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友人代表スピーチとは?基本的な構成4つと気を付けるべきこと5つ

友人代表スピーチとは?

「友人代表スピーチ」とは、披露宴でみんなの前に立って、自分と新郎または新婦との関係や友人である新郎または新婦のエピソードを話して人柄をアピールすることです。

この他に披露宴の各テーブルにマイクが回ってきてスピーチをする場合もありますが、そちらは友人代表スピーチではありません。友人代表スピーチはあらかじめ新郎または新婦に依頼されて、内容を考えておくものです。

友人代表スピーチの持つ役割

どうして結婚式の披露宴で友人代表スピーチをするのかというと、新郎または新婦のことをあまり知らない人たちに、新郎・新婦の人柄を伝えるという役割があります。

結婚式に招かれた人たちはそれぞれ新郎か新婦の友人や関係者ですが、新郎の友人だからといって新婦のことを詳しく知っているという訳ではありません。むしろ、本来関わりのない人たちである場合が多いでしょう。

そのため、お互いの人柄を知らせるために友人代表スピーチがあります。

どんな人が選ばれる?

友人代表スピーチに選ばれる人は、基本的に新郎または新婦と非常に親しい人である場合がほとんどです。これは、新郎や新婦について詳しく知っているから、という理由があるでしょう。

またこの他には、話が上手い人を選ぶというケースや、他の友人たちに顔が広い人に頼む、という場合があります。友人代表スピーチの役割から考えても、あまり仲が良くない人が選ばれるケースはないでしょう。

友人代表スピーチの基本的な構成4つ

結婚式で行う友人代表スピーチには一般的な構成があります。

友人代表スピーチを頼まれて、何を話したらいいのか困ったという人はぜひこちらの構成を参考にしてスピーチを考えてみましょう。

こちらの構成を気にせず友人代表スピーチをするというのもアリではありますが、祝福の言葉や自己紹介など欠かせない内容があるので注意してください。

構成1:祝福の言葉などの導入

まずは、「ご結婚おめでとうございます」と祝福の言葉から入ることが友人代表スピーチの基本の構成となっています。

新郎または新婦、どちらの友人代表スピーチであっても、新郎と新婦両方に向けた祝福の言葉から入ります。このとき、新郎と新婦が軽く頭を下げるといったアクションをとることがありますので、2人の方をよく見て話を続けることがポイントになるでしょう。

構成2:自己紹介

祝福の言葉を述べた後は、友人代表スピーチを行っている自分は誰なのか「自己紹介」をします。

例えば、「私は新郎の大学時代の友人で、〇〇と言います」といったように、新郎や新婦とどういった関係がある友人なのかを、簡潔に紹介するとよいでしょう。

このとき、新郎とどのように親しくなったのかなど、簡単に出会いのエピソードなどを入れると、聞いている人に分かりやすく話を進めることができます。

構成3:新郎新婦とのエピソード

友人代表スピーチの役割は新郎や新婦の人柄を紹介することなので、それにふさわしい新郎・新婦とのエピソードを披露しましょう。楽しいエピソードを紹介すると、場が盛り上がります。

新郎と同じような趣味を持っている場合は、「一緒にキャンプに行ったことがあるのですが、彼は初めてでも準備万端に用意をしていて、すごいと思ったものです」など新郎がどういう人なのか、良い部分が伝わるように話すのがポイントです。

構成4:はなむけの言葉

友人代表スピーチは、最後に新郎と新婦へのはなむけの言葉で締めくくりとなります。

新郎新婦2人の幸せを祈っていること、自分も嬉しいという率直な気持ちを述べて、友人代表スピーチを終えることになるでしょう。しっかりと2人の姿を見ながら、話してみてください。

友人代表スピーチを行う上で気を付けるべきこと5つ

友人代表スピーチは晴れの日のスピーチなので、いろいろと気をつけなければならないポイントがあります。

友人だけの食事会などであれば、それほど気負う必要がない場合が多いでしょう。しかし、披露宴となるといつもの友人同士だけではなく、新郎や新婦の両親や、親戚の方などがいらっしゃることに注意が必要です。

気を付けるべきこと1:丁寧な言葉遣いを心がける

いつもの言葉遣いではなく、ことさらに丁寧な言葉遣いで友人代表スピーチをすることに気をつけてください。

いつもは新郎または新婦を呼び捨てにしているとしても、この時ばかりはきちんと「〇〇さん」と、さん付けで呼ぶのが望ましいでしょう。友人代表スピーチで汚い言葉遣いをしてしまうと、新郎新婦の関係者はそんな人ばかりなのか、と誤解を生む可能性があります。

気を付けるべきこと2:忌み言葉を避ける

日本の言葉には、とくに晴れの日に使っては縁起が悪いとされる「忌み言葉」があるので、使わないように注意しましょう。

忌み言葉には「しばしば・重ねがさね」などの重なる言葉、「再び・戻る」などの離婚・再婚を想起させる言葉、「苦しい・悲しい」など良くないことを連想させる言葉、「別れる・離れる・去る」などの別れを思い起こさせる言葉などがあります。

とくに結婚式限定の忌み言葉に気をつけましょう。

気を付けるべきこと3:時間は5分前後に収める

友人代表スピーチを頼まれたなら、事前に文面を用意し、自分で朗読してみて、時間が5分前後で収まっているか確認してみてください。

これまでに、長いスピーチにうんざりしたことはないでしょうか。おおよそ5分を超えると、多くの人が「長いな」と感じ始めるため、それ以内に、しかし早過ぎず、ちょうどよい時間で収めることが、上手いスピーチをするコツです。

気を付けるべきこと4:触れてはいけないことを確認しておく

友人代表スピーチの内容を決めたら、あらかじめ新郎新婦に内容について軽く伝えて、問題はないか判断してもらっておくとよいでしょう。

これは、あなた自身は問題ないと考えていることでも、新郎新婦にとってはあまり良くない内容の場合があるためです。「あのときのエピソードを話そうと思うが、問題はないか」など軽く確認をとっておくとよいでしょう。どんなに美談でも、過去の恋愛関係の話はNGです。

気を付けるべきこと5:なるべく暗記してメモはあまり見ない

できることなら何度か練習して、ある程度はメモを見なくてもスピーチができるようにしておくことが望ましいでしょう。どんなに感動的で良いスピーチでも、話し手がメモを見るために下を向いてばかりでは、微妙な空気になってしまいます。

スピーチが上手い人は、きちんと聞いている人たちを見ています。大勢の人の前に立つことは大変ですが、きちんと前を向いてスピーチできるよう練習しておきましょう。

スピーチを頼まれて困っている人におすすめ

友人代表スピーチを頼まれたけれど何を話したらよいのかわからない、あがってしまうと困っている方におすすめなのが麻生けんたろうさん著、「新版 もうあがらない!結婚式のスピーチで困らない本(同文舘出版)」です。

スピーチの仕方、あがらない方法について紹介されているので、あがりやすい人はぜひこちらを読んで練習してみてください。

友人代表スピーチに書くと感動を誘うエピソード

友人代表スピーチではとにかく新郎新婦を褒めること、良いエピソードを紹介するのが鉄則なのですが、感動を誘うにはどのようなエピソードを話せばよいのか紹介します。

ただ注意点として、あまりにものめりこみすぎてしまうと、聞いている人にとって良いスピーチにはなりません。他の人に聞いてもらって、率直に感想を言ってもらいましょう。

新郎新婦に救われた思い出

新郎や新婦に助けてもらったことがあるという人は、新郎新婦に救われた思い出、感謝の気持ちを率直に語ると感動を誘いやすいでしょう。

新郎または新婦の失敗話はいけませんが、自分が失敗して助けてもらった、という話は大丈夫です。その失敗内容も、聞いている人が笑えないような失敗ではいけないので、加減に注意しましょう。

新郎新婦と仲直りした思い出

友人付き合いをしていると、一度は仲たがいしたこともあるのではないでしょうか。そんなエピソードを紹介するのも新郎新婦の人柄を上手く紹介することに繋がるでしょう。

仲たがいの理由はあまり詳しく語る必要はありません。どうやって仲直りしたのか、仲直りしたいと思えるほど魅力的な人物であることを語りましょう。

友人代表スピーチを成功させて結婚式を良いものにしよう

結婚式の友人代表スピーチを頼まれて、プレッシャーに感じている人もいるのではないでしょうか。しかし、友人代表スピーチは本当に信頼できる友人、仲の良い友人にしか頼めないものです。

新郎新婦のあなたへの信頼に応えるためにも、素晴らしいスピーチをして、思い出に残る素敵な結婚式にしましょう。