子育て

生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴6つ!育児のポイントや注意点を解説

生後3ヶ月の赤ちゃんの体型とは?

赤ちゃんの身長・体重には、月齢ごとに目安が設けられています。目安が設けられている理由は赤ちゃんが月齢に沿った成長をしているかを確かめるためですが、この目安から外れた数値だからといって神経質になる必要はありません。

問題なのは成長しているかどうかなので、誕生から徐々に身長・体重が増えていることが大事です。しかし、月齢と比べて成長が著しく少なかったり、心配がある時には小児科医など専門家に相談しましょう。

身長の目安

厚生労働省が示す発育曲線による身長の目安は、男の子57.5cm~66.1cm・女の子56.0cm~64.5cmです。女の子の方が男の子よりやや小さめですが、生まれた時の大きさも影響するので多少の個人差はあります。

体重の目安

厚生労働省が示す発育曲線による生後3ヶ月の赤ちゃんの体重の目安は、男の子5.12kg~8.07kg・女の子4.84kg~7.53kgです。

身長の目安に伴い、体重も男の子の方が数値が大きくなっています。しかし、あくまで体重も目安ですので個人差がありますが、食べているのに増えないなど異常を感じる時は専門家に相談しましょう。

生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴6つ

生後3ヶ月になると、赤ちゃんの特徴に変化が見られるようになります。具体的には、首が座り始める・パパとママを目で追うようになる・たそがれ泣きをするといったことが見られます。また、睡眠・排便回数・授乳間隔にも違いが見られるようになります。

もちろん、これら特徴が出るまでの期間には個人差があります。生後3ヶ月になれば全員に現れる特徴ということではないため、あくまでも目安として認識してください。

特徴1:首が座り始める

生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴、1つ目は首が座り始めることです。首が座るとは、首で頭をしっかり支えられる状態のことで、縦向抱っこでもグラグラしにくくなり、うつぶせでは頭を今までより高く上げられるようになります。

首の座り始めの確認は、寝た状態から頭を両手で持って45度上げた時に首が前方にくっ付いているかで分かります。しかし、4ヶ月頃までは不安定な赤ちゃんが多いので、座ってきたと思っても様子見が大事です。

特徴2:授乳間隔が一定になる

生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴、2つ目は授乳感覚が一定になることです。 3ヶ月くらいになると大分体が成長して吸う力が付くため、一度に飲む量が増えます。

さらに満腹中枢も発達し始めるので、空腹と満腹感を感じて飲む量やタイミングを自ら判断できるようになります。お腹が減ったら飲む、お腹がいっぱいになったら飲まないといった感覚が身に付くため、授乳感覚が一定になってくるでしょう。

特徴3:まとまった睡眠をとるようになる

生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴、3つ目はまとまった睡眠をとるようになることです。哺乳量の増加に伴い眠気が生じるタイミングも定まり、昼寝と夜の睡眠がある程度まとまるようになります。

つまり、食事・入浴・睡眠など生活リズムが整い始める時です。昼夜の区別も付くようになってくるため、睡眠や生活のリズムを教える重要なタイミングとも言えます。

特徴4:うんちの回数が減る

生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴、4つ目の特徴はうんちの回数が減ることです。

新生児(特に母乳育児中)は1日10回以上する子もいますが、3ヶ月頃からは腸管が成長してうんちを溜められるようになるため、1日に3回程度に減ります。

また、形状も水っぽい感じからドロドロに変わります。回数は2〜3日に1回でも、定期的な排便・よく飲んで元気・腹部が固くない・不快感で排便を嫌がるということがなければ様子をみながら、病院に相談するとよいでしょう。

特徴5:パパとママを目で追うようになる

生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴、5つ目はパパとママを目で追うようになることです。

目が見えるようになってくるため、気になったものを凝視したり、動くものを追視できるようになります。声や音に反応するようにもなりますが、いつも構ってくれるパパ・ママの声がした方を見たり、姿がある方を目で追うことが増えます。

特徴6:たそがれ泣きをする

生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴、6つ目はたそがれ泣きをすることです。たそがれ泣きとは、夕方から理由なく泣き出して泣き止まなくなる現象で、3ヶ月頃の赤ちゃん特有のものだと言われています。

明確な原因は不明のため、あやすなどして不安や不快感を取り除くよう対応しましょう。泣き止まず心身的につらくなった時は、市区町村の保健師などに相談するとよいでしょう。

生後3ヶ月の赤ちゃんの育児のポイント3つ

生後3ヶ月の赤ちゃんの育児ポイントには、授乳目安・お食い初めのお祝い・外へ出てみることがあります。

これらは赤ちゃんが生後3ヶ月になったら行うことですので、把握しておくとよいでしょう。

ポイント1:授乳の目安

生後3ヶ月の赤ちゃんの育児ポイント、1つ目は授乳の目安です。授乳間隔が開くと同時に、ペースも整います。一般的な授乳回数は5〜6回で、飲む量は容器などにある量を目安にしたり専門家に相談してください。

混合栄養(母乳とミルク)の場合は、母乳の飲み具合でミルク量を調整します。母乳をよく飲むようなら、母乳のみに移行しても良いでしょう。

移行後は体重増加を確認し、飲み方も含め異常を感じたら専門家に相談するようにしましょう。

ポイント2:お食い初めのお祝い

生後3ヶ月の赤ちゃんの育児ポイント、2つ目はお食い初めのお祝いです。お食い初めは生後100日目を迎えた赤ちゃんに行う100日祝いの行事で、初めて食べ物を食べさせる時です。

お宮参りは、男の子で生後31〜32日目・女の子で生後32〜33日目に行います。地域により100日目に行うこともあるため、お食い初めと同時に行われることもあるのです。

ポイント3:外へ出てみる

生後3ヶ月の赤ちゃんの育児ポイント、3つ目は外へ出てみることです。新生児(出生後28日未満)は免疫と発達の未熟さから外出は避けるべきですが、生後2〜3ヶ月からは成長に伴い可能になります。

まずは、窓を開けて外気に触れさせる方法(外気浴)から始めます。外出の範囲や時間は、様子を見ながら徐々に伸ばしましょう。初めての外出は1ヶ月検診になることが多いのですが、それ以外の外出は2ヶ月以降から始めましょう。

生後3ヶ月の赤ちゃんの注意点5つ

生後3ヶ月の赤ちゃんの注意点は、成長の個人差・健康診断・予防接種・スキンシップやマッサージの仕方です。

赤ちゃんを育てる上で知っておきたいことですので、目を通しておきましょう。

注意点1:成長に個人差がある

生後3ヶ月の赤ちゃんの注意点、1つ目は成長には個人差があることです。特に心配になるのは身体的な成長ですが、首が座るにしても成長の速度は個々で異なります。

成長が早い子は3ヶ月で首が座りますが、一般的には生後5ヶ月までに全体の約90%が首が座るようになります。したがって、3ヶ月に首が座らなくても心配しすぎることはありません。生後5ヶ月以降で座らない場合は成長の遅れがうかがえるため、専門家に相談してください。

注意点2:健康診断を受ける

生後3ヶ月の赤ちゃんの注意点、2つ目は健康診断を受けることです。生後3ヶ月〜4ヶ月は発育の節目のため、医師や保健師などによる健康診査や集団検診を受けましょう。費用は公的負担で無料です。

集団検診を受けるメリットは、様々な専門家に相談できることです。医師や保健師だけでなく助産師・看護師・栄養士・歯科衛生士も関わるため、心配や不安を取り除く相談ができます。離乳食教室の紹介・受付がある場合もあります。

注意点3:予防接種を受ける

生後3ヶ月の赤ちゃんの注意点、3つ目は予防接種を受けることです。予防接種の開始日は生まれた日から2ヶ月目の同じ日で、6月24日なら8月24日から受けられます。

0歳が受ける定期接種だけでも5種類あり、中には2〜3回の接種が必要なものもあります。4週間以上の間隔が必要な種類もあるため、スケジュールを立てることが大事です。また、接種可能な種類は月齢で変わるので、受けられる時期になったら早めに受けましょう。

注意点4:スキンシップやマッサージに気をつける

生後3ヶ月の赤ちゃんの注意点、4つ目はスキンシップやマッサージに気をつけることです。目で追えるようになるなど感覚が成長してくる時期なので、情緒や言葉の発達のためスキンシップや声かけが重要になります。

しかしまだ未発達なので、接触時は強い圧をかけず優しく撫でるくらいを意識してください。

注意点5:うつぶせ寝に注意

生後3ヶ月の赤ちゃんの注意点、5つ目はうつぶせ寝に注意することです。首が座るようになるとうつぶせで寝かせてみることもありますが、そのまま目を離し放置するのは危険です。

うつぶせ寝の時に発症しやすい病気に乳幼児突然死症候群(SIDS)があり、これは元気だったのに突然死するものです。無呼吸発作が引き金ですが原因は不明で、うつぶせ寝の時に発症が多いことから注意喚起されています。

生後3ヶ月の赤ちゃんの育て方を理解しよう

生後3ヶ月は発育の節目として、様々な変化や成長が見られる時です。

異常や正常範囲を理解し、赤ちゃんの成長を楽しみながら子育てができるように、いろんな機関を利用して相談などをしていけるといでしょう。