妊娠症状

【専門家監修】妊娠線はいつできる?妊娠線におすすめのケア用品7選をご紹介

妊娠線はいつできる?

妊娠して大きくなっていくお腹の皮膚にできる、ひび割れのような線のことを、「妊娠線」と呼びます。

妊娠線は、いつできるかは個人差があるものの、お腹が大きくなってくる5カ月頃から後期にできやすいとされており、実際に出産を体験した人のおよそ7割が、この期間に妊娠線が出はじめるのを感じているようです。

その原因は、妊娠をきっかけに変化していく体型と、もともとの体質が関係しているといわれています。お腹が大きくなる前に妊娠線の知識を深め、妊娠線予防に役立てていきましょう。

妊娠線ができる理由2つ

妊娠線は、お腹が大きくなることで皮膚が急激に伸ばされてできる線で、ストレッチマークとも呼ばれています。

その跡はひび割れのようであったり、スイカの模様のような筋ができたりと、さまざまな模様となってあらわれます。産後は徐々に色も薄くなり目立たなくなるものの、自然には消えないため、できる前に予防することが大切といえます。

ここでは、妊娠線ができる理由である、体重の増加とコラーゲン不足について説明していきます。

妊娠線ができる理由1:体重の増加

妊娠線は、急激な体重の変化によってお腹が大きくなるスピードに皮膚の伸びが追い付かず、その結果できてしまうケースがもっとも多いようです。

妊娠中は、赤ちゃんを守るため皮下脂肪がつきやすく、特にお腹は他の部分よりも皮下脂肪が付きやすくなっています。そのため、お腹に妊娠線ができやすいといわれています。

体重管理をすることが、妊娠線を作らないように予防すると同時に、妊娠中のさまざまな体の不調を予防することにもつながるでしょう。

妊娠線ができる理由2:コラーゲンの不足

もう1つの理由として、コラーゲンの不足により皮膚が伸びにくくなるということがあげられます。

妊娠中は、「グルココルチコイド」というホルモンが分泌されるのですが、このホルモンが増えると、体の中でコラーゲンが作られにくくなるといわれています。その結果、コラーゲン不足が起き、皮膚の弾力が失われ、妊娠線ができやすくなるようです。

そのため、妊娠中はいつもより意識的にコラーゲンを摂取するとよいでしょう。

妊娠線ができやすい体質4つ

妊娠線ができる原因に、体重増加とコラーゲン不足をあげましたが、体質によって妊娠線ができやすい人がいるようです。

妊娠線は、やせ型、乾燥肌、経産婦、皮下脂肪が多い、の4つが主なできやすい体質であるといわれています。当てはまる人は特に力を入れて、妊娠線予防に取り組みましょう。

妊娠線ができやすい体質1:やせ型の人

痩せている人は、もともとの皮膚の面積が小さいため、皮下脂肪が増加していくと皮膚が急激に伸びることで、妊娠線ができやすくなります。

同じような理由で、小柄な人も皮膚の面積が小さいため、妊娠線ができやすいといわれています。

妊娠線ができやすい体質2:乾燥肌の人

乾燥肌の人は、皮膚内部の水分量が減っているため、皮膚が固くなりやすく、伸びがあまりよくありません。そのため、コラーゲン不足と同様、伸びが悪く妊娠線ができやすいといわれています。

同じような理由で、皮膚が固くなりやすいアトピー肌の人も、妊娠線ができやすいといえるでしょう。肌の痒みもでやすいため、妊娠線予防にもなる、保湿ケアをしっかりとすることが大切です。

妊娠線ができやすい体質3:経産婦の人

実はすでに出産を経験した、経産婦の人も妊娠線ができやすい体質といえます。

子宮も皮膚も伸びがよくなっているため、再度妊娠すると、初産の時よりもお腹が大きくなるのが早いためといわれています。初産の時はできなかったからと、油断しないように気を付けましょう。

また、双子以上を妊娠している人もお腹が大きくなりやすいため、通常の単胎妊娠よりも注意が必要です。

妊娠線ができやすい体質4:皮下脂肪が多い人

痩せ型や小柄な人は、妊娠線ができやすい体質であると紹介しましたが、皮下脂肪が多い人も妊娠線ができやすい体質であるといわれています。

もともとの皮下脂肪が多いため、肌に弾力が少なく、妊娠によって増えた皮下脂肪の分、皮膚の成長に追いつけず妊娠線ができやすくなります。

食事管理に気を付けるだけでなく、軽い運動もすることで急激な体重増加を避けることが大切です。

妊娠線におすすめのケア用品7選

妊娠線は1度できると自然には消えないため、できる前に予防することが大切です。その予防方法で、いつからケアをするべきか考えるよりは、妊娠初期からの保湿ケアが効果的であるとされています。

体調の変化によって引き起こされる、痒みなどの皮膚のトラブルを予防する上でも保湿ケアは欠かせないといえるでしょう。

ここではおすすめの保湿ケア用品をいくつか紹介します。クリームタイプとオイルタイプがありますので、ご自身の肌に合うものを探してみて下さい。

また、皮膚を通して体内に吸収されるため赤ちゃんのためにも無添加でお肌に優しい素材であることも大切です。

妊娠線におすすめのケア用品1:犬印本舗「犬印モイスチャーミルク」

妊婦帯が有名な、マタニティ専門のブランド、犬印本舗がママの声をもとに共同開発した全身をケアできるミルクローションです。べたつかないさわやかな使用感で、つわり中でも使いやすく、アロマ効果のあるピンクグレープフルーツの香りがポイントです。

妊娠中にも安心して使用できる石油系乳化剤無添加・無香料・無着色なところも、犬印ならではのこだわりです。

妊娠線におすすめのケア用品2:mama&kids「ナチュラルマーククリーム」

ナチュラルマーククリームは、ママからの評判のよいクリームです。

クリームタイプながら、しっかりとした保湿力で伸びがよい弾力のある肌へと導きます。無香料・無着色で低刺激なため、余ったクリームはそのまま赤ちゃんの保湿ケアにも使えます。

妊娠線におすすめのケア用品3:花王「ニベアクリーム」

妊娠中のケア用品を低価格に抑えたい人には、ご存じニベアクリームもおすすめです。安価ながら、ニベアクリームに含まれる成分はデパートの高級コスメにも劣らないといわれています。

肌にうるおいを与えるスクワラン、ホホバオイルが配合されており、保湿クリームとしては優秀なアイテムといえます。

妊娠線におすすめのケア用品4:無印良品「ホホバオイル」

オイルタイプでおすすめしたいのが、無印良品のホホバオイルです。ホホバオイルを化粧用に精製したものであり、肌なじみもよくオイルタイプながら、さらりとした使用感です。

お風呂あがりに使用するのが効果的であるとされています。乾燥肌の人にはおすすめのケア用品です。

妊娠線におすすめのケア用品5:ピジョン「ボディマッサージクリーム」

赤ちゃん用品のブランドであるピジョンが開発したこのクリームは、産婦人科医とママたちの共同開発で、1日1回の使用で保湿力がずっと続くクリームとされています。自社開発のワセリンが配合されており、肌でとろけてすっと伸びる、なめらかな使い心地であることも特徴です。

さらに無香料で低刺激なため、余ったクリームは赤ちゃんの保湿ケアにも使えます。

妊娠線におすすめのケア用品6:ピップ「STRETCH LINE」

ピップエレキバンが有名なピップが出しているクリームタイプのケア用品です。ホホバオイルをはじめ、4つの保湿成分が皮膚にハリと弾力を与えてくれます。

パパも使いたくなる育児用品であることを念頭に開発されたこのクリームは、生まれてくる赤ちゃんを想って、ママのお腹をパパも一緒にケアすることをおすすめしています。こちらも無着色・無香料で低刺激のクリームです。

妊娠線におすすめのケア用品7:ベルタ「マザークリーム」

出産経験スタッフが商品開発、モンドセレクション3年連続金賞を受賞したクリームタイプのケア用品です。

オーガニック成分を配合し、肌に水分を届けるだけではなく、産後の肌の引き締め効果も期待できます。無添加成分で赤ちゃんの保湿ケアにも使うことができ、ベビーマッサージにもおすすめのクリームです。

厚生労働省が定めた品質管理基準をクリアした国内工場で生産していることも、安心安全の品質だといえるでしょう。

妊娠線のケアを始めるタイミングとは?

妊娠線のケアをいつから始めたらよいのか、悩む人も多いではないでしょうか。

妊娠線は一般的にお腹が大きくなり始める5ヵ月から妊娠後期にでき始める人がほとんどですが、妊娠初期にでき始める場合もあるため、ケアを始めるのは早いに越したことはないといえるでしょう。

ここでは妊娠線のケアをいつから始めたらよいのか、そのタイミングについて詳しく紹介します。

妊娠が分かったとき

妊娠線のケアは、いつからがよいかと週数にこだわらず、早めの予防を始めることでできにくいといわれています。とはいえ、妊娠初期はホルモンバランスが急激に変化するため、匂いに敏感になりやすい人が多い時期でしょう。

つわりが始まる人もいるため、選ぶケア用品の香りには注意し、無理なくケアできるようにしましょう。

妊娠5ヶ月に入ったとき

妊娠して安定期に入るとされている5ヵ月頃は、体重の増加量が増え始め、徐々にお腹が目立ち始める時期といわれています。意識的に妊娠線ケアを始めるタイミングでもあるため、しっかりと肌全体を保湿するように心掛けましょう。

保湿ケアと併せて、食事管理や軽い運動を取り入れることも、妊娠線予防だけでなく体の不調を改善する上でおすすめです。

妊娠線ができやすい場所とは?

妊娠線が最もできやすい場所は、赤ちゃんを守るために皮下脂肪が多くつく、お腹周りとされています。妊娠後期はお腹が大きくなり、上から見えない下腹部もしっかりとケアするように心掛けましょう。

さらに、お腹だけではなく、太ももやお尻、授乳の準備をする乳房周辺にも妊娠線ができる場合もあります。できるだけ全身くまなくケアすることをおすすめします。

妊娠線がいつできるのかを知っておこう!

妊娠線がいつごろからできやすいのかは個人差があるため、この時期に予防すればできない、というわけではありません。

しかし、妊娠初期からしっかりとケアをすることで妊娠線が出来るリスクを最小限に抑えることはできるでしょう。1度できてしまった妊娠線は完全に消えることはないといわれているので、しっかりと対策を心掛けましょう。

とはいえ、できてしまってもショックを受けずに、母親の勲章として、大切な人生の印として、受け入れることも大切です。自信を持って素敵な出産を迎えて下さい。