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結婚式で遠方からのゲストに交通費は必要?渡す方法4つとマナー3選

結婚式で遠方からのゲストに渡す交通費とは

結婚式に招待するゲストを決めることは、結婚式の大切な準備の1つです。
ゲストは、新郎新婦が知人や職場関係者、親戚、お世話になった方などを選びます。そのため、遠方から参列するゲストもいます。

この遠方ゲストに感謝し、お車代として交通費を新郎新婦側で負担する慣習は昔からあります。

お車代

お車代は、特急や新幹線、高速道路のような特別料金が必要になるような遠方から、わざわざ結婚式に出席してくださるゲストの交通費の負担をお返しするものですが、近頃の結婚式では、その内容に広がりを見せています。

リゾートウエディングを選ぶカップルの増加なども影響して、最近は飛行機を利用して遠方から参列するゲストも多くなりました。お車代として、飛行機代を負担するケースも増えています。

同じように増えたゲストの宿泊についても、お車代として費用をお返しすることがあります。主賓や乾杯を頼んだ方には、お礼の意味で交通費・宿泊代の金額に上乗せしてお車代とする場合もあります。

結婚式で交通費が必要な遠方ゲストの基準4パターン

結婚式に遠方から出席してくださるゲストの交通費を、新郎新婦がお車代として負担することはマナーとして定着しています。

そもそも遠方という認識には個人差があります。現実的に線引きが必要になると、どのぐらいの距離から遠方ゲストと考えればいいのか、距離だけを考えればよいのかなど、悩んでしまう方は、多いのではないでしょうか。

そんな時の判断材料として、遠方ゲストの基準について4つのパターンを紹介していきます。

交通費が必要な遠方ゲストの基準1:飛行機や新幹線利用の場合

出席されるゲストは、出席となると、衣装やご祝儀の出費はもちろん、時間を費やして、結婚式に途方から来られます。その遠方から来られたゲストに対して、感謝の気持ちを込めて交通費を負担するものです。

新幹線や飛行機を利用して出席するゲストに対して、出席していただいたことを心から感謝しましょう。

交通費が必要な遠方ゲストの基準2:宿泊しないと結婚式に参加できない場合

結婚式に参加するために宿泊する必要がある方は、遠方ゲストと判断します。

ゲストがホテルに宿泊するのは、距離の都合で日帰りでは難しい時や、時間の都合で前泊や後泊をする場合です。どちらにしても、遠方ゲストです。できる限り旅費の負担をお返ししていきましょう。

交通費が必要な遠方ゲストの基準3:片道5,000円以上交通費がかかる場合

遠方ゲストと判断しやすい、新幹線や飛行機のような特別な乗り物の利用や、高速道路の長い区間走行をしなくても、結婚式参加で必要となる交通費からも判断します。

金額の線引きはさまざまですが、片道の交通費が5,000円以上を目安として、試算して判断すると良いでしょう。

交通費が必要な遠方ゲストの基準4:移動に時間がかかる場合

本来お車代を渡す意味は、結婚式参列のため遠いところをわざわざ来てくださるゲストに対しての感謝をするということです。その感謝する手段として、交通費をお返しします。

そういう意味から、かかる交通費の多少に関係なく、移動に時間をかけて結婚式に出席してくださる方を遠方ゲストとするのも基準になります。

結婚式の交通費の負担割合3つ

お車代を渡し交通費の負担を軽減すべきゲストがわかれば、次は、いったいその金額のどれくらいを新郎新婦で負担すればよいのか気になるところです。また、結婚式の費用もかかり苦しいと思う方もいるのではないでしょうか。

そこで、交通費を負担する場合の割合について3つのパターンを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

結婚式の交通費の負担割合1:全額負担

基本的には、新郎新婦が全額負担し、お車代としてお返しするのがマナーです。

時間とお金を費やすことを承知で招待を快く承諾し、わざわざ遠方から2人の新たな門出を祝福するために、結婚式へ参加してくださいます。そのゲストに対して、お礼と感謝から行うものです。できる限り全額負担できないか検討してみてはいかがでしょうか。

結婚式の交通費の負担割合2:半額負担

遠方からの結婚式出席をしてくださるゲストへ、感謝を表すには全額を負担するのがベストです。しかしそれは、絶対ではありません。

交通費を負担する必要があるゲストが大勢いる場合など、予算的に無理なこともあるでしょう。特に、増加しているリゾート婚のような遠方での結婚式では、1人あたりの金額が高く人数も多いので、全額負担は難しいでしょう。こういった場合は、半額負担でも問題ありません。

結婚式の交通費の負担割合3:以前結婚式に参列したことのある友人

自分が結婚式に参列した友人の場合は、基本は、各友人のその時の対処と同じで構いません、全額負担してもらっていれば、自分たちも同じように全額負担するということです。

もし、どうしても同じようにできないのであれば、負担する金額を、半額もしくは、全く負担できないと正直なところを伝えましょう。そして、出席してもらえないか意思確認をしてから招待状を送ったほうがいいです。

また、基本通り同様の対処をとると、遠方ゲストの友人の中で1人だけ、お車代がないというような状況も起こりえます。

結婚式の交通費を渡す方法4つ

どなたが結婚式の遠方ゲストとして交通費が必要で、金額はいくらなのかということがわかれば、次は、具体的にどういう風に渡せばいいのか気になるところです。

タイミングを含め、渡し方の選択肢もあります。また、ゲストによっても渡し方のマナーもあります。ここでは、結婚式の交通費を渡す方法4つをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

結婚式の交通費を渡す方法1:両親がお車代として渡す

最初に、結婚式の交通費をお車代として、両親から渡すべきケースを紹介します。基本的に両親からお車代を渡すのは、挨拶が必要な重要なゲストです。

まず、仲人・媒酌人に対しては、式終了後に別室で両家の両親がそろい、両家連名の祝儀袋で手渡すのが一般的です。また、主賓や乾杯をお願いした方に対しては、挨拶を兼ねてそれぞれ頼んだ側の両親から手渡してもらうと良いでしょう。

それと関係次第で親戚でも両親に、お願いした方が良いケースもあります。

結婚式の交通費を渡す方法2:受付で記帳の際に渡す

交通費を、結婚式当日のお車代で負担する場合、両親から手渡す重要なゲスト以外は、受付で記帳の際に渡すと良いでしょう。その際に、渡し忘れや間違いという失礼が起きないようにしましょう。そのためには、次のような準備をして対応していきます。

お車代を受付で渡すゲストのリストを予め作成します。当日受付担当者に、そのリストとお車代を預けます。その時、大切なのは、氏名を書いた付箋を祝儀袋に貼り付けるなどしておきましょう。誰のお車代か分かるようにしておくことです。

当日は、落ち着いて記帳の名前とリストを照合し、該当するお車代の祝儀袋を手渡しましょう。

結婚式の交通費を渡す方法3:事前に手配したチケットを渡す

新郎新婦側が、遠方ゲストの交通費や宿泊費を全額負担できるのであれば、現金ではなくチケットで渡すという方法もあります。

チケットの手配には、ゲストの都合や希望を確認するために、何度も連絡を取る必要があるので手間がかかります。しかし、ディスカウトショップでチケットを購入したり、旅行会社のパッケージプランを利用すれば、現金負担するより出費を抑えることも可能です。

結婚式の交通費を渡す方法4:現金書留で送る

遠方ゲストの交通費や宿泊費を、結婚式以前にゲストに現金書留を送っておくという方法もあります

現金対応する場合、交通費はゲストに、どのような交通手段を利用するのか確認します。そして、交通費の料金がいくらかかるかは、新郎新婦の方で調べます。また、宿泊費は、その地域ごとにあるシティホテルの平均的な宿泊料金を参考にします。

交通費のみ、または宿泊費のみ、あるいは両方送る場合もあると思います。全額は○○万円のように端数のないようにしておきましょう。

結婚式の交通費にまつわるマナー3選

ここまで結婚式のゲストの交通費について、新郎新婦がそれを負担してする意味から、どのゲストが該当するのか判断できる基準、負担する場合の割合、負担の仕方や渡すタイミングまで大筋が分かるように紹介してきました。

しかし、実際につつがなく行うためには、細かい配慮も必要です。ここでは、当たり前のようで実は大切な、結婚式の交通費にまつわるマナーを3つご紹介します。

マナー1:負担できないときは事前に連絡をする

遠方の結婚式へ出席してくださる方の交通費は、少なくとも半額を負担するのが、マナーとされています。しかし分かっていても、結婚式では、さまざまな出費もあり、予算の都合上、大勢の遠方ゲストに渡せないということもあります。

交通費が負担できない場合は、できるだけ早く、その旨を案内することが大切です。できれば招待する時に、そのことも踏まえて判断してもらえるようにしましょう。

伝えずに結婚式に出席してもらい、不満を持たせ、後々に関係がこじれてしまうのは避けたいものです。

マナー2:親族の場合は親族間のルールを確認する

出席する親族の交通費の扱いに関しては、その他のゲストと同じようにする必要はなく、両家それぞれの親族間のルールに従うと良いでしょう。

親族間では、それぞれの家庭ごとのお付き合いの中で「お互い様だからお車代は渡さない」とか「泊まりの場合はホテル代だけ負担する」などの約束事があったりします。両親を通じて、確認する方がよいでしょう。

また、地域ごとの慣例の有無についても、しっかり把握しておくことが大切です。

マナー3:新札を祝儀袋やポチ袋に入れて渡す

結婚式の交通費について、渡し方やマナーを紹介します。一般に、お車代は想定される交通費や宿泊費の金額そのものではありません。例えば○万円のような切りのいい金額にするので、全て紙幣となります。

この紙幣は、新札を使用するのがマナーです。お札を必要枚数以上に、余裕を持たせるために、早めに銀行に行き用意しておくことをおすすめします。

また、祝儀袋には使い分けのマナーがあります。数千円であればポチ袋、1万円前後であれば、略式の祝儀袋、数万円なら熨斗(のし)が付いた水引の祝儀袋に包むようにして、金額で区別した方がよいでしょう。

結婚式の交通費について渡し方やマナーを把握しておこう

結婚式の遠方ゲストの交通費について対処できるように、さまざまな事柄や方法、そして、マナーを紹介しました。しかし、これらは、あくまで一般的なもので、実際には、親戚間のルールや地域に根付くマナー、あるいは人間関係などで、対応が変わることが多々あります。

そういった意味では、余裕のある間に交通費についての渡し方やマナーについて確認、把握しておく方がよいでしょう。

ローカル情報は、両親や親戚、会社の先輩、既婚の友人など、特に問題ないか相談すればアドバイスとして得られるはずです。