きが活発になることがあげられます。妊娠6ヶ月になると、赤ちゃんの筋肉や骨格が発達してきます。そのため、赤ちゃんの動きが活発になってくるのが、この時期なのです。

体を大きく動かすことができるようになり、キックをするように足を動かしたり、ぐるっと回ったりもできるようになると言われています。

妊娠6ヶ月の赤ちゃんの様子2:脳にシワができる

妊娠6ヶ月の赤ちゃんの様子の2つ目は、脳にシワができることです。妊娠6ヶ月の中でも、妊娠20週目ごろから、赤ちゃんの脳にシワができてきます。

その後も徐々にシワが増え、さらに形も大人と同じような脳になり、出産の前には大人と変わらない脳に成長すると言われます。

妊娠6ヶ月の赤ちゃんの様子3:性腺が発達する

妊娠6ヶ月の赤ちゃんの様子の3つ目は、性別がはっきりすることです。妊娠8週頃にはどちらの性にも分化できる能力を持っています。外性器の分化は11~12週頃に起こりますが、超音波上で性別がはっきりわかるようになるのは妊娠6か月頃が多いです。

そのため、超音波検査をした際に、赤ちゃんの向き次第では性別がわかるでしょう。

妊娠6ヶ月の赤ちゃんの様子4:外の音が聞こえる

妊娠6ヶ月の赤ちゃんの様子の4つ目は、外の音が聞こえるようになることです。妊娠6ヶ月になると、赤ちゃんの聴力もほぼ完成します。そのため、赤ちゃんがお腹の外の大きな音が聞こえるようになると言われています。さらに、大きな音に反応することもあるようです。

お腹の赤ちゃんに積極的に話しかけていきましょう。

妊娠6ヶ月の赤ちゃんの様子5:おしっこができるようになる

妊娠6ヶ月の赤ちゃんの様子の5つ目は、おしっこができるようになることです。妊娠6ヶ月ごろになると、赤ちゃんの腎臓も発達してくるため、おしっこの練習を始めると言われています。

赤ちゃんは、お腹の中にある羊水を飲んで、おしっこをしています。

妊娠6ヶ月の過ごし方のポイント5つ

ここからは、妊娠6ヶ月のママの過ごし方についてご紹介してまいります。

妊娠中の過ごし方は、時期によって少しずつ気をつけるポイントが異なります。ここでは妊娠6ヶ月時の過ごし方のポイントを5つご紹介するので、ぜひ参考にご覧ください。

妊娠6ヶ月の過ごし方のポイント1:適度に体を動かす

妊娠6ヶ月の過ごし方のポイントの1つ目は、適度に体を動かすことです。

妊娠6か月は体調が比較的安定しているので、適度に体を動かすことがおすすめの時期です。

しかし、お腹が大きくなっている妊娠中では、ちょっとした動きでも転倒する恐れがあります。そのため、運動する時には、転倒などのリスクが低い軽度のスポーツ、そして安全な場所で行うように心がけましょう。

また、お腹が張る、出血があるなど少しでも気になる症状がある場合は運動は控えましょう。

妊娠6ヶ月の過ごし方のポイント2:赤ちゃんとコミュニケーションをとる

妊娠6ヶ月の過ごし方のポイントの2つ目は、赤ちゃんとコミュニケーションをとることです。妊娠6ヶ月ごろになると、赤ちゃんの聴力が発達していると言われています。そのため、赤ちゃんは、お腹の外から話しかける声が聞こえているでしょう。

穏やかな話し方で話すことを心がけましょう。パパも赤ちゃんに積極的に話しかけてあげるとよいでしょう。中には、絵本の読み聞かせや音楽を聴かせるママもいるようです。

妊娠6ヶ月の過ごし方のポイント3:バランスの良い食事をとる

妊娠6ヶ月の過ごし方のポイントの3つ目は、バランスの良い食事をとることです。妊娠6か月も変わらず食欲が増している状態です。なので引き続き、なるべく栄養バランスのとれた食事を取るように心がけましょう。

特に、塩分や糖分を多く取りすぎないように気をつけてください。なぜなら、塩分を多く取りすぎると、高血圧やむくみが起こりやすくなるからです。

妊娠6ヶ月の過ごし方のポイント4:体重管理をする

妊娠6ヶ月の過ごし方のポイントの4つ目は、体重管理をすることです。

もちろん、妊娠中のママは体重が増加しますが、大幅な増加には気をつけなければいけません。なぜなら、妊娠中に大きく体重が増加すると、妊娠に伴う合併症の発症などのリスクが上がるからです。

しかし、食事制限などダイエットはしないようにしてください。前項でご紹介したように、栄養バランスのとれた食生活に気をつけることや、適度な運動をすることを心がけましょう。

妊娠糖尿病に注意!

妊娠糖尿病とは、妊娠後に初めて発覚する糖代謝異常のことです。これは、妊娠がすすむにつれて、血糖を下げる働きをもったインスリンというホルモンの効きが悪くなるので、妊娠初期に血糖が問題なかった場合も妊娠中期に再度チェックします。

また、妊娠糖尿病になると、ママと赤ちゃんのどちらにも悪影響をもたらす可能性があります。妊娠糖尿病の予防には、食事に気をつけることがおすすめです。

毎日規則正しく食べること、そして血糖値が緩やかに上がるものを食べることを心がけましょう。

妊娠6ヶ月の過ごし方のポイント5:足のマッサージをする

妊娠6ヶ月の過ごし方のポイントの5つ目は、足のマッサージをすることです。妊娠6ヶ月になると、赤ちゃんも大きく成長してくるため、大きくなったお腹が影響して血液の循環が悪くなる傾向が出てきます。それが原因となり、足がむくみやすくなるのです。

足のむくみを改善するためにも、足のマッサージやストレッチをすることがおすすめです。また、寝転がった時に、少し足を高くあげることもむくみの改善に効果があるといわれています。

妊娠6ヶ月は体調も安定しやすい時期!

妊娠6ヶ月は、体調が安定しており比較的過ごしやすい時期です。さらに、赤ちゃんも大きくなり、お腹のふくらみが分かりやすくなる時期でもあります。

この時期の赤ちゃんは、筋肉や骨格が成長してきて、動きが大きくなってきます。そのため、ママは胎動を感じることが増えてくるでしょう。

赤ちゃんの成長を感じながら、心身とも穏やかに体調、体重管理に気をつけて過ごすようにしましょう。